< 一服一縁 >
2000年11月12日

日記的な短文を気軽な感じで、
そのかわりできるだけマメに書いていこうと
心に誓ってスタートしたこの<一服一縁>ですが、
ちょっと油断してると、あらま?1ヵ月が過ぎてました。
<Today's>を毎日更新してるてらぴかさんはすごい!
とあらためて思いました。

先日、京都国立博物館(東山七条、三十三間堂向かい)に
伊藤若冲展を見に行ってきました。
没後200年の記念展で、初公開作や
73年ぶりに再発見された絵もあったりして、
これだけの生ジャクチューを見る機会は、
今後もそうはないでしょう。
若冲ファンのてらぴかさんは、必ずや見に行かれると思うので、
詳しい論評・印象記などは、てらぴかさんにお任せするとして、
僕はただ「見るべし!」、
特に関西在住の絵を描きたいと思っている人には
「みすみす見逃すべからず!!」とだけ書いておこうと思います。
<一服一縁>のタイトルの由来である
売茶翁(ばいさおう)の肖像画ももちろん出てました。
1歳半のうちの娘も「コッコ!」(にわとり)、
「チュッチュッ!」(小鳥、虫)、
「ワンワン!」(犬、その他動物全般)と指差しながら、
終始ごきげんに見ておりました。

ところで、うちの家には、10年近く前に僕が撮影した
小さな石仏の写真がずっと飾ってあります。
円空(えんくう)や木喰(もくじき)の仏像とも
またひと味違う素朴さがあり、
かつ、とてもユーモラスで、見ていると
とてもほのぼのとした気分になる仏像なのです。
京都の伏見にある石峰寺という
小さなお寺の庭にあったのを撮影したものなのですが、
今回の若冲展の売店で売っていた『芸術新潮』の
若冲特集を読んで、ナットク。
なんとその石仏は若冲が作ったものだったのです。
道理で妙に心惹かれていたわけです。

当時、石仏は本当に無造作に置いてあって、
作者名も何のただし書きもありませんでした。
実際、若冲って、ひと昔前までは、
知る人の少ない異端の画家といった存在でしたから、
今回の展覧会の賑わいぶりにはちょっと驚きです。
世紀の変わり目を迎えて、ようやく時代が
彼に追いついたのでしょうか?
若冲展は11月26日(日)まで。月曜休み。入場は午後4時までです。
てらぴかさんの『秋のフローラ展』とぴったり同じ会期ですね。
関西以外の方は、大阪のてらぴか展〜京都とハシゴするのもいいかも…。
石仏のある石峰寺は少し離れていますが、時間があったら
こちらもお立ち寄りください。若冲のお墓もこのお寺にあります。
ただし、京都は観光シーズンまっただ中、人の多さにはご覚悟のほどを。
(そうそう、京都のお土産にはぜひ三枝庵特製『京のあたりまえ』をどうぞ。
なかなか京都以外の書店では手に入らない珍しい本です。と、少々CM…。)
(それから、京都駅ビルの美術館<えき>、なんでこの京都の一番の観光シーズンに、
京都の玄関先で『片岡鶴太郎の世界展』なんだ?! と、少々怒り…。)

話は変わって、お知らせですが、
僕の『Contemporary Remix “万葉集”』シリーズを原作にした3分番組、
『恋ノウタ』(フジテレビ系)が、この10月から、これまでの関東地区以外に、
北海道、秋田、広島でも放映が開始されました。
これらの地域の方々、もしよければ一度見てやってくださいませ。
おかげさまで3分番組としてはかなり好評なようで、
たいへんうれしいかぎりです。
関西でも放映してくれるとありがたいんだけど。

そろそろごぶさたになっている<茶話>の方も書こうと思っております。
できるだけ近いうちに・・・。
ではではまた。
茶を!

三枝克之


<石峰寺の若冲作の石仏>

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