これはぼくが十歳くらいだったから、1996年頃みた夢。
どこかのジャングルでぼくは知らない女の子とふたりで遭難している。
ふたりは川のすぐそばに腰を下ろして、水の流れをただみてる。無言で。すごく心細い気持ち。
夢をみてるぼくの視点は、川をはさんだふたりの向かい側にあって、そこからぼくは、ぼくと女の子が川を眺めてるのをみている。
「大丈夫じゃけ、もうちょいの辛抱じゃけぇね、これ、夢じゃけ」
……夢?
言ったぼくが驚いたというか、不思議だった。自分が今、夢の世界にいることに気付いてしまった!はじめてのことだった。
でも夢の中にいることがわかっても、不安で心細いのはそのままだった。
ふたりはそこで夢の世界から解放されるのをジッ、と待った。
(1996年頃) |