(05)
<寺門、京都駅でぎっくり腰>
(2002・05・16)
 

 興奮しているのだろうか?

 先日来どうもエネルギーが心身に漲るっていうか、ココロが踊り跳ねるようであって、いかんいかん、平常心平常心…とココロ鎮めるために楳図かずおの漫画を大量に買いこんで読破したりしていたのですが、余計にココロは荒ぶってしまい。「6・8龍誕祭」の構想、地底で龍を描くイメージが具体的になるにつれてどうもココロに落ち着きが無い。夜も眠られない。朝も早くに目覚めて活動してしまう。ダイエットと称して食も細い。

 5月14日・火曜に、大阪心斎橋の萬野美術館へ宗達の「蔦の小道図屏風」を眺めにいったり、16日・木曜は、京都国立博物館へ「建仁寺」展のやはり宗達「風神・雷神」図を眺めに行ったりと忙しく動いていないと落ち着かない。

 博物館から今度は、妙心寺の天井にあるという狩野永徳筆による巨大な龍を見ようといったん京都駅へ戻った際、知人とすれ違い様にお辞儀をしたその時、ギグ! とやってしまいました。持病のぎっくり腰のようないやな感触。

 幸い歩けたのでそのまま妙心寺へ参り、またひっさしぶりに三枝克之さんと会ったりして、から、神戸へ戻り急ぎ、岡田接骨院へ。ぎっくり腰の初期段階だったそうで、週末は寝てすごす羽目に。あ〜あ。木村タカヒロ君にメールで「それは6・8にそなえて腰骨を強化するためのできごと」なんてなぐさめてもらいつつ、己のふがいなさにため息ばかりついてしまい。あ〜あ。

 今後、本番までは調子に乗らず、平常心平常心(これがどうも怪しいものですが)で静かに、エネルギーを蓄えたいと思っている次第です。

 そうそう、宗達の「蔦の小道図屏風」はすばらしく、今回のライヴペインティングで僕が立ち向かう画面とプロポーションが似てるため、とても参考になりました。すごい大胆な構図で、ただ色面分割したようなグラフィックデザインみたいな絵で、龍などどこにもいないのですが、うねうねとうねる緑と金に、龍狂いの今の僕は龍を見てしまいます。

 また超有名な「風神・雷神」はやはりすばらしく、宗達の大胆なデザインセンスに感服です。妙心寺の円天井の龍は、凄い迫力。怖い感じの龍でした。凄いけれど、好み、ではない…。うだうだ…。

 寺門孝之


狩野探幽:雲龍の図
(京都・妙心寺)


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