Back Number 19991017

 

 帰ってきました。ごぶさたです。東京では、歌舞伎を見、唐組の芝居を見、合田佐和子さんの個展を見、三宅純さんと会い、町田康さんと電話でしゃべり、塚本晋也監督の「双生児」を見、木村タカヒロ君の店SPACE62へ行き、小田急美術館でパリのカフェと画家展を見て、そして大阪でPIG’S HEADマイナス僕、が参加してるパフォーマンスを見て、さっき帰ってきた次第です。

 小田急の展示は期待してなかったんですが、僕の大大好きな藤田嗣治の作品が思いがけずたくさん出てて、中でも僕の憧れだった「まどろむ女」の原画が見られてびっくりしました。来年、梅田の大丸に廻って来るので、関西の皆さんはその際にお見逃しなく。関東の皆さんは小田急、行ってみてください。いい展覧会です。

 あと、合田佐和子さんの展覧会も圧巻、僕が10代の頃から憧れてた世界です。縁あって、合田さんも僕の個展に度々来てくださって、本当に光栄です。こちらは11月1日まで、外苑前駅から1分のパステルミュージアムにて、ぜひどうぞ。

 唐十郎さんのお芝居も、僕は20年以上、10代からずうっと見ています。ある種、僕のルーツである世界。唐さんはこの世界を30年以上も継続して、テンションも下がることなくつづけてて、もうほんとに凄いとしか言いようがありません。憂歌団も解散しちゃったし、僕が20年越しで定点観測してる世界も、唐組と、ムーンライダーズくらいになってしまったけれど、どちらも、僕の創造性の火柱に、いつも油をたあっぷり注いでくれます。嬉しくてなりません。唐組は今月中の金・土・日、池袋の雑司ヶ谷・鬼子母神にテントを張って演ってますので、ぜひ体験してみてください。

 と、いうわけで、色々な方々からエネルギーを頂いて、さあそろそろ、東京展にむけて、僕もエンジンをふかしはじめます。GO!

 10月17日、日曜、神戸は晴れ?

 帰ってみるとすっかり秋めいてた神戸より、from 寺門孝之

 
   
 

Days of Angels
天使のカレンダー

絵*寺門孝之 / 文*三枝克之

リトル・モア  ¥1500+税

全国書店にて10月上旬発売