Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20030628

 

 2003年6月28日、土曜、雨。

 ちょっと前にBBSえんがわでの書き込みで、白い羽の半透明の蝶(?)または蛾(?)の大群のことが話題になり、その後もメールや口コミで僕のところにそれらしい昆虫の目撃例が盛んに寄せられて気になっていたのですが、今日の夕方、アトリエを出て北野坂を下る際にひさしぶりにそれらしい昆虫(1頭がひらひらと)を目撃、ようし、今日は捕まえてようく観察!とばかり雨傘で追廻し、しばし見詰めていると、ふっと、突然記憶を覆ってたカーテンが開くように、「アメリカシロヒトリ」という名が脳内にひらめきました。子供の頃よくみていた昆虫の本に「アメリカシロヒトリ」の大発生について載っていたそのページがフラッシュバックしてきたのです。

 もしかすると本当にそうかもしれないと思い、先ほどインターネットで検索してみました。画像を見ると、今日見たのは確かにアメリカシロヒトリ、のようです。

 ただ、大発生していたのを見たときは、羽が蝶のようにもっと大きかったのと、紋が無く、真っ白の半透明だったので、ちょっと違うかな、とも思い未だ不明。

 ただ、アメリカシロヒトリについて面白い情報もいくつかわかりました。この蛾は1945年敗戦時に、アメリカ軍からの物資に付いて日本にもたらされ、昭和30〜40年代に大発生を繰り返し問題となったこと。その後、沈静化し、一時期ほとんど見られなくなっていたこと。幼虫=毛虫が大発生するとサクラなどの木の葉を食べ尽くす害虫で、ひどいときには木からバリバリと葉を食べる音が響いてくると、気色の悪い話も。

 また、アメリカ軍が故意にこの蛾を日本に落としたという説もあったり、なんだか名前の不思議な響き同様に、ちょっと興味深いです。

 楽市楽座の次回公演のタイトルが「アメリカンドリームと犬の生活」で、僕はまた絵を描かせてもらうので、アメリカシロヒトリ、ちょっとヒントになってきそうです。興味のある方は関連サイト並べときますのでどうぞ。ただし蟲嫌いの方はご遠慮ください。毛虫とか出ますから。

http://www.city.nagoya.jp/10eisei/ngyeiken/insect/lepidopt/
http://www9.ocn.ne.jp/%7Ekara/book.html#book020804
http://www2.odn.ne.jp/%7Ecar77000/html/musi/america_sirohitori.html
http://www.city.nagoya.jp/10eisei/ngyeiken/insect/lepidopt/hc.htm

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