Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20031209

 

 2∞3年12月9日、火曜、晴れ。

 夕方、アトリエから赤帽さんの車に乗って作品たち、大丸へ。企図したわけではないのですが、作品数、ちょうど50点! 数字をけっこう気にしがちな僕としては大満足の切りのよさでした。

 いつも展覧会に出品する作品数はあらかじめ決めているわけではなく、これを出そう、あれは外そうなどと搬出直前まであれやこれや絵を選んで、最後にリスト化します。その時に作品点数が偶然切りがよい数字だったり、ゾロ目だったりすることが多いので、ジンクスみたいに思っているのですが、今回リスト化したら「49」でちょっと不満。

 ま、「7x7=49」ってことでよしとするか・・・と無理やり納得化。それが記入漏れの絵が1点出て来て「50」になりすごく嬉しかったです。(ばかばかしいことですが…)。

 あとは明日夕方会場で展示作業をしていよいよ明後日オープン。わくわくするなあ。

 ほっと一息ついて、搬出後、映画「沙羅双樹」鑑賞。河瀬直美監督作品。前半どうも画面の動き、映像そのものや、父役の役者の演技が生理的に馴染めず、途中退場しようかと思ったくらいでしたが、ぢっとこらえていたら、シュンという男の子がケイという行方不明になった兄弟(双子?)の絵を描いて父親に見せたあたりから、なにかが繋がって、祭りの雨のシーンでぐっと込み上げてくるものが。

 観終ってみると、とてもよいものを見せてもらった、という気持ちに落着いてました。

 「萌の朱雀」のときもそうだったのですが、画面、演出、テーマというかモティフ、どれも僕には苦手なタイプの映画なのに、結果的に感動させられて、作品の強さ、でしょうか。

 一度観ただけだと把握できなかったのですが、どうもこの映画、主人公たちが住んでいる家と庭、路地、そして町の空間構成にすごくこだわりがある、というか、「謎」が仕掛けられているような気がしました。

 幼いシュンとケイが遊んでいた庭、それが、映画のラストではなくなっていて、すとんと見晴らしがよくなっている。ほんとうに行方不明になった兄弟がいたのか?と記憶が曖昧にあるような。

 解体される家、の画像がが盛んに出てくるのも暗示的。最後に赤ちゃんが誕生して、家〜路地〜町の空間自体が変貌する、ような映画に感じられました。

 いつもの、「気のせい」かもしれませんが。

toptop
contentscontents