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2007年06月14日

▼ 堀文子展に打たれる ▼

このところずっと描きつづけていた松尾スズキ演出ミュージカル『キャバレー』の宣伝画、今日午後快心の出来上がりとなり、早速AD=河野真一氏が画室に取りに来てくれた。この後氏の念入りなデザイン作業を経てきっとずば抜けてカッコヨイ仕上がりとなるはずだと期待に打ち震るるる・・・
気分を良くして雨ん中日本橋高島屋へ堀文子展を観に出掛ける。
!!! 目・ココロ・タマシイが洗わるるる、先のダ・ヴィンチの違和感やその近くで催されていたひどい展示での嫌悪感の後、89歳堀女史のみずみずしい慈雨のような絵のシャワーに生き返る心地す。70歳でイタリアへ渡ったり、82歳で幻のブルーポピーを見にヒマラヤまで出掛けたり、その後大病を患い旅を諦めると今度は顕微鏡で微生物の世界へと入っていく、その素晴らしい画家のイノチのコロガリ!
「・・・感性を鈍らせない為に常に心を空っぽにし、知識や経験をためこまないように心掛けて来ました。繰り返す事をさけたのは心の停滞が絵から生気をなくすからです。(中略)いつも不安でいる状態が私の創造の道標であり、それが私が一定の画風を作れなかった理由だったと思います。」と言われる各時代時代の絵、すべてみずみずしく、本展を観る限り2006~2007年作の最新作がいちばん凄い!  2006年作「稲妻」2007年作「蜘蛛の家」は技法的にもどうなっているのか僕にわからない! 金属板に彩色とありますが・・・ 絶美! 先月は若冲の動植綵絵33枚揃いを相国寺に観に行き余りの素晴らしさにタマシイが極楽化してしまいましたが、現代にもポツリと堀文子さんのような画家が存在していて日本の絵はヨイなあ、これだよなあと力強い気持ちになりました。けれど、ダ・ヴィンチ展に比べるとずいぶんと空いていて、もっともっとたくさんの人に観て欲しい絵だと思いました。25日まで。8/15~20京都、9/12~24大阪、10/11~22横浜の高島屋へと巡回するらしいです、必見!
堀文子展チラシ表堀文子展チラシ裏妖精クリオネと遊ぶ

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コメント

こんにちは!
寺門さん大絶賛ですね、興味ひかれますがお歳を聞いてまたビックリです。
停滞と真逆な感じですね、落ち着いているのに新しいというか。
横浜の10月まで待ちきれませんが、そのときは絶対チェックします☆

ぜひ10月ご覧になってみてください~ オススメします!

お久しぶりです。有難う!大阪展を見に行きます。
防災未来館の副所長と用事で話し、新潟が3年でまた地震なら
神戸は、どうかという話になって、皆、大事な事を忘れていきつつある
ということになって、短歌の本がふえちゃったので(笑)美術雑誌や
いらないものをうわーっと捨ててしまった。トラック呼んで、家を軽くしました!
穂村さんの本の表紙、おもしろし。

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