« 2010年01月 | Today's Terapika トップ | 2010年03月 »

2010年02月26日

▼ 映画<人間失格>劇中画展 @寺門孝之ミュージァム ▼

DM表DM裏

突然の春の風が生温かく顔を撫でています。
2月20日全国公開スタートし好調な映画『人間失格』、以前より度々お知らせしていますように劇中、主人公が描く絵を一部漫画などを除き寺門が担当しました。
その原画を表参道の寺門孝之ミュージァムで特別展示いたします。
映画冒頭とエンドロールラストに登場する葉蔵自画像、葉蔵の運命の予兆する水墨画など劇中に登場する絵画の他、撮影現場で描かせていただいたキャスト・スタッフの皆様のデッサンも全てではありませんが展示したいと思っています。併せて、『赤目四十八瀧心中未遂』以来折に触れ描いてきた荒戸映画作品へのオマージュ画も勢揃いいたします。

初日=3月1日(月)は、午後1時~8時、寺門は在館し、ささやかですがオープニングレセプションを開催します。ぜひ、ご都合のよい時間におこしください。
************************
寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE特別企画
生田斗真主演・荒戸源次郎監督
映画<人間失格>劇中画展

会期:2010年3月1日(月)~4月20日(火)無休
時間:11:00~20:00 
無料
会場:寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
住所:東京都港区北青山3-5-19 LEMONTREE OMOTESANDO BLDG.4/5F
電話:03-5771-5201
Access:地下鉄表参道駅A3出口から徒歩1分。青山通りに面した建物です。Furlaの右となりの細いドアからお入りください。1FはLEMONTREEのアクセサリーショップです。

2010年02月23日

▼ 300000 ▼

いつも“てらぴかのえんがわ”へおこしくださりありがとう存じます!
まもなく<300000>アクセスです。
300000番目におこしくださった方、ぜひ御一報ください。御住所・御名前をいただければ
記念品を贈らせていただきます。
こちらへお知らせください。
direct@terapika.com

2010年02月22日

▼ 2・21 町田さんとトーク ▼

ポスター
指定頂いた9:17品川発ののぞみに間に合うように新幹線ホームへ降りると、向こうから手鞄ひとつの軽装の町田さん。手鞄にはパソコンとのこと。「仕事?」「ちょっとね」ということで名古屋まではおのおのの席離れず別行動だったが、名古屋駅で近鉄線に迷いつつ乗り換えて四日市までは席移動で一緒に馬鹿話しながら阿呆話しながら・・・ 四日市駅でイベント主催者メリーゴーランド社長と編集担当S川女史と落ち合い、蕎麦屋へ直行。昨夜、遠足前的興奮で寝付けず思い付いて描いた手描きポスター公表、社長へ贈呈。会場へ移動し、旅館の和室のような控室で町田さんお手製の写真絵本をパソコンで御開帳してもらい一同爆笑。後、時間がやってきてホールへ移動し、トーク。町田さんの当意即妙絶妙な進行で、なんとも和やかにトーク。なにも打合せをしなかったが、17年の親交のタマモノで話題は尽きない。大笑いしながら終演。サイン会もこつこつやって、控室に戻り乾杯。記念撮影などの後、車で夕闇が濃くなりつつある遠いところの林の中の注文の多い料理店のような寿司店へ。天才的な美味を味わい杯を重ねるうちに、突然、店主に請われて大きな白い和紙に町田さんと即興ドローイング。町田さんが次々と天才的な語句・フレーズを書き、それに導かれ僕が線画を描けば、そのわきにまた町田さんが言葉を添えていく。江戸時代の酔狂文人画人たちの遊びさながらに完全フリーな遊びの濃密なドリームタイム。「こんな感じかな」と出来上がりに一同満たされ筆をおさめ、さらに杯を重ね、ふらふらと今度はロック喫茶へ移動し濃い珈琲を一杯いただき、ホテルへ。次の夢の中へ。
即興ドローイング01即興ドローイング02即興ドローイング03即興ドローイング04

起床し、約束の時刻にロビーで町田さん、S川女史と落ち合って駅へ。記念写真を撮る等して名古屋まで移動。途中何度か河を渡った。鉄橋の下を疾走するモーターボート。名古屋駅ホームで町田さんとはおわかれ、別々の新幹線でそれぞれの場所へ。
ツーショット河を渡るモーターボート

僕は2・22記念に赤福を購入。愉しい旅だった。
赤福22222赤福22222

2010年02月20日

▼ 映画『人間失格』本日初日! 明日は町田康さんと四日市でトーク! ▼

今日はついに映画『人間失格』公開初日! 僕は諸諸の事情でロキ画室を離れられなかったのですが、たくさんの方から感想や祝福のメールいただきました。初日から観てくださった皆様、感謝です!
映画の公式サイトは
http://www.ns-movie.jp/

この映画の中で主人公葉蔵(生田斗真さん)の描く絵を僕が担当したのですが、実は蓮咲き乱れる不忍池で写生をしている葉蔵の筆を奪い、葉蔵の絵に強引に筆を加えてしまう堀木(伊勢谷友介さん)の手が僕だったりして、堀木描くタッチは僕のタッチです。このシーンでは葉蔵と堀木、双方の描く絵を僕一人で演じ描きしていることになります。ご注目ください。

葉蔵の自画像や、上記の風景をはじめ劇中に登場する原画、及び撮影現場でキャスト・スタッフの皆様を描かせていただいたデッサン、さらに『赤目四十八瀧心中未遂』『外科室』など荒戸映画諸作品へのオマージュ作品もあわせて、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEにて特別展示を、来る3月1日よりスタートいたします。初日1日、13時~20時、ささやかながらレセプションパーティ行います。荒戸監督もお見えになる予定です。どうぞお立ち寄りください!
人間失格の公式サイトにも詳細が掲載されています。
http://www.ns-movie.jp/news/

映画館で「人間失格」を観るのをおあずけにして、明日は、いよいよ、四日市の絵本やさん「メリーゴーランド」での町田康さんとのトークイベントです。早起きして四日市へ移動。ひさしぶりに町田さんとゆっくり会えるなぁ~たのしみでなりません。しかし、町田さんと公けの場でのトークは初めて。どんなことになるのかなぁ? わくわくわくわく
http://www.merry-go-round.co.jp/lec-221.html

これがどういうイベントかというと、メリーゴーランドとフェリシモがタッグを組んで作った「おはなしのたからばこ」シリーズ絵本の中の1冊『猫とねずみのともぐらし』を町田さんの文と寺門の絵で昨年作ったのですが、このたびその書店売り版が大判で完成、その記念イベントでもあるのです。大判を作るにあたり、寺門は全画描き直しました、ので、前回のプレゼントブックバージョンとは表紙から中味まで全く違うものとなっています。ぜひ御確認ください! 僕はかなり気に入っています。
http://www.felissimo.co.jp/ohanashino-takarabako/

2010年02月15日

▼ 広崎うらんさん御来館 ▼

振付家・演出家・ダンサーの広崎うらんさんが表参道のミュージァムに御来館! 彼女の自主企画公演のメンバーの祐輝薫さんはタカラジェンヌ時代から僕の展覧会へ来てくださっていた方で、退団後ベルリンでアーティスト活動をされていて、数年前当時の北野坂の僕の画室に現れ「ベルリンでなにかご一緒に」と誘ってくださったことがある。その彼女がキューピットになってくださり、うらんさんと初対面即意気投合。なんでもうらんさんは『DREAM DREAM』をたいそう気に入ってくださって、その絵の世界を御自身の作品に投影してくださっているとかとか。せっかくダイレクトに会ったのだし、ダイレクトにコラボレーションしましょう、っていうことに相成りました。確かに、うらんさん、僕の絵の中で見たことあるような方でした。3月17日~19日 六本木のSuper Deluxで“Tears”という人魚姫をモティフとしたダンス劇をなさるそうです。
詳細は広崎うらんさんのサイトで!!
http://uran-revo.com/revo/index.html

うらんさんのブログの2・16の回に寺門孝之ミュージァムが登場してます。
http://ameblo.jp/uranhirosaki/

多謝!!!
写真は、うらんさんと僕、及び、うらんさんとキューピット祐輝薫さん
広崎うらんさんとうらんさんとキューピット

2010年02月14日

▼ GRUPPO KAPPA OPERA旗揚げ公演 ▼

GRUPPO KAPPA OPERA1GRUPPO KAPPA OPERA2
江原啓之さんにお招きいただき、GRUPPO KAPPA OPERA 第1回旗揚げ公演 歌劇『ヘンゼルとグレーテル』を観せていただいて来た。場所は代々木上原駅からすぐの細い坂道を上がった脇にあるムジカーザというステキな小さなホール。ガラスブロックから外光の滲む、コンクリート打ち放しのモダンな空間。開演直前に辿り着くとほとんど隙間が無いくらいにパイプ椅子が並べられ、観客が押し詰まっている。果たしてここでオペラをするんだろうか?と思われるほどに、小さくてぎゅうぎゅう密度が高い様子はまるで僕の大好きなテント芝居のイメージだ。生のピアノ2台の連弾と打楽器、熱い台風の目玉となる指揮者、客席最前列の隅から陰の声を鋭利に飛ばすプロンプター、観客に触れるような近さで次々と踊り出てくる個性豊か過ぎる歌い手たち、時には魔女の群れ、時には天使の群れとなり、まさしく天使のコーラスを響かせる少女たち・・・うわぁ~ オペラってこんなに熱く、愉しい芝居?! 父親役のよっぱらった演技の濃過ぎる江原さんも最高! ミーデァムの才能は役に入ることにも遺憾なく発揮されて見事な存在感。魔女役の持木弘さんの怪演すさまじく、志村けんのギャグコントを観ているかのような爆笑を誘う誘う誘う。なのに歌も台詞も全てドイツ語の原語公演! ドイツ語の響きが美しく、言霊がしっかりと金属片のように魂に飛び込んでくる。江原さんも持木さんもドイツ語公演が初めてだなんて、信じられないプロの凄味! 露の精のソプラニスタ岡本知高さんの奇跡のような存在のありようにもびっくり!カーテンコールでのラストの合唱まで息もつかせぬ演出も見事で、僕はすっかりこの「劇団」にココロ掴まれてしまいました。早く第2回公演が観たいです!江原さんありがとうございました!

2010年02月11日

▼ BIRTHDAY DESSIN ▼

当家の伝統として誕生日には家族ででっさんを描くしきたりだ。子供たちの僕を描く眼と手は一年で大きく変化をする。面白くてならない。
息子の描いた今年の僕
小3息子の描いた今年の僕。

息子が去年の誕生日に描いた僕
息子が去年の僕の誕生日に描いた僕

娘の描いた今年の僕
高1娘の描いた今年の僕。

2010年02月10日

▼ 7×7=49 ▼

生まれたのはこのくらいの時間帯だろうか? もう少し早かったか?
シュタイナーによると人の成長に7年の周期があるそうだ、と読んだような記憶・・・
49=7×7
7年を7回生かしてもらった今、なんだかとってもすっきりしたココロモチだ。7年前の2003年は闇の妹の年。その7年前の1996年は天使天使天使・・・。その7年前の1989年はラフォーレミュージアムエスパスでの初めての大個展。その7年前の1882年は卒論でルンゲ三昧。その7年前の1975年は中学生だったが記憶なし。その7年前の1968年は小学生だったが記憶がない。その7年前の今日生まれて出て来ました。こんばんは!

からっ風野郎ラピュタ若尾文子特集

ところで、6日の若尾文子様講演会は、僕にとってとってもとっても愉しいダイヤモンド・タイムでした。汲めども汲めども尽きぬ神泉のように若尾様の口からあの声で発せられるエピソードの数々は日本映画史・芸能史・文学史そのもの・・・否「史」などというものではなく生き生きと生々しく美しくも妖しく愉快でキラキラと不思議な光を発散する宝石のようなシーンです。夕方の部の中で三島由紀夫氏とのダンスシーンについて語られた刹那、僕の脳内がフラッシュアウトし、真っ白な閃光に時空が溶けてしまいました。至福・・・ (司会進行が止まってしまいましたが・・・)
このようなドリームタイムを僕にプレゼントしてくださった花伝サロン運営の皆様に、そして快く御登壇くださった若尾文子様に心底感謝しています。
その夜にホテルからamazonで注文した三島由紀夫氏との共演作『からっ風野郎』のDVDが今日届いて、あの世界から僕へのバースディプレゼントです。

阿佐ヶ谷のラピュタでの若尾様特集はまだまだ続くし、神保町シアターでも出演作が何本か見られます。当分は若尾様を追いかけ続ける所存です。

2010年02月06日

▼ 若尾文子様いよいよ御登場 ▼

いよいよ本日、花伝サロン新春公演 若尾文子特別講演会「女優と文学」開催です。昨夕、会場の大阪天満・相生楼にてリハーサルと打ち合わせを完了。相生楼に御登場された若尾様は美しく威光に包まれ、近寄りがたいほどなのだが、さらりとそのヴェールを脱いで気さくにお話くださり、何かひとつ問うと溢れるように零れ落ちてくる興味深いエピソードの玉々に、至福の時を得ました。「なんでも訊いてくださったら、あたしきっといろいろお話しできますわ」とおっしゃる御言葉に甘え、今日は存分に伺ってみたく存じます~
花伝サロンフライヤー

2010年02月03日

▼ 節分 ▼

節分だったのを急に思い出し、伝家の鬼面をつけ恒例の鬼踊りをする。妻子らが当家伝来の「鬼は内 福は内」を叫びつつセブンイレブンで購入の豆を鬼役の僕に投げつけるのがならわし。
鬼踊り

2010年02月02日

▼ 足跡~雪国~日本橋 ▼

ベランダ雪足跡雪国
朝起きると雪はもう止んで空はうすく晴れ枝に載る雪はかなり溶けていた。ベランダへ出ると、既に足跡・・・早く起きたつもりだったが先を越されてた
ちょうど昨夜川端康成『雪国』を再読したところだったので記念撮影。『雪国』は冒頭の一文ばかり有名だが、ラストの鮮烈さがたまらない。駒子と葉子との複雑に謎めく緊張関係 島村は駒子と馴染みを深めつつも、潮時を察し、駒子から離れ葉子を連れ東京へ戻る可能性さえ胸に芽生えつつあるそのとき、駒子と島村の上に晴れ渡る夜空がひろがり、太い天の川が燦然ときらめく・・・そして映画を上映中の繭蔵が発火し炎を上げる。炎の中、葉子が焼け落ちる二階から墜落、水平に、仰向けに!

昨夜は、『雪国』読了後に映画『日本橋』をDVDで観た。もちろん泉鏡花作の『日本橋』。市川崑監督の大映映画、助監督に増村保蔵の名が見える。お孝=淡島千カ景・清葉=山本富士子・お千世=若尾文子の揃い踏みの豪華。1956年作なのでまだ若尾様初期に入る。お酌の健気な初々しさ、唯一の身内のおじいさんを大切にする野花のような素朴さ、可憐さが見事に美しい。独特のあの声と台詞回しは既に若尾様。品川隆二の葛木晋三も輪郭線がしっかりしていてむずかしい役なのに共感できるし、巡査の船越英二のまっすぐさも胸打つ。赤熊と呼ばれる物語の因縁の鍵の存在が悲しく、怖ろしい。この『日本橋』でも複雑な因縁が錯綜するラスト、お孝の家が炎を上げ、炎とともに悲惨な終幕へと物語が突き進んでいく。

火の元には充分に注意しましょう~

2010年02月01日

▼ 渓谷は雪夜景 ▼

昼過ぎからのさして冷たくもなかった雨は、夜半、牡丹雪に。画室の向こうの渓谷のジャングルは雪景・・・薄墨の光を発光しやけに明るいモノトーンの夜景・・・
渓谷雪景1渓谷雪景2