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2011年01月03日

▼ 新年明けましておめでとう御座います ▼

須磨の海

新年明けましておめでとう御ざいます
思いのほか好天の三が日を神戸で迎えています。写真は元旦、実家へと向かう途中JR車窓越しに光る須磨の海。

期
毎年、年の初めにその年の目標となるような文字を掲げています。振り返ると2008年は「愉快」2009年は「調」、昨2010年は「脱」でした。さて2011年は?と年末から考えていたのですが、なかなか思い付きません。新しいことを色色やっていきたいので「新」かな?などと思い巡らしていたのですが、どうも違うようなのです。
年を越して間もなく、「期」という文字が目蓋の裏、脳裏に輝きました。「期」とは何だろう?期待の期??新神戸アジトには辞書辞典が無く、「期」の字について詳しく調べることができません。なので以下は僕の妄想で捉えた「期」についてです。

「期」の字には「月」があります。其の月と書いて期。「其の月」とは何でしょう?
『金色夜叉』だったか「来年の今月今夜」なんて台詞があったような気がします。暦を使う現在では約束を日付でするのが主です。けれどもし日付が無かったとしたなら、おそらく「次に満月になったら」とか「次に月がちょうど半分の夜に」なんて約束をしたに違いありません。大好きな人と次に月が満月になったら会おうなんて約束をしたとしたら、月が欠けそしてまた満ちていくのをどんなに楽しみに眺めることでしょう。
そうか! 「期」とは、文字通りに、「其の月」のことだ。
月の満ち欠けは反復する。今日の「此の月」と同じ形の月が、待てば必ずまた巡って来る「其の月」。
其の月を待つことを期待というのか!成程。
同じ月が周って来るのが周期だ。
「一期一会」の「一期」とは、其の月は1回切り、もう一度めぐっては来ないぞ、ということだ。

数字の日付ばかりではなく、「其の月」を意識すること…ひいては人為ではなく天意、個人の都合から宇宙へと気持ちを向かわせること。
時間を数字の積み重ねとしてではなく、月をはじめとする宇宙のめぐりの中で捉えなおしていくこと…そんなことを「期」の文字は教えてくれるのでしょうか。

そして僕は今年の2月10日で満50歳になります。これもきっとなにかの「期」と関係するのだろうと思います。それがどのような「其の月」と関っていくのか、今の僕にはわからないけれど、日日を月月と照らし合わせながら、感覚を澄ませてこの一年を過ごしていこうと思います。

おもいがけず「期」の字に導かれて「月」をあらためて思うに到ったので、もう一文字描いてみます。
月と月を並べて描くと月月・・・「朋」=とも
朋
朋って素敵な文字ですね。空に孤独に光っている月を見て、古人がその隣にもうひとつ月を浮かべることを想ったのでしょうか。「月月ゼミ」を寺門孝之ミュージァムで2011年1月の月曜から始めようと思いついた思いツキも、案外と宇宙のめぐりとシンクロしてるのかもしれません。

新年早々、さっそく妄想がフル回転してしまいました。2011年、いっそう絵に、そのほか様々なことに邁進していきたいと思います。
本年もどうぞ御贔屓に宜しくお願い申し上げます。
其の月が来たらお会いしましょう!

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