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2009年11月30日

▼ FAMILY ROSES 展示完了 ▼

壁のタイポ壁のクロックガラスのロゴ越しに
Gallery Vieはオーナーがグラフィックデザイナー氏。なのでグラフィック面の充実感がもれなくオプションされます。これまでにVieでの展覧会に通っていつもうらやましかったのは、天井の高い壁面にお洒落にレイアウトされるタイトル文字。DMグラフィックと連動して、画廊スペースがそのままグラフィックとして立ち上がって来る。今回ついに夢がかなって、僕の展覧会タイトルも晴れて貼れて・・・快感。Vieは主としてイラストレーションを取り扱うギャラリーだが、イラストレーションは文字群とともに存在する(ことが多い_)絵だ。画廊扉のガラス窓にも、ギャラリーのロゴタイポグラフィが、すっと中の空間に重なり、絵画をイラストレーションに見せる。今回は、構想の段階からVieオーナー村上氏と会話を重ねて、Vieのそんな空間の特性からインスパイアされたこともあり、僕なりに「イラストレーション」を意識して描いてみた。文字も描き入れてポスター仕立ての新作シリーズもあり、25年ぶりの水彩画はかなりニューモード! 見に来てみて下さい! 壁で今も時を刻む古い円時計もステキ!

2009年11月29日

▼ FAMILY ROSES~月光荘の水彩絵の具 ▼

画室机上1画室机上2画室机上3
昨日からミュージァムの天使展始まり、さっそくたくさんの方が来てくださっている様子です、ありがとうございます。僕は明日の神戸展搬入に向けて追い込み中で、まだミュージァムに行けていません、来てくださった皆様失礼いたしました。

画室の作業机では、本当にひさしぶりに取り出した月光荘の水彩絵の具(透明・不透明両方)が大活躍! すっかりはまってしまって、セツモードセミナーの画学生時代を思い返しつつづんづん描き進めています。油彩もそうだったが、水彩もやはり月光荘の絵の具は色質がすばらしく、エンザイムたっぷりの野菜のようだ。色数が少なく、クセも強く、使いこなす難易度も高いが一度はまるとこの絵の具から離れられなくなる。ギャラリーVieではかなり新鮮な画面をお見せできると思います、ご期待ください!

寺門孝之展覧会「FAMILY ROSES」
12月1日(火)~12月12日(土)
11:00~19:00
会期中無休 最終日は18:00終了
ギャラリーVie(神戸・元町)
神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング307号
078-332-5808
dm表dm裏

2009年11月28日

▼ MEET YOUR ANGEL 2009 スタート ▼

DM MEETYOURANGEL2009 frontDM MEETYOURANGEL2009 back
女性誌HERSや、ハリウッド化粧品PR誌にもご紹介いただき、しっかり認知度も高まってきました寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
本日より、Xmasの企画展示が始まります。この時節にぴったりの、てらぴか天使画大集合の展覧会です。お忙しい時節ですが、もしも表参道交差点辺りへおこしの節にはお立ち寄りいただけると嬉しいです。交差点書店角から30秒。フルラの隣、表参道バス亭が見えたら左を振り向いたその場所です。

MEET YOUR ANGEL 2009
11月28日(土)~12月25日(金)
11:00~20:00 会期中無休

寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
東京都港区北青山3-5-19
LEMONTREE OMOTESANDO BLDG. 4/5F
Phone 03-5771-5201
地下鉄表参道駅A3出口から徒歩1分 青山通りに面した建物です。

2009年11月25日

▼ 立山ひろみ作・演出 『楽園』 ▼

楽園フライヤーイワト表紙
縁あって期待の新進演出家立山ひろみさんのひとりユニット=ニグリノーダの宣伝画を描かせていただき、平野甲賀氏の素敵なデザインのフライヤーに仕上がったのだが、その公演初日を魅せて頂き、とても刺激を受けた。ひとりユニットといっても、本公演には凄いスタッフ・キャストが結集しており、小気味良いシュールな笑いと、かっこいいダンス、キュートな俳優たち、お洒落な衣装・美術・映像・音響、そしてオリジナリティ溢れる生演奏・・・タイトにきゅっと絞り込まれた愉しい異空間の趣きがすばらしかったです。オススメです、といっても29日が終演・・・興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう?
08054523165(平野)

写真はフライヤーと、パンフレットを兼ねるリトルマガジン「イワト」
イワト掲載の僕の文章を以下に転用します・・・

*********
楽園
寺門孝之

 再び東京へ越してしばらくして、六本木のミッドタウンにあるライヴハウスへ細野晴臣氏のコンサートに出かけた。たんたんといくつかの歌が歌われ、どこへ向かうともないおしゃべりがさしはさまれながら、のらりくらりと時は流れていった。ラスト、ふわりふわりと音が重なりそれが僕が長年レコードで親しんできた楽曲「はらいそ」だ、と気付いた刹那、ステージ背後の深紅のカーテンがすーっと左右に割れて行き、その向こう、魔都のイルミネーションが煌々とガラス越しにきらめく。「はらいそ」の「・・・溶けろ、リ・ア・リ・ティ・・・」という歌詞はレコードで聴くよりも、黒々とマジックのように奇妙な抑揚で歌われ、その言霊は本当に僕のリアリティを溶かしてしまったようだった。僕はその夜の仲間たちと痛飲し、気付くと自宅のソファに腰掛けていて、目の前に膨らんで溢れたまま冷えたカップヌードルが朝日にくっきりと照らし出されていた。
溶けろ リアリティ
膨らめ カップヌードル
眠れ ボク・・・
東京の夜の真ん中で歌の一言によって開かれた「はらいそ」=「楽園」は、不気味に甘く、黒々と苦く、無意味に美しかった。

 今年の早春、ずいぶんと髪が長くなった立山ひろみさんから手渡された台本を、画室の夜に開いて見るとタイトルだろう「楽園」の文字が目に飛び込んで、ふっと思い出したのはその「はらいそ」の夜、ここ東京が楽園であるというねじれたような実感を味わった歌の夜のことだ。頁をめくってその内容を通読してみると、その先触れの感覚もあながち間違っていないような気がした。正直に言うと、ほとんど意味はわからない。けれどきっと、これは今の東京でしかあり得ない、無意味に美しい刹那を、一瞬切り開いてくれる素(もと)なんだろうな、と思いもした。絵はきっと浮かぶだろう。ほとんど彼女がだれなのかも知らず、彼女の作品を一本も見たこともないにもかかわらず、そんな風に僕に思わせてしまう立山ひろみとは、いったいだれなのだろう?と、思いつつ、もう僕は絵を描き終え、今はその稽古が始まるのをとてもたのしみに待っている。そして本番を見れば、僕の絵が全く足らなかったことを後悔し、次こそはちゃんと描くぞ、と思いを新たにすることになるだろう。

2009年11月08日

▼ FAMILY ROSES ▼

大阪・心斎橋=ギャルリムスタシュでの個展<光線>は11月3日をもちまして終了しました。たくさんの御来場ありがとうございました、新しいお客様もたくさんいらしたようで、いくつかの想い出深い作品達が旅立っていきました、ありがたいことです~

さて次はいよいよ、、、 神戸展です!!
いつからだろう?と忘れるくらい地元神戸での個展、間が開いてしまいました。
会場は、初めての ギャラリー・ヴィー
http://www.beeflight.com
絵話塾の講師も勤めさせていただいてもう3年目?4年目? 友人達の展覧会へも何度も通った馴染み深いギャラリー・ヴィーですが、展覧会をさせていただくのは今回が初めて! あの趣き深い海岸ビルヂングの天井高い空間・・・どのような展覧会になるのか?・・・それが、実は、またこれまでとは趣の違う絵達が降りて来つつあります。描ききれるかなぁ

タイトルは「FAMILY ROSES」
両親の下に生まれ家族となりまもなく49年、自ら家族を設けてもうじき19年、さらに新しい家族がやって来てそのうち15年、もひとりふえてそうこうするうちに9年・・・「家族」と過ごした時間や記憶を素材に、思うまま気の向くままに、ひさしぶりに月光荘の水彩絵の具も出して来て、新たな気持ちで、セツ・モードセミナーの画学生時代も懐かしみながら、ちょっとプライベートな親密な手描きイラストレーションポスター仕立てで・・・あ~イメージはどんどん振って来るんだけど、手が、追いつくかなぁ~ とにかくやってみます、どうぞぜひ、そんな新しいささやかな僕の実験にお立会いください!

12月1日(火)~12月12日(土)
11:00~19:00
会期中無休 最終日は18:00終了
神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング307号
078-332-5808
dm表dm裏