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2010年02月14日

▼ GRUPPO KAPPA OPERA旗揚げ公演 ▼

GRUPPO KAPPA OPERA1GRUPPO KAPPA OPERA2
江原啓之さんにお招きいただき、GRUPPO KAPPA OPERA 第1回旗揚げ公演 歌劇『ヘンゼルとグレーテル』を観せていただいて来た。場所は代々木上原駅からすぐの細い坂道を上がった脇にあるムジカーザというステキな小さなホール。ガラスブロックから外光の滲む、コンクリート打ち放しのモダンな空間。開演直前に辿り着くとほとんど隙間が無いくらいにパイプ椅子が並べられ、観客が押し詰まっている。果たしてここでオペラをするんだろうか?と思われるほどに、小さくてぎゅうぎゅう密度が高い様子はまるで僕の大好きなテント芝居のイメージだ。生のピアノ2台の連弾と打楽器、熱い台風の目玉となる指揮者、客席最前列の隅から陰の声を鋭利に飛ばすプロンプター、観客に触れるような近さで次々と踊り出てくる個性豊か過ぎる歌い手たち、時には魔女の群れ、時には天使の群れとなり、まさしく天使のコーラスを響かせる少女たち・・・うわぁ~ オペラってこんなに熱く、愉しい芝居?! 父親役のよっぱらった演技の濃過ぎる江原さんも最高! ミーデァムの才能は役に入ることにも遺憾なく発揮されて見事な存在感。魔女役の持木弘さんの怪演すさまじく、志村けんのギャグコントを観ているかのような爆笑を誘う誘う誘う。なのに歌も台詞も全てドイツ語の原語公演! ドイツ語の響きが美しく、言霊がしっかりと金属片のように魂に飛び込んでくる。江原さんも持木さんもドイツ語公演が初めてだなんて、信じられないプロの凄味! 露の精のソプラニスタ岡本知高さんの奇跡のような存在のありようにもびっくり!カーテンコールでのラストの合唱まで息もつかせぬ演出も見事で、僕はすっかりこの「劇団」にココロ掴まれてしまいました。早く第2回公演が観たいです!江原さんありがとうございました!

2009年09月26日

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(2)宴の中 ▼

オープニングアクトは、この宴の音響音像をデザインされる上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラ。舞台では大きな風鈴?(チューブラベル)を2台の扇風機が風で奏で始める。笑。メンバーはラキタさん、水の入ったワイングラスの縁をマイクの前で一心不乱に擦って超音波めいた音を発しつづける。後からもう一人の音響スタッフのドンさんも登場、かたちの違うグラスを擦り始める。グラス音波の二重奏+扇風機の奏でる巨大風鈴。愉快愉快! 僕は心の底で大笑いして聴いていたが、お客さんは皆神妙な面持ちで耳を立てて聴感覚を研ぎ澄ませている。25分!の演奏が終了した頃には皆、次元移動を完了(笑)。キコウさん曰く、最初に僕の天使の絵達を見て、すぐにこのオーケストラを思いつかれたそうだ。「これは寺門さんの絵から聴こえた音なんです」
僕はびっくりした。なぜなら、それは本当に僕が日々絵を描いている等々力の画室に響いている音だからだ。画室の窓ぎわの天井から随分前に姫路出身の若い友人から贈られた明珍火箸の風鈴が吊るされていて、風の吹くたびなんともいえぬ宇宙的な響を画室に添えてくれている。また、グラスを擦って聴こえてくる超音波めいた響は、真夜中に絵を描きながら僕の耳奥に鳴って来る音にそっくりなのだ。どうしてキコウさんはそれを知っているのだろう? 「絵からその音が鳴ってるのを聴いたんです」・・・上原キコウ=畏るべし音響の鬼才である。

その後、つづけて三枝氏と僕のトーク。最初みんな耳が研ぎ澄まされすぎてるようで、しーんとして緊張感があったが、三枝さんのやわらかな言霊と僕の間の抜けた応答で徐々にそれはほどけていった。三枝さんとの出会いや、共作のエピソードなどを開陳しながら、その時点では気付いていなかった「沖縄」というファクターが実に当初から強く二人を結び付けていたことに気付かされる。ああ、やっぱり今回から、今日からなにか始まるんだなあ、など思う。途中からはさちほさんにも参加していただき、今回の縁についてお話しいただいた。さちほさんは町田康さんと親しく、先の6月に町田さん宅にたくさん飾っていただいている僕の絵を見てくださっていたそうで、沖縄に帰るとすぐに今回の共演の打診が三枝さんからあったとのこと。まえぶれ。前触れ。大学などではよくしゃべっている、「絵」は「えっ」である、という話をすると、沖縄では「えっ」という言葉を盛んに、あらゆるシチュエーションで使うのだという。やはり沖縄は「絵」に満ちているのだ、という結論を得てトークを終えた。

10分間の休憩の間に僕は急いで作業着に着替え。これは10数年来、ライヴペインティングの際に着ている衣装で、すっかり絵の具まみれだ。着替え終えると、いよいよ、観音楽が始まった。出出しの音に耳を澄ませ、僕は舞台でうずくまる・・・さてここからが肝心のライヴペインティングなのだが、実はすっかり記憶が途絶えている。さいわい、描き進める途中で何度かデジカメのシャッターを押したので、順を追って写真を掲示します。
描き始めはこんな感じ
憶えているのは、最初の2曲くらい、とても切ない、悲しい感情がかたまりとなって飛び込んできたこと。さちほさんがライアを置いて「ハレルヤ」を歌い始めたら、人、女性のフォルムが出たこと。

女の人のフォルムが出た
それは踊っているような姿なのだが、ふっと気付くと舞台で女の人が本当にフラダンスしていた。

半月のボートのような形が出る
それからこれは不思議なことだけれど、描き始めからずっと僕が絵を進めるたびに「をを~」とか「すごいすごい」とかの声援の重なりが音楽の向こうに聞こえて、何度も振り返ったがそれは見えないモノからの声のようであった。うがいをしながらしゃべるようなコロコロとした、しゃがれた甲高い明るい声たちだった。
そんなこんなで、音楽が止んだ時にはこんな絵になっていた。
完成
アップ

そして出演の皆さんと、仕掛け人である三枝さんと記念写真。左から、キコウさん、三枝さん、僕、さちほさん、ラキタさん、シカボンさん。
記念写真

宴は愉しくも切なく、切なくも愉快で、あっという間に終わってしまった。外に出ると、まだ真半分の月が出ていた。こんなに愉しくても、この世のことは全体の半分、だよ、と半月が言っていた。

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(1)宴まで ▼

ホテルの窓のカーテンを通してもそこなわれない強い光線が枕の上の僕の目玉をむりやり覚まさせた。起きよう、いよいよ今夜、天女の宴だ。オフィスユニゾンのテルヤさんのお迎えまでまだ時間があるので、市場通りへ出掛けてみた。真夏のように、どーんと青空が抜けて、入道雲があちこちで沸き起こっている。暑さに汗。市場を覗き、てくてく商店街を歩き回り、アーケードが開けた先の小さな店で朝食にてびちそば(豚足ののった沖縄そば)を。後、迷路のような小道を気まぐれにつなぎつなぎ歩いているとテルヤさんから連絡が。待ち合わせ時刻を僕が勘違いしていることが判明、慌ててホテルへ戻る。30分僕の記憶にディレイが・・・。すみませんすみませんと彼女の車に乗せてもらい一路、宜野湾市へ。

展示風景1
カフェユニゾン到着。ここちよい光の中、絵達がしずかに整列していた。昼食にモロヘイヤカレー頂く、壮絶においしかった。テルヤさんとさっくり打ち合わせのあと、ゆったりとカフェの空間に浸る。時折、戦闘機の爆音が時空を引き裂く。しばらくして三枝さんがみえて、近くの普天間の町もおもしろいですよ、と教えてくれた。リハーサルまでまだまだ時間があるので散歩に出掛けることにした。

カフェの横の空き地
カフェの一歩外は、溢れかえる光線が痛いくらい。一気に全身から汗が噴出した。無理だな、戻ろうかなと思いつつ歩いていると、「普天間洞穴」という文字が目に入り気持ちが引っ張られた。ふっと気付くと、僕は巫女さんに導かれて暗い洞穴へと入っていっていた。下からも上からもそびえる鍾乳石は表面が白くつややかでなまめかしくも若若しく、乙女のような印象だ。「絵をください」と拝んだ。

半月
洞窟を後にすると、僕は清清しい気持ちになり、すたすたと普天間の町を歩いていた。青空に、今日は半月が浮かんでいる。真半分の月だ。車道を車は時折通るが、歩道に人はほとんど見かけない。暑くて、この時間は皆身を潜めているのかな。この後の宴で出会う方達を描きたくなるかもしれないので、どこかで画用紙かスケッチブックを購入したいなと思って歩いていると、コクヨの大きな文字が目に。文房具店発見、様々な文具などが揃っているようだが、はるか以前から時が止まったような不思議な感覚がした。親父さんにスケッチブックはありますか?と訊く。 画用紙を80枚くらい綴じたものがあり700円で購入。レシートをお願いすると「いやあ、レシートはでないなあ、これ古いから」と親父さん言ってレジスターを見せてくれた。ドル用のものだそうだ。そういえば700.00と数字が出ている。前はレシートを打ち出せたそうだが、故障しても直す部品がもはや無く、処分しようかと思ったそうだが、みんながこれは貴重だからといって止めるので使い続けているとのこと。700ドルで画用紙帳を買った気分で通りへ出ると、さらに日の光が強まり辺り全体が銀色に光っていた。どこを見てもがしっと構図が決まり絵のようなので、デジカメのシャッターをむやみやたらと押した。歩道の日陰に夢のような小ささのおばあがふたり楽しそうに立ち話しているのが写っていた。
普天間夢のおばあ

そうこうしているとテルヤさんから、今どこですか? と電話が入り、すみませんすみません間もなく戻ります。先ほどの文具店のドルのレジスターを写真に写したくなり、もう一度行ってみたら、シャッターが降りていた。16:00。700ドルで画用紙も売れたし、今日は店仕舞というところか。

カフェに戻り、スタッフの方々がてきぱきとライヴペインティングの準備をしてくださり、F120カンバスをヨコイチに設置。この空白に、あと何時間後には絵が降りている、はず。新神戸アジトから送った段ボール箱一杯分の絵の具を適当に分類して並べておく。描く段取りなどは全く計画をしていない。とにかく、音が始まるその瞬間まではなにも考えないつもりだ。
空白のカンバス

17:30くらいになって、出演の皆さんが全員揃う。初めて会う方ばかりだ。そのままさちほさんを中心に音楽のリハーサルへ。おや? レナード・コーエンのハレルヤのフレーズが聞こえるが、演るのかな? うれしいな。 リハーサル中の3方をでっさん。パーカッションやウクレレのシカボンさん、ライア(シュタイナーが考案した竪琴)と歌声=小嶋さちほさん、さちほさんと故どんとさんの長男=ギターと三線のラキタさん。
リハーサル中さちほさん達のでっさん

その後、カフェの裏手の楽屋スペースでコーヒーをいただきながら簡単な打ち合わせ、というよりは初対面の雑談を。楽曲の順番が決まる、うんうん、うまくいきそうな感じだ、描けそうだ。カフェには次々とお客さんが入場していく。さちほさんの関係の方か、美しい南国的な衣装の女性がいっぱい。さ、いよいよはじまるなあ~(以下つづく)

▼ 大学→沖縄 今夜ライヴ!! ▼

いよいよ大学、後期授業が始まりました。まずは1年生対象のイラストレーション基礎技法。恒例の自己紹介型黒板ライヴドローイング大会で参加者全員のお手並みを拝見。つづいてゼミ。客人や新入りさんも含め相変わらず大勢で。ゼミ室9303のオリジナルキャラクター「くさおさん」も決まり(byマイミク=ポテ仔さん)、今日はみんなでキャラ描き練習もしました。大学授業も僕にとっては一期一会のライヴ、お祭のようにスリリングで愉快な時間を過ごしたい。(写真は黒板ライヴと9303キャラくさおさん)
黒板ライヴドローイング9303キャラ くさおさん
ゼミ後、神戸空港から沖縄へ。那覇空港に夜遅くに着いて、カフェユニゾン主宰三枝さんが迎えに来てくださり、国際通りのホテルにCI。そのまま三枝さんとさっそくdeepな酒場でオリオンビール、+マンボウの刺身だとか山羊のにぎり!だとか・・・明日がたのしみです。僕はお昼過ぎくらいから会場のカフェユニゾンにいさせていただく予定。夜はもちろん、ライヴです、さ、お祭だよ!


“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:\1,500+1dr(80名限定)/ 当日:\2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

小嶋さちほ こじまさちほ 
http://www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:
info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
ライヴフライヤー

2009年09月19日

▼ “あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ ▼

沖縄宜野湾市のカフェユニゾンで開催中の寺門孝之沖縄初個展『あまうり天使の庭』、会期中の9月26日にスペシャルイベントがあります。いよいよ僕も会場に行きます参ります描きます~~~
以下 主宰・オフィスユニゾン三枝克之さんから送られてきたプレスリリースからの抜粋です。

“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:¥1,500+1dr(80名限定)/ 当日:¥2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

<プロフィール>
寺門孝之 てらかどたかゆき www.terapika.com
◇1961年生まれ。画家、イラストレーター。神戸芸術工科大学教授。
◇1985年、パルコの日本グラフィック展大賞受賞で鮮烈にデビュー。
◇個展、グループ展、ポスター画、著書・共著など多数。
◇町田康氏や江原啓之氏らの書籍の装画でも知られる。
◇2008年、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEをオープン。
◇来春公開予定の映画『人間失格』(太宰治原作)の劇中絵も担当。

小嶋さちほ こじまさちほ www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
フライヤー表フライヤー裏

2009年09月13日

▼ 兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会プログラム ▼

兵庫芸術文化センター管弦楽団プログラム9月号
佐渡裕さんが芸術監督をつとめておられる兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会プログラムの表紙に今月から僕が天使画を描かせていただいています。これからほぼ毎月、真新しい天使を描いて参ります。どうぞよろしくお願いします!
今日、定期演奏会を聴かせて頂いて来ました。僕の大好きなティンパニが大活躍でドヴォルザーク:交響曲第8番、圧倒的で酔い酔いでした。佐渡さんの動きから目が離せませんでした。

http://hpac-orc.jp/news/news2009082502.php

2009年06月14日

▼ 6・13 太宰の気配が流れる夜へ ▼

大魔神1大魔神2
6月13日の土曜は朝早くから起きて身支度し、調布の角川大映スタジオ・ワードローブへ。映画『人間失格』で重要な役どころの大女優Oさんをデッサンしに。クランク・インが間近に迫り、荒戸源次郎監督以下、スタッフの皆さんの目の光が金色へ変容していた。

夜は、荻窪の謎のスポット「6次元」で、gatta neraさんと朗読ライヴ。冒頭、gatta neraさんがうたう僕たちのテーマ曲に「long long time ago」と歌声が繰り返される・・・「long long time ago」「long long time ago」「long long time ago」・・・・・・・
ふと、「ムカシ ムカシノオ話ヨ」と、ダー様の御声がその歌に交じり重なるような、気が僕にした(ダー様とは、学生時分友達と太宰のことを呼んでいた符合、「様」付けで呼びたい気分だったのだった)。そして、そんな話からライヴが始まった。映画『人間失格』の話も。来週19日が桜桃忌であることも。と、6次元オーナーの中村さんが、この場所のすぐ近くに太宰が住んでいたのだと教えてくれた。窓の向こうで中央線の車両の光が銀河鉄道のように流れた。すっと太宰の気配が近くなる。うっかりと忘れていたことを思い出す。来週どころではない、今日13日こそ、太宰が入水した、あるいは(一説によれば)入水させられた日だったのだった。


濃い夢の様にライヴx2ステージ、4時間が6次元的に去り、終わった後でオーナーの中村さんがブルージーンズの尻ポケットから出して見せたのは新潮文庫の『人間失格』だった。懐かしい城所昌夫のモノクロームのドローイングの表紙。行きがけに偶然手に入れてなんとなく持って来られたそうだ。常連のお客さんはさっきの話のとは別のダー様の住んでいた建物の写真を携帯で見せてくれた。


映画とは別件で『走れメロス』もお絵描き中。生誕100年のダー様がおおいにはりきっている


それはそうと、6次元ライヴ愉しい時間でした! 来てくださった皆様、6次元の皆様、そしてますます素晴らしいハープと歌のgatta neraさんに感謝します。またいつか!
展覧会はまだ16日までやってます。18時~23時。

写真は角川大映スタジオで出迎えてくれる大魔神。

2009年06月12日

▼ 明日は6次元でライヴwith gatta nera ▼

水曜日から特別講義とその後の懇親会、院生、2年生、3年生、4年生の授業やゼミ・・・その他の業務と面談・・・ 大学活動をせっせとやって、夜や夕方の少しの空き時間で友人・知人の展覧会を巡り、画材を購入するなどして、さっき神戸からロキ画室へ戻りました。昨夜は畏友=東野健一氏(絵師・絵巻物師)が翌夜=今夜のライヴの打ち合わせ中の夜の公園を直撃、久方振りに会えました。後、らーめん&僕は餃子数個。

というわけで、明日は僕がライヴです。ハープと歌声が絶好調の黒猫=gatta nera嬢と4度目、絵本や詩などの朗読、プチおたのしみ会です。
今回はなんと夜の2ステージ、チャージ500円=ワンコイン
要予約! 19時の回はSOLDらしく、21時はどうかな・・・
お問い合わせください。
会場は、荻窪のパワースポット=6次元
明日の夜は6次元でお会いしましょう


寺門孝之「6次元の天使」展
6月4日(木)~16日(火)

<イベント>
6月13日(土) 
ギャラリートーク と 詩/絵本朗読 
寺門孝之 × gatta nera(ハープ)
①19:00~ ②21:00~
各回20名(要予約)
ライブチャージ500円

ROKUJIGEN 6次元
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-10-3-2F
電話 03-3393-3539
営業時間 月~金 18:00 - 23:00
     土、日 13:00 - 23:00
定休日 水曜日
お問い合わせ 
rokujigen_ogikubo@yahoo.co.jp
http://www.6jigen.com
6次元の天使展フライヤー

2009年06月06日

▼ 明日は『メルヒェン#1』展会場でプチおたのしみ会です ▼

昨日はムスタシュへ辿り着くのが遅くなってしまってすみませんでした!
待っててくださった皆様 お会いできて嬉しかったです、ありがとうございました!
今日は朝から東京へ移動。
明日、15:00~『メルヒェン#1』展会場でプチおたのしみ会です。
3月のABC本店、4月のミュージァムでも好評を博しました、
膝上ハープと七色の歌声を操る黒猫=gatta neraさんと一緒に、
絵本と詩などの朗読をさせていただきます。ぜひ御参集ください!

『メルヒェン♯1』-東京Aリスと仲間たち展-
 ~6月7日(日)
   11:00~最終日は18:00まで)

会場:The Artcomplex Center of Tokyo (ACT),
   ACT1のお部屋(2Fの一番左)
住所:〒160-0015 東京都新宿区大京町12−9 2F
   Tel/Fax: 03-3341-3253  
   http://www.gallerycomplex.com

メルヒェン#1展DM1メルヒェン#1展DM2

2009年06月04日

▼ 「6次元の天使」展 本日スタート ▼

6次元の天使展フライヤー
荻窪の秘密基地 ギャラリー+古本+カフェ=6次元へ、真新しい小さな天使画を飾りに行ってきました。前にも書きましたが、神戸・北野坂の基地だったJ&F Cafeのあの場所とどこかこの世でない回路で繋がっているような気がする場所・・・「6次元」とはよくぞ名付けられたなぁと思います。スタッフの方がおっしゃるには、「ここは厳密には2階ではないんです、実は何階でもないんです」・・・!!!???
まるで村上春樹氏の小説に出て来るような・・・
そんな場所で、かつてのJ&Fでのように、天使画だけのささやかな展示となりました。あかねさんのワンコ達を観に行った最初から、ここで天使展がしたいとひらめいたのですが、こんなに早くも実現するとは・・・俊速な6次元様に感謝です。
なんの打ち合わせもしないのに、素敵なフライヤーもあっという間に刷り上げてくださいました! ツー and カー。

カーといえば、カラスたちの友人で、ホンモノの黒猫=gatta neraさんとのおたのしみ会=朗読ライヴが、この6次元で早速実現してしまうっていうのも実に愉しみ。6月13日、19時の回、21時の回。各回20名、予約制、チャージ1coin500円。ついに有料ライヴです、ひひひ。

しかしその1週前、7日の15:00~は、大京町のACTで東京Aリス嬢キューレション展「メルヒェン#1」会場でも、gatta neraさんとはライヴしちゃうんだった、こちらは無料・・・。さくっと展覧会のクロージングおたのしみ会です。

あちらこちらで、お会いしましょう!

あ、6次元は平日は夜の営業 18:00~23:00
土日のみ、13:00~23:00
水曜定休 ですので御注意あそばせ、です。

寺門孝之「6次元の天使」展
6月4日(木)~16日(火)

<イベント>
6月13日(土) 
ギャラリートーク と 詩/絵本朗読 
寺門孝之 × gatta nera(ハープ)
①19:00~ ②21:00~
各回20名(要予約)
ライブチャージ500円

ROKUJIGEN 6次元
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-10-3-2F
電話 03-3393-3539
営業時間 月~金 18:00 - 23:00
     土、日 13:00 - 23:00
定休日 水曜日
お問い合わせ 
rokujigen_ogikubo@yahoo.co.jp
http://www.6jigen.com
搬入完了1搬入完了2

2009年03月15日

▼ 3・15 祝! おたのしみ会 盛会! ▼

速い速い・・・おたのしみ会の日から速10日! 憶えているうちに少しでも走り書きを・・・

当日は100人を超える方々が御参集くださり、会場にはおたのしみ会神が膨張し、充満、直前のリハの時の小緊張は、皆さんに対面したとたんに吹き飛んでしまい、あっという間の愉しさでした。
来てくださった皆様に遅まきながら御礼申し上げます。終了後ご挨拶もできずに別れてしまった方がほとんどで、失礼いたしました。

第一幕の朗読会は、gatta neraさんのおかげで大満足の一発! gatta neraさんのハープと歌声の揺り籠に揺られ、僕はここぞという時にばぶばぶ言えばいいだけだったので、すっごく楽チン。DVDで出したらなんていう話も持ち上がり、この出し物はもう少しやってみたい!

第二幕では、すっかり愉しくなって公開トークというよりは小野さん、筒井さんの乳母車に乗せられて、ひっきりなしにばぶばぶばぶばぶ言うてしまいました、すみません。

僕自身にとってサプライズだったのは、小野さんが第6回日本グラフィック展のパンフレットを持参くださっていたこと。僕が大賞をいただき、フリーランスで絵の仕事をしていくきっかけになった公募展ですが、受賞当時の僕は僕自身について明確な自信が持てず、掲載されたインタビューもおたおたしていてがっかり、以後ほとんど封印、頁を開くこともなかったのです。小野さんはグラフィック展以降、ほとんど全ての時期の僕の仕事・展覧会を見続け、そのうえで今回「ぼくらのオペラ」で御一緒くださったのだが、その小野さんから「このインタビュー良かったよね! 何言ってるのかわかんなくて」と言っていただいたのがいちばん嬉しかったです。「最初に見たこの絵の印象は、その後一貫して存在している、それぞれの時期のそれぞれの手法をとっても、その印象は変わることなく、それは今回の絵本につらなっている」と言ってもらったことで、凄く、1985年あの時のおたおたした僕は安らぎ、力を得たことだろう。あれから2回り=24年。僕は倍の48歳。第三幕のサイン会のラストに、小野さんのそのパンフレットに署名をさせていただきました。「時」・・・「縁」・・・
グラフィック展パンフレットにサイン

客席には「桃太郎」、「納豆の大ドンブリ」それぞれの編集者も来て下さっていたのも嬉しいことでした。絵本について何も知らない僕は、1冊ごとに文字通り格闘しながら、作ったのでした。

それから、旧友や新友・・・ 子供を連れて来てくれた方も多く、なかにはその子供がわざわざ絵を描いてきて僕にプレゼントしてくれたり、それも最高に嬉しかったです。嬉しいなぁ。

終了後は、小野さん、筒井さんを中心にイキのいい絵本関連の方々に囲まれてあれやこれやわいわいと・・・。そのときの会話の中でのように、これからなにをしようか、なにを作ろうか・・・と夢想しているときがいちばん愉しく、実際にプロセスに入るとどっちかっていうと苦しいことが多くもなる。たいていのことは夢想しているよりも、実現したものは小さくなるものだが、実現したものの方が大きく豊かにならないんだったら作る価値なんてない。この愉しい愉しいおたのしみ会から、さて次にはどんな実が飛び出して来ることになるのか? それこそ 僕自身のおたのしみ・・・

2009年02月14日

▼ 寺門孝之おたのしみ会のお知らせです ▼

おたのしみ会ポスター
絵本「ぼくらのオペラ」はたいへん好評いただいているようで、嬉しいです。見てくださった方が、この本で「何かやろう」と想像・創造してくださることがナニヨリ嬉しいココロ。今日は、勤め先の大学の学長先生が「みんなでやりましょうよ! 全学生・全教員であれを歌いましょう!」と熱く言ってくださいました。「歌う」っていっても曲がないので可笑しかったですが、嬉しかったです。神戸・東京でたくさんの飲食店を展開している友人K氏は全社員の全子供たちに「ぼくらのオペラ」をプレゼントしたいと、50冊も一機に購入くださったそうです。太っ腹!涙ルイ!

僕の大好きな本屋さん青山ブックセンター本店も、愉しいコト思いついてださいました!!! 

3月15日の日曜日の午後3時、「ぼくらのオペラ」の発売記念イベントとして「寺門孝之おたのしみ会」を 青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山にて開催してくださることになりました!

題して

『ぼくらのオペラ~進行形』

第一部では「ぼくらのオペラ」原画画像を投影しながら僕が朗読します。
gatta neraさんがハープと歌声で特別出演してくださいます。
彼女のファンの皆さんも大集合してください!

第二部では装幀を担当いただいた小野明さん、編集担当くださった筒井大介さんを交え、「ぼくらのオペラ」のこと、絵本のこと、その他奔放に語り合います。その後サイン会もあり。

詳細は以下、青山ブックセンターホームパージにてご確認下さい。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

御予約は 青山ブックセンターに電話いただくか、上記ホームページでのオンラインチケットで お願いします。
2月17日の午前10時より予約受付開始! 03-5485-5511
入場料500円。席に限りがありますので是非御予約ください。

3月15日当日は 14時30分開場、15時開演~17時までの予定です。

また、このおたのしみ会をはさみ、3月6日~19日の期間、青山ブックセンター内ギャラリーにて、「ぼくらのオペラ」に関する作品の展示をしていただきます。あわせておたのしみいただければさいわいです。

たくさんの御来場ココロよりお待ち申し上げます。
皆さんとお会いできることたのしみにしています。

2008年12月24日

▼ クリスマス・イヴ~「ぼくらのオペラ」誕生 ▼

ぼくらのオペラぼくらのオペラup
昨年来ずっと準備をつづけてきた絵本「ぼくらのオペラ」の見本がついに出来上がって来た。予定よりも一日早く、クリスマス・イヴの日に届いた。一緒に作ってきた版元イースト・プレスの筒井大介氏からデキタテの「ぼくらのオペラ」を手渡されたのは、エホン族の酋長、(のように僕には見える)スズキ・コージ氏の大展覧会場。壁全面をスズキ・コージ氏の絵で埋め尽くされた大きな深く長い洞窟の奥底のような場所だ。そのうえその日はエホン世界のウルトラ・エッヂを飄々と速く深く熱く切り裂きながら走り続けるスーパースター=荒井良二氏のライヴコンサートがあって、物凄い数の人がみっしりと洞窟に集結している。もちろん「ぼくらのオペラ」のデザインでもすっかりお世話になった小野明氏も。昨年「納豆の大ドンブリ」でお世話になった岩崎書店の堀内氏も。その他にも懐かしい人や、お世話になっている人や、会いたかった人や、いっぱいだ。スズキ・コージ氏は「ウッドストックみたい!」と言い、荒井氏は「唐組のテントの中みたい」と言っていた、そんな場所は僕にとっても、なんだか最高に居心地の良い洞窟だったのだ。セツ・モードセミナーの入学式のときにもこんな心地よさを感じたものだった。「さあついにはじまったぞ!」と思ったことを、思い出していた。荒井さんの力強い歌。第一部があっというマに終わり休憩の時間、舞台から降りて来た荒井さんと僕はひさしぶりに会ったのだが、その瞬間、荒井さんからなにか言葉にならない熱くて鋭いブーメランのようなモノが飛んで来て、僕の中にスポっと入ったんだ。それはとっても熱く力強いナニカだった。僕の内側の底の方から嬉しさがどんどん湧いて出て来た。第二部の荒井さんの歌は圧巻だった。特にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞式で歌ったというアストリッドへの歌は凄かった。物凄かった。嬉しかった。そんな素晴らしく愉しい洞窟の宴の後、トドロキの画室へ帰って本になった「ぼくらのオペラ」をようやく開いた。嬉しさがこみ上げ、僕は強い気持ちになった。ゼロから構想し、文も自分で書いた初めての絵本「ぼくらのオペラ」は、新年1月17日 全国書店で発売予定です。ぜひ手にとって御覧ください。

2008年12月22日

▼ 人魚姫としての渡辺えり像 ▼

えり人魚姫えり人魚姫ややアップえり人魚姫アップ
ミュージァムに立ち寄った後、渡辺えりさんのリサイタル“My Room”をみせて頂きにスパイラルホールへ。暗転~激しいドラミングとともにすぐに凄い衣装のえりさん登場! ジュリー「ストリッパー」で幕開け。御揃い衣装の明星真由美さんを迎えてピンクレディ「UFO」、井上陽水「東へ西へ」など僕の世代には嬉しい楽曲が繰り出される。後半も、ニルソン「Without You」、ロバータ・フラック「やさしく歌って」、キャロル・キング「You've Got A Friend」、エリック・カルメン「All By Myself」など僕も大好きな歌を次々とオリジナルの訳詩で歌ってくれた。

ベッド・ミドラーの「Rose」を歌ってもらいながら、ふっと僕が20代前半だった頃、芝居小屋で光り輝いていた役者のことを思い出した。その後すぐにバイク事故で亡くなってしまったその人は映画「Rose」が大好きだったと聞いた。話したことはなかったが僕にとってすぐ近い場所にいたその人を通して、僕は自分の世代の来るべき新しい時代をみていた、一時があった。四半世紀が過ぎて、渡辺えりさんの強く響く声の近くに、すぐ近くにその人の気配と、その人がいた時間が寄り添っているように感じた。

ちょうど一年前みせて頂いた劇「りぼん」の後の席で渡辺えりさんは御自身の芝居について「死者のために作っている、死者とともに作っている」とはっきりとおっしゃっていた。今日のリサイタルも、明るく華やかで、なごやかな進行の中、特に後半に選ばれたアメリカの楽曲のいくつかはここにいない人へ向けられた思いの歌だった。

いない人がいる、いないはずの人と出くわす、
えりさんの芝居にはいつもそんな場面があり、「えっ」と声を上げそうになるがその「えっ」は、いつも言うように僕にとっての「絵」と同じものだ。だから渡辺えりさんの世界は僕にとっていつも懐かしく、あたたかく、おそろしい。

写真は、一年前に約束しながらずっと果たせないままだった昨年秋のえりさん作・演出の結城座公演「森の中の海」に登場したえりさん似の人魚を発展させた人魚姫としての渡辺えり像。ようやく完成し、今日のステージ後にお渡しすることがかないました。安堵。

2008年05月30日

▼ あがた森魚 恒松正敏 ポスターハリスギャラリーライヴ ▼

あがた氏でっさん恒松氏でっさん
5月30日、金曜、曇り。今にも雨が降りて来そうな中、渋谷・道玄坂のポスターハリスギャラリーへ、あがた森魚氏のライヴを観に行く。今回は競演に 恒松正敏氏。恒松さんは画家でもあり、お互い展覧会を覗き合う仲ではあるがライヴを見るのは、28年くらい前の新宿ルイード、ゲルニカの対バンのフリクションでの勇姿以来。けして広くないギャラリーにすし詰めの観客。最前2列目の床に座り缶ビールを開ける。前後左右押し競饅頭の紅テント状態。まず登場した恒松氏、アコースティックギターで切々とした弾き語り。オリジナルや懐かしい歌も交え、なんとも剥き出しの感じがカッコイイ! しばし休憩後、あがた氏登場! 「団欒」についてのありがたいお話をまず。今は無き「団欒」を今ココに作り出すこと、について。歌い始めるとすぐに僕たち観客のすし詰めの只中に分け入り、人と人、人の隙間で弾き、歌う。僕の尻にリズム刻むあがた氏の靴先が突き刺さる! 後ろの人の鼻には弦が引っ掛かっている! 凄い団欒だっ。冬のサナトリウム、最后のダンスステップ、清怨夜曲、春の嵐の夜の手品師、サルビアの花…赤色エレジー! 初期の歌中心のラインナップ、変幻する歌声、ギターに強烈に酔い痺れる。アンコールでついに二人の競演! なんとムッシュかまやつの「ノーノーボ-イ」それから「サブマリン」へ!!!恒松さんのギターとコーラスが弾ける「サブマリン」を聴ける至福。その後、同行の大久保氏と丸の内へ流れたが、後のことは忘れてしまった。何千人を前にしてもたちまちに酔わせてしまう魔力をこんな小さな密室で全開放してくれるあがた氏の団欒の日々は畏るべし。目の前で歌ってくださる、二人をこっそりデッサンにつぐデッサン。
http://www.agatamorio.com