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2010年02月20日

▼ 映画『人間失格』本日初日! 明日は町田康さんと四日市でトーク! ▼

今日はついに映画『人間失格』公開初日! 僕は諸諸の事情でロキ画室を離れられなかったのですが、たくさんの方から感想や祝福のメールいただきました。初日から観てくださった皆様、感謝です!
映画の公式サイトは
http://www.ns-movie.jp/

この映画の中で主人公葉蔵(生田斗真さん)の描く絵を僕が担当したのですが、実は蓮咲き乱れる不忍池で写生をしている葉蔵の筆を奪い、葉蔵の絵に強引に筆を加えてしまう堀木(伊勢谷友介さん)の手が僕だったりして、堀木描くタッチは僕のタッチです。このシーンでは葉蔵と堀木、双方の描く絵を僕一人で演じ描きしていることになります。ご注目ください。

葉蔵の自画像や、上記の風景をはじめ劇中に登場する原画、及び撮影現場でキャスト・スタッフの皆様を描かせていただいたデッサン、さらに『赤目四十八瀧心中未遂』『外科室』など荒戸映画諸作品へのオマージュ作品もあわせて、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEにて特別展示を、来る3月1日よりスタートいたします。初日1日、13時~20時、ささやかながらレセプションパーティ行います。荒戸監督もお見えになる予定です。どうぞお立ち寄りください!
人間失格の公式サイトにも詳細が掲載されています。
http://www.ns-movie.jp/news/

映画館で「人間失格」を観るのをおあずけにして、明日は、いよいよ、四日市の絵本やさん「メリーゴーランド」での町田康さんとのトークイベントです。早起きして四日市へ移動。ひさしぶりに町田さんとゆっくり会えるなぁ~たのしみでなりません。しかし、町田さんと公けの場でのトークは初めて。どんなことになるのかなぁ? わくわくわくわく
http://www.merry-go-round.co.jp/lec-221.html

これがどういうイベントかというと、メリーゴーランドとフェリシモがタッグを組んで作った「おはなしのたからばこ」シリーズ絵本の中の1冊『猫とねずみのともぐらし』を町田さんの文と寺門の絵で昨年作ったのですが、このたびその書店売り版が大判で完成、その記念イベントでもあるのです。大判を作るにあたり、寺門は全画描き直しました、ので、前回のプレゼントブックバージョンとは表紙から中味まで全く違うものとなっています。ぜひ御確認ください! 僕はかなり気に入っています。
http://www.felissimo.co.jp/ohanashino-takarabako/

2010年02月15日

▼ 広崎うらんさん御来館 ▼

振付家・演出家・ダンサーの広崎うらんさんが表参道のミュージァムに御来館! 彼女の自主企画公演のメンバーの祐輝薫さんはタカラジェンヌ時代から僕の展覧会へ来てくださっていた方で、退団後ベルリンでアーティスト活動をされていて、数年前当時の北野坂の僕の画室に現れ「ベルリンでなにかご一緒に」と誘ってくださったことがある。その彼女がキューピットになってくださり、うらんさんと初対面即意気投合。なんでもうらんさんは『DREAM DREAM』をたいそう気に入ってくださって、その絵の世界を御自身の作品に投影してくださっているとかとか。せっかくダイレクトに会ったのだし、ダイレクトにコラボレーションしましょう、っていうことに相成りました。確かに、うらんさん、僕の絵の中で見たことあるような方でした。3月17日~19日 六本木のSuper Deluxで“Tears”という人魚姫をモティフとしたダンス劇をなさるそうです。
詳細は広崎うらんさんのサイトで!!
http://uran-revo.com/revo/index.html

うらんさんのブログの2・16の回に寺門孝之ミュージァムが登場してます。
http://ameblo.jp/uranhirosaki/

多謝!!!
写真は、うらんさんと僕、及び、うらんさんとキューピット祐輝薫さん
広崎うらんさんとうらんさんとキューピット

2010年02月14日

▼ GRUPPO KAPPA OPERA旗揚げ公演 ▼

GRUPPO KAPPA OPERA1GRUPPO KAPPA OPERA2
江原啓之さんにお招きいただき、GRUPPO KAPPA OPERA 第1回旗揚げ公演 歌劇『ヘンゼルとグレーテル』を観せていただいて来た。場所は代々木上原駅からすぐの細い坂道を上がった脇にあるムジカーザというステキな小さなホール。ガラスブロックから外光の滲む、コンクリート打ち放しのモダンな空間。開演直前に辿り着くとほとんど隙間が無いくらいにパイプ椅子が並べられ、観客が押し詰まっている。果たしてここでオペラをするんだろうか?と思われるほどに、小さくてぎゅうぎゅう密度が高い様子はまるで僕の大好きなテント芝居のイメージだ。生のピアノ2台の連弾と打楽器、熱い台風の目玉となる指揮者、客席最前列の隅から陰の声を鋭利に飛ばすプロンプター、観客に触れるような近さで次々と踊り出てくる個性豊か過ぎる歌い手たち、時には魔女の群れ、時には天使の群れとなり、まさしく天使のコーラスを響かせる少女たち・・・うわぁ~ オペラってこんなに熱く、愉しい芝居?! 父親役のよっぱらった演技の濃過ぎる江原さんも最高! ミーデァムの才能は役に入ることにも遺憾なく発揮されて見事な存在感。魔女役の持木弘さんの怪演すさまじく、志村けんのギャグコントを観ているかのような爆笑を誘う誘う誘う。なのに歌も台詞も全てドイツ語の原語公演! ドイツ語の響きが美しく、言霊がしっかりと金属片のように魂に飛び込んでくる。江原さんも持木さんもドイツ語公演が初めてだなんて、信じられないプロの凄味! 露の精のソプラニスタ岡本知高さんの奇跡のような存在のありようにもびっくり!カーテンコールでのラストの合唱まで息もつかせぬ演出も見事で、僕はすっかりこの「劇団」にココロ掴まれてしまいました。早く第2回公演が観たいです!江原さんありがとうございました!

2010年02月11日

▼ BIRTHDAY DESSIN ▼

当家の伝統として誕生日には家族ででっさんを描くしきたりだ。子供たちの僕を描く眼と手は一年で大きく変化をする。面白くてならない。
息子の描いた今年の僕
小3息子の描いた今年の僕。

息子が去年の誕生日に描いた僕
息子が去年の僕の誕生日に描いた僕

娘の描いた今年の僕
高1娘の描いた今年の僕。

2010年02月10日

▼ 7×7=49 ▼

生まれたのはこのくらいの時間帯だろうか? もう少し早かったか?
シュタイナーによると人の成長に7年の周期があるそうだ、と読んだような記憶・・・
49=7×7
7年を7回生かしてもらった今、なんだかとってもすっきりしたココロモチだ。7年前の2003年は闇の妹の年。その7年前の1996年は天使天使天使・・・。その7年前の1989年はラフォーレミュージアムエスパスでの初めての大個展。その7年前の1882年は卒論でルンゲ三昧。その7年前の1975年は中学生だったが記憶なし。その7年前の1968年は小学生だったが記憶がない。その7年前の今日生まれて出て来ました。こんばんは!

からっ風野郎ラピュタ若尾文子特集

ところで、6日の若尾文子様講演会は、僕にとってとってもとっても愉しいダイヤモンド・タイムでした。汲めども汲めども尽きぬ神泉のように若尾様の口からあの声で発せられるエピソードの数々は日本映画史・芸能史・文学史そのもの・・・否「史」などというものではなく生き生きと生々しく美しくも妖しく愉快でキラキラと不思議な光を発散する宝石のようなシーンです。夕方の部の中で三島由紀夫氏とのダンスシーンについて語られた刹那、僕の脳内がフラッシュアウトし、真っ白な閃光に時空が溶けてしまいました。至福・・・ (司会進行が止まってしまいましたが・・・)
このようなドリームタイムを僕にプレゼントしてくださった花伝サロン運営の皆様に、そして快く御登壇くださった若尾文子様に心底感謝しています。
その夜にホテルからamazonで注文した三島由紀夫氏との共演作『からっ風野郎』のDVDが今日届いて、あの世界から僕へのバースディプレゼントです。

阿佐ヶ谷のラピュタでの若尾様特集はまだまだ続くし、神保町シアターでも出演作が何本か見られます。当分は若尾様を追いかけ続ける所存です。

2010年02月06日

▼ 若尾文子様いよいよ御登場 ▼

いよいよ本日、花伝サロン新春公演 若尾文子特別講演会「女優と文学」開催です。昨夕、会場の大阪天満・相生楼にてリハーサルと打ち合わせを完了。相生楼に御登場された若尾様は美しく威光に包まれ、近寄りがたいほどなのだが、さらりとそのヴェールを脱いで気さくにお話くださり、何かひとつ問うと溢れるように零れ落ちてくる興味深いエピソードの玉々に、至福の時を得ました。「なんでも訊いてくださったら、あたしきっといろいろお話しできますわ」とおっしゃる御言葉に甘え、今日は存分に伺ってみたく存じます~
花伝サロンフライヤー

2010年02月03日

▼ 節分 ▼

節分だったのを急に思い出し、伝家の鬼面をつけ恒例の鬼踊りをする。妻子らが当家伝来の「鬼は内 福は内」を叫びつつセブンイレブンで購入の豆を鬼役の僕に投げつけるのがならわし。
鬼踊り

2010年02月02日

▼ 足跡~雪国~日本橋 ▼

ベランダ雪足跡雪国
朝起きると雪はもう止んで空はうすく晴れ枝に載る雪はかなり溶けていた。ベランダへ出ると、既に足跡・・・早く起きたつもりだったが先を越されてた
ちょうど昨夜川端康成『雪国』を再読したところだったので記念撮影。『雪国』は冒頭の一文ばかり有名だが、ラストの鮮烈さがたまらない。駒子と葉子との複雑に謎めく緊張関係 島村は駒子と馴染みを深めつつも、潮時を察し、駒子から離れ葉子を連れ東京へ戻る可能性さえ胸に芽生えつつあるそのとき、駒子と島村の上に晴れ渡る夜空がひろがり、太い天の川が燦然ときらめく・・・そして映画を上映中の繭蔵が発火し炎を上げる。炎の中、葉子が焼け落ちる二階から墜落、水平に、仰向けに!

昨夜は、『雪国』読了後に映画『日本橋』をDVDで観た。もちろん泉鏡花作の『日本橋』。市川崑監督の大映映画、助監督に増村保蔵の名が見える。お孝=淡島千カ景・清葉=山本富士子・お千世=若尾文子の揃い踏みの豪華。1956年作なのでまだ若尾様初期に入る。お酌の健気な初々しさ、唯一の身内のおじいさんを大切にする野花のような素朴さ、可憐さが見事に美しい。独特のあの声と台詞回しは既に若尾様。品川隆二の葛木晋三も輪郭線がしっかりしていてむずかしい役なのに共感できるし、巡査の船越英二のまっすぐさも胸打つ。赤熊と呼ばれる物語の因縁の鍵の存在が悲しく、怖ろしい。この『日本橋』でも複雑な因縁が錯綜するラスト、お孝の家が炎を上げ、炎とともに悲惨な終幕へと物語が突き進んでいく。

火の元には充分に注意しましょう~

2010年02月01日

▼ 渓谷は雪夜景 ▼

昼過ぎからのさして冷たくもなかった雨は、夜半、牡丹雪に。画室の向こうの渓谷のジャングルは雪景・・・薄墨の光を発光しやけに明るいモノトーンの夜景・・・
渓谷雪景1渓谷雪景2

2010年01月26日

▼ 新神戸アジトが画室に ▼

大学業務がつづくため今週は神戸滞在がつづくが、お絵描きもしなくてはならないため今回は新神戸アジトに水彩はじめ画材を持ち込んで来た。これまでは絵や印刷物やその他がらくたの投げ入れ倉庫、及び神戸滞在時の寝泊りベッドとしてしか機能してなかったアジトだが、急に思い立ちテーブルなどの配置換えをしてみたら、すっかり画室らしくなった!どこにいったのか?と思ってたレコード盤も段ボール箱から掘り出して棚に並べた。フェリシモから頂いた500色色鉛筆の一部や、月光荘水彩絵の具を広げ、簡易ターンテーブルで懐かしいソフトヴァーディクトやドゥルッティコラムや、ニック・ケイヴやビリー・ヴォーン楽団を回してお絵描き。新神戸でも絵が描けるとなるとこれは・・・新時代トウライ!!
新神戸新画室1新神戸新画室2新神戸新画室3

2010年01月25日

▼ FAMILY ROSES東京展終了~ちょっとダウン ▼

FAMILY ROSES 東京展、23日終了いたしました。神戸に同様たくさんのご来場に感謝しています、ありがとうございました。バラと家族写真をモティフに、水彩画・・・と、僕にとって初めての試みでしたが、とても好ましい歓迎を受けられたようで嬉しいです。僕のレパートリィに新しく、水彩画も加えることが出来て歓んでいます、さあ次々描くぞう~

が、展覧会終盤で流行の胃腸風邪?かなんかにやられてダウン・・・1日大学業務を休ませてもらい爆睡したら大分良くなりましたが、食事ができなかったのでいまだちょっとチカラが湧いてこない感じでとほほです。昨年相当無休で来たので疲れが出ちゃったかな? 
しっかし、休んでる場合ではない事態が次々と控えています・・・
まずは・・・ワ・カ・オ・サ・マ・・・

2010年01月19日

▼ ROSE DAYS ▼

展覧会の薔薇の絵渋谷駅階段でバラバラになりかけてる薔薇画室にやって来た薔薇
ピンポイントギャラリーで開催中の「FAMILY ROSES」展の新作シリーズでの重要モティフは「薔薇」・・・バラの絵がたくさんあります。すると昨日今日、「バラの人」との出会いがありました。昨日は、バラをモティフに絵を描かれている方がいらして、絵を見せてくださいました。油性の色鉛筆で描かれたという精緻なバラはとても繊細で美しくすてきでした。今日(19日)には、やはりバラをモティフにイラストレーションを描かれている方がDMのバラの絵に誘われ来て下さいました。専門的にバラの栽培もされているとのこと。実は僕はいま秘密裏に計画していることがあって、その中でインスピレーションとしてバラの専門家との出会いが必要だなぁ、誰かさがさなくちゃなぁと思っていたところだったので、とってもびっくり! 興奮しつつ帰路、おしあいへしあいの混雑の渋谷駅階段で、ぎょっ! 僕の足元に1本の深紅の薔薇が少し踏まれて花弁がバラバラになりかけながら落ちているではありませんか! 拾いたかったけれど立ち止まるとドミノ倒しになりそうな混雑だったためいったん流れのままに通り過ぎたものの、どうしても気に係り、人の波が納まるのを待って戻り、撮影・・・そして拾って持ち帰り、今は画室でゆずぽんの空き瓶で咲いています。薔薇の日々。薔薇の精の導き・・・

2010年01月05日

▼ 画室の影法師 ▼

画室の影法師1画室の影法師2
ロキの画室の午後3時くらいになると西窓から真横に陽が射してきて、カンバスの空白に妖しい影法師が筆を振るう・・・

2009年12月28日

▼ 書店に溢れる生田斗真さん=大庭葉蔵~大雷蔵祭大阪 ▼

書店の斗真さん1書店の斗真さん2
東京画室近くの大型書店、角川文庫の太宰シリーズ10冊が、生田斗真さんの大庭葉蔵姿写真で覆われずらり並んでいる。「人間失格」ポスターも貼られ大々的に映画宣伝がスタートし始めた様子。
大雷蔵祭で見た予告編、公式サイトでも見られます。
寺門画の葉蔵自画像がどんと出ますよ!
http://www.ns-movie.jp/trailer/

神戸に移動後も、大阪でもやってる大雷蔵祭に通い
「炎上」「華岡青洲の妻」「新源氏物語」を鑑賞できた。
http://www.dairaizosai.jp/theater.html
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/movie/20610/

2009年12月25日

▼ MERRY MERRY CROSS ROSE ROSE ▼

ROSE ROSE SKY ROSE
STARS SLEEPING SHOWER GIRL STARS
LONG WAY AROUND THE SEA

1225_rosette angel

2009年12月23日

▼ 「ぼんち」~「好色一代男」~「人間失格」予告編 ▼

大雷蔵祭
クリスマスイヴイヴとなっても様様な案件が同時に進行しており、必要なお絵描きもとめどなく、今年は仕事納めは不可能、年をまたいであれやこれや進行中。
その中でもハートを大きく占めだしているのは、若尾文子様のことである。運がいいというか、この世はそういう風にできているのか、是非観たいと思っている映画が次々と劇場で公開されつつあって・・・
今日は、角川シネマ新宿へ大雷蔵祭に行ってきた。
目当ては、もちろん「ぼんち」と「好色一代男」の若尾文子様である。

「ぼんち」!!!
最初の一瞬から圧倒的で、ラストまで余りのすばらしさで心底嬉々となる。マイケルThis is it同様、エンドマークで拍手が巻き起こった。
市川雷蔵はジョニー・ディップも真っ青な魅力! 二枚目な上に突き抜けた虚無と無邪気とユーモアとフェロモン、渋み、苦味もあって打ち抜かれた。出て来る全ての役者が見事で豪華、言葉遣いや、間、所作の美しさ、日本家屋の光と影、座布団や、布団や畳・・・次々と登場する女達の色のとりどり・・・面白過ぎる映画也!!!
そして、若尾文子様は中でも抜きん出て目立つかっこ良さ! 出るとこ出るとこ名場面!

「好色一代男」も時代劇ながらぶっとんだ、突き抜けた映画で、全編館内爆笑、かつエッジが効いて、陰惨なエロスのスパイスもピリリ。ラストはちょっと昔のNHKドラマの「天下御免」の最終回も思い出したりした。

この2本、新宿では26日まで観るチャンスあり。大阪では新年に見れまっせ

http://www.dairaizosai.jp/theater.html
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/movie/20610/

ところで、目当ての映画が始まる前に、いきなり「人間失格」の予告編がっ!! 予告編にも僕の絵がどかんとっ!!! この予告編かなりのカッコヨサで、これじゃあ大ヒットまちがいなしではないだろうか

2009年12月18日

▼ 十四才の夢 ▼

大学。1年生の授業で「夢」をテーマとした作品の合評会。先々週、彼女は事前に「読んでおいてください」とプリントアウトを僕に渡していた。「十四才の夢」・・・それが彼女が14才のときに見た夢なのか、後に見た14才の彼女が登場する夢なのか、文面からは判然としない。
夢の中で彼女は小さな部屋の中で一人、天井まで届くような大きなキャンバスに向かい、脚立にまたがり、真新しい筆を手に、絵をまさに今描こうとしているその時、背後から男の声がする。彼女は「ちっ」と舌打ちして鋭い視線で振り返る。中年の長髪のさえない芸術家風の男が絵と心についてわかった風なことを言い「君は常に絵を描いているべきだと思うよ」と告げる。彼女はむしゃくしゃする。「みすかされているような、何もわかっていないような、とても正しいような、何もかも間違っているような」・・・むしゃくしゃした気持ちで彼女が再び舌打ちすると、壁が無くなり、キャンバスが無くなり、筆が無くなり、そして彼女が無くなる。男だけが残り、世界が無くなった・・・という。
彼女にとって14才は特別な歳だった、そうだ。学校へ通うのをやめ、その代わりに様様な人、モノ、事柄と出会い、聴き、見、読み、全てを吸収していく。絵を描きつづけてきた。、縁あってこの大学のこの学科へ入り、僕からこの課題が与えられた瞬間に、あの夢の絵を描く時が来たことがわかった、のだと言う。
合評会は教室で続いていたが、彼女の絵はその外に倒れていた。
「一人で立てられます」
身を切るように冷たく晴れた青空の下、彼女は絵を立てる。高さが4m、幅2mはあるだろうか。教室から背をすくめながら外へ出た僕たちに、彼女は告げる。
「これがその絵です」
僕たちは、彼女の夢のつづきに立ち会い、その夢に属していた。
十四才の夢を立てる

2009年12月11日

▼ ルミナリエ***** ▼

今日はゼミの後、内モンゴルと山西省からの留学生君を連れてVieへ。続々と大学生が来てくれて、助手嬢も来てくれて、最後に残った留学生二君、学生三女子とともに僕の壁画たっぷりあるハーンホフで夕食、後、ルミナリエ。
 皆で感激。消灯を見て帰る。
「どうだった?」
「サイショ タノシカッタ ケド サイゴハ タノシクナクナッタ」
「どうして?」
「オオキナ ジシン ガアッタコトノタメノ ダト シッテ カナシクナッテキタ」と、内モンゴルから来た彼がポツリ 言っていた
ルミナリエ1211_1ルミナリエ1211_2

2009年11月30日

▼ FAMILY ROSES 展示完了 ▼

壁のタイポ壁のクロックガラスのロゴ越しに
Gallery Vieはオーナーがグラフィックデザイナー氏。なのでグラフィック面の充実感がもれなくオプションされます。これまでにVieでの展覧会に通っていつもうらやましかったのは、天井の高い壁面にお洒落にレイアウトされるタイトル文字。DMグラフィックと連動して、画廊スペースがそのままグラフィックとして立ち上がって来る。今回ついに夢がかなって、僕の展覧会タイトルも晴れて貼れて・・・快感。Vieは主としてイラストレーションを取り扱うギャラリーだが、イラストレーションは文字群とともに存在する(ことが多い_)絵だ。画廊扉のガラス窓にも、ギャラリーのロゴタイポグラフィが、すっと中の空間に重なり、絵画をイラストレーションに見せる。今回は、構想の段階からVieオーナー村上氏と会話を重ねて、Vieのそんな空間の特性からインスパイアされたこともあり、僕なりに「イラストレーション」を意識して描いてみた。文字も描き入れてポスター仕立ての新作シリーズもあり、25年ぶりの水彩画はかなりニューモード! 見に来てみて下さい! 壁で今も時を刻む古い円時計もステキ!

2009年11月29日

▼ FAMILY ROSES~月光荘の水彩絵の具 ▼

画室机上1画室机上2画室机上3
昨日からミュージァムの天使展始まり、さっそくたくさんの方が来てくださっている様子です、ありがとうございます。僕は明日の神戸展搬入に向けて追い込み中で、まだミュージァムに行けていません、来てくださった皆様失礼いたしました。

画室の作業机では、本当にひさしぶりに取り出した月光荘の水彩絵の具(透明・不透明両方)が大活躍! すっかりはまってしまって、セツモードセミナーの画学生時代を思い返しつつづんづん描き進めています。油彩もそうだったが、水彩もやはり月光荘の絵の具は色質がすばらしく、エンザイムたっぷりの野菜のようだ。色数が少なく、クセも強く、使いこなす難易度も高いが一度はまるとこの絵の具から離れられなくなる。ギャラリーVieではかなり新鮮な画面をお見せできると思います、ご期待ください!

寺門孝之展覧会「FAMILY ROSES」
12月1日(火)~12月12日(土)
11:00~19:00
会期中無休 最終日は18:00終了
ギャラリーVie(神戸・元町)
神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング307号
078-332-5808
dm表dm裏

2009年11月25日

▼ 立山ひろみ作・演出 『楽園』 ▼

楽園フライヤーイワト表紙
縁あって期待の新進演出家立山ひろみさんのひとりユニット=ニグリノーダの宣伝画を描かせていただき、平野甲賀氏の素敵なデザインのフライヤーに仕上がったのだが、その公演初日を魅せて頂き、とても刺激を受けた。ひとりユニットといっても、本公演には凄いスタッフ・キャストが結集しており、小気味良いシュールな笑いと、かっこいいダンス、キュートな俳優たち、お洒落な衣装・美術・映像・音響、そしてオリジナリティ溢れる生演奏・・・タイトにきゅっと絞り込まれた愉しい異空間の趣きがすばらしかったです。オススメです、といっても29日が終演・・・興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう?
08054523165(平野)

写真はフライヤーと、パンフレットを兼ねるリトルマガジン「イワト」
イワト掲載の僕の文章を以下に転用します・・・

*********
楽園
寺門孝之

 再び東京へ越してしばらくして、六本木のミッドタウンにあるライヴハウスへ細野晴臣氏のコンサートに出かけた。たんたんといくつかの歌が歌われ、どこへ向かうともないおしゃべりがさしはさまれながら、のらりくらりと時は流れていった。ラスト、ふわりふわりと音が重なりそれが僕が長年レコードで親しんできた楽曲「はらいそ」だ、と気付いた刹那、ステージ背後の深紅のカーテンがすーっと左右に割れて行き、その向こう、魔都のイルミネーションが煌々とガラス越しにきらめく。「はらいそ」の「・・・溶けろ、リ・ア・リ・ティ・・・」という歌詞はレコードで聴くよりも、黒々とマジックのように奇妙な抑揚で歌われ、その言霊は本当に僕のリアリティを溶かしてしまったようだった。僕はその夜の仲間たちと痛飲し、気付くと自宅のソファに腰掛けていて、目の前に膨らんで溢れたまま冷えたカップヌードルが朝日にくっきりと照らし出されていた。
溶けろ リアリティ
膨らめ カップヌードル
眠れ ボク・・・
東京の夜の真ん中で歌の一言によって開かれた「はらいそ」=「楽園」は、不気味に甘く、黒々と苦く、無意味に美しかった。

 今年の早春、ずいぶんと髪が長くなった立山ひろみさんから手渡された台本を、画室の夜に開いて見るとタイトルだろう「楽園」の文字が目に飛び込んで、ふっと思い出したのはその「はらいそ」の夜、ここ東京が楽園であるというねじれたような実感を味わった歌の夜のことだ。頁をめくってその内容を通読してみると、その先触れの感覚もあながち間違っていないような気がした。正直に言うと、ほとんど意味はわからない。けれどきっと、これは今の東京でしかあり得ない、無意味に美しい刹那を、一瞬切り開いてくれる素(もと)なんだろうな、と思いもした。絵はきっと浮かぶだろう。ほとんど彼女がだれなのかも知らず、彼女の作品を一本も見たこともないにもかかわらず、そんな風に僕に思わせてしまう立山ひろみとは、いったいだれなのだろう?と、思いつつ、もう僕は絵を描き終え、今はその稽古が始まるのをとてもたのしみに待っている。そして本番を見れば、僕の絵が全く足らなかったことを後悔し、次こそはちゃんと描くぞ、と思いを新たにすることになるだろう。

2009年10月29日

▼ マイケル・ジャクソンTHIS IS IT ▼

THIS IS ITチラシ
昨日スタートのマイケル・ジャクソン映画「THIS IS IT」、大学業務の後、三宮のmintでレイトショー。はじまった瞬間からなにか押し寄せてきて目から汁が。全編に渡り、ただならない気配に満ちており、幸せ過ぎて泣ける。けしてこれまでマイケルのファンだったわけでもないのだが、彼の、彼の世界の素晴らしさに打たれた。そしてまた、マイケル・ジャクソンの世界が、伊藤若冲の世界に重なって感じられた。とっても似ている!
人工美の極致を、大自然そして宇宙のエネルギーが貫いていく。朗らかで、強く、美しく、健やかで、飛び切り贅沢だ、そして、かわってる!
ショーの(=映画の)監督は言う「マイケルの世界は、けたはずれでなければならないんだ」
マイケルは言う「ファンが望んでるのは日常を離れること、さあ、だれも見たことのないものを見せようじゃないか」
そして完璧以上の超絶な技術と、世界中の才能を集め、全てを
「ワンダー」のために捧げ尽くす。

若冲ワンダーランド!
マイケル・ジャクチュウ~

もしかすうると、この映画に収められたリハーサルの時間こそが「完璧」だったのではないだろうか? もちろんショーが実現していればそれは間違いなく凄いものとなっただろう。けれどもこんなにまで僕が彼の世界に浸されることにはならなかったろう。これまでのように、彼の完璧な作品と、奇矯な伝説のみを情報として取り入れただろう。リハーサルだからこそのやわらかさと、人間味溢れるスタッフやダンサーとの親密な時間、本番ではない時間こそがまた本当の本番でもあり、マイケルが言う「本当の冒険」の瞬間に僕たちは取り込まれる。

必見! 世界同時公開たったの2週間の上映ですって!

2009年10月26日

▼ 荒戸源次郎監督作品『人間失格』0.5号試写 ▼

待ちに待った! 『人間失格』の完成!! 今日、五反田のイマジカで関係者へのお披露目があって、観て来ました。夏の撮影現場にはかなり立ち合わせてもらったのですが、その後2ヶ月、全く進行を知らないでいたので、全くのサラの目玉で見たのですが、凄かったです。2時間13分があっという間の、つかの間の夢のようで、しかしどすーんと目に胸に肚に来ました。
とにかく、主演の生田斗真さんが素晴らしくて、圧巻です。

僕の絵もちゃんと映っていて、その上、なんとエンドロールのラスト、監督の名前の前にもどーん! 嬉しくて苦しかったです・・・

懐かしい皆さんと再会と祝杯・・・

2009年10月25日

▼ 巨鯨&白象~若冲ワンダーランド ▼

大学、絵話塾の任務を終え、日曜日、早起きして神戸から東京への戻り道、京都で途中下車し石山でバスに乗り換え、山の奥へ奥へ、車窓越しに色付き始めた紅葉や滝を見遣りながら小1時間、miho museumへ行って来ました。もちろん、伊藤若冲の新作?!を観るために。昨夏、北陸の旧家で若冲の未知の屏風絵が発見されたとのニュースに胸躍りましたが、こんなに早くに見せてもらえるなんて!
フロントでチケットを購入、そこから10分くらいてくてく歩き、銀ピカのトンネルと吊り橋を渡って、展示室へ。2000年の京博でお目にかかった作品や、目新しい絵、ブライスさんのお持ちのあのタイル絵のような動植物群などを観て回った後、どーん!と巨鯨&白象が出現!! ああ、しあわせで、笑っちゃう。必見! 12月13日まで。ミュージアムまでは遠いけれど、桃源郷をデザインしたという建築景観も見物です。
http://www.miho.or.jp/japanese/inform/new.htm

図録とポスターと絵葉書もゲットし、図録を読みながらロキへ帰って来ました。解説によると、若冲の人間像が最近の研究により随分と更新されているとのこと。若冲というと家業を投げ出し、俗世と付き合わず好きな絵ばかりに熱中した奇人、というような雰囲気で紹介されることが多かったが、実は家業=錦市場の青物問屋のピンチの際に役人と渡り合って解決に導くなど、リーダーシップと義侠心と行動力に溢れた大人(でかいひと)だったらしいことがわかってきているらしい。僕は、京博や東博で原画を観て、絵はたしかに物凄いけれど、決してエキセントリックなものではなく、極めて真っ当な、ただただ自由で突出したオウラを感じていたので、美術手帳の若冲特集でも「上がりの画家」という文章でそのことを訴えたりしたものだが、やはりようやくそれも実証されつつあるようで嬉しい。とにかく、若冲の原画をこんなに何度も観ることが出来る時代に生まれ合わせてほんとに幸せというほかない。もちろん次は東博へ「動植彩(ほんとは糸偏)絵」に再会へ。相国寺の時もあれは凄かったなぁ~
フラッグトンネル展示室へポスター

2009年10月10日

▼ 目からSが ▼

夕方からムスタシュへ。来てくれた“てらこや”メンバーたちと「普通呑み」。(普通呑みとは芝居とか観ないでただ呑みに行くこと、らしい、メンバーによると)
まあ、いつものように近況報告しあうだけでずっと大笑いだったのだが、どうも昨日は右目がちくちくする感じでさかんにこすっていた。ふっと気付くと右目をこすっていた指先に写真のような半透明の円形のシールが!ソフトコンタクトレンズのような直径10mmくらいのシールで、粘着面にほこりでかなり汚れている。逆面に青いSの字がプリントされている。右目は以来すっきりクリアに見えるようになった気もするが、果たして、本当に目から出てきたのだろうか・・・???
謎のS

2009年10月09日

▼ 神戸芸術工科大学学園祭=芸工祭 ゼミ展示完了 ▼

ゼミ看板と
今日は朝から芸工祭のゼミの展示作業。明日明後日、もし芸工祭に来られたら、ビジュアルデザイン学科棟2Fラウンジもぜひ覗いてみてください。うちのゼミ生たちの、写真あり、似顔絵あり、でかい絵から小さな立体、アリスからレスラー、女神から変態(?)まで・・・色色様様な成果を展示しています~ ギャラリーセレンディップも学生達の力作がみっちりとつまっています。
ゼミ展示1ゼミ展示2ゼミ展示3ゼミ展示4ゼミ展示5ゼミ展示6ゼミ展示7

▼ 台風一過~LIMITS OF CONTROL ▼

神戸に前のりして早起きしてスタンバッていたが台風が通り過ぎた影響で大学、午前中は休講になってしまい、とぼとぼ午後に登校、実習の授業、及び中国やモンゴルからの留学生さんとの面談。遠くからこの大学(院)へ来てくれ身の引き締まるオモイだ。アジアのイラストレーションについて僕もとても興味があり、色色教えてもらえると嬉しいな。

台風が通るとどうしても映画が見たくなり、レイトショーで、ジム・ジャームッシュ監督の新作「リミッツ・オブ・コントロール」観る。夢が濃くなりすぎてこの世にはみ出して来たような映画で愉しめた、ニコニコして観たた。冒頭で「イマジネーションとスキルを使え」と言われてその通りに進む謎の男が主人公。イマジネーションとスキルを使うとどうなるかというと、人生(任務)が運ばれて行く。そして「人生に何の価値もない」と繰り返し映画の中で告げられる。映画になにも意味はなく、ただ愉しみの時間が過ぎて終わる。またしてもティルダ・スウィントンが突然現れた。無意味にゴージャスでどこか壊れやすくチープで、やはり天使のようだった。工藤夕貴やガエル・ガルシア・ベルナルの瞳のただならぬ輝きも美しかったが、眼鏡裸女パス・デ・ラ・ウエルタのアンシンメの乳房が気になった。タイトルが“LIMITS OF CONTROL”で始まるのに、エンドロールでは“NO LIMITS NO CONTROL”。カッコイイ!
LIMITS OF CONTROLパンフ表LIMITS OF CONTROLパンフ裏

2009年10月08日

▼ 台風へ ▼

雨粒1雨粒2
8日早朝の神戸への移動を予定していたのだが、台風が関西に接近中のため心配になって急遽、前のりすることにした。ロキでの1晩を失うのは仕事の進行上かなり痛いが、仕方ないにゃ~。
新幹線の夜の窓に雨粒が走る。

新神戸。雨はそれほどでもないが、ゴウゴウと風が吹き上げて、大きな木の枝が飛び、自転車が散乱している。さて?

2009年10月03日

▼ てらぴか在廊速報 ▼

昨日は大学、ゼミ終了後大分遅れて、ムスタシュ初日レセプション会場へ。ずいぶんたくさんの方が待っていてくださり、嬉しかったです。学生もいつになくたくさんの参加で頼もしい。てらこや生たちももうすっかり立派な大人達。懐かしい方々新しい方々。久し振りに盟友音楽家=周防義和さんともゆっくり話せて愉しい夜でした。雨の中お集まりくださった皆様に御礼申し上げます。愉しい夜を演出いただきましたギャルリの皆様に重ねて感謝です。

本日14:00~17:00は確実にムスタシュ在廊予定です
http://www.galerie-moustache.com
その後、所用経由し、楽市楽座公演へ行く予定です。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2009年09月26日

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(1)宴まで ▼

ホテルの窓のカーテンを通してもそこなわれない強い光線が枕の上の僕の目玉をむりやり覚まさせた。起きよう、いよいよ今夜、天女の宴だ。オフィスユニゾンのテルヤさんのお迎えまでまだ時間があるので、市場通りへ出掛けてみた。真夏のように、どーんと青空が抜けて、入道雲があちこちで沸き起こっている。暑さに汗。市場を覗き、てくてく商店街を歩き回り、アーケードが開けた先の小さな店で朝食にてびちそば(豚足ののった沖縄そば)を。後、迷路のような小道を気まぐれにつなぎつなぎ歩いているとテルヤさんから連絡が。待ち合わせ時刻を僕が勘違いしていることが判明、慌ててホテルへ戻る。30分僕の記憶にディレイが・・・。すみませんすみませんと彼女の車に乗せてもらい一路、宜野湾市へ。

展示風景1
カフェユニゾン到着。ここちよい光の中、絵達がしずかに整列していた。昼食にモロヘイヤカレー頂く、壮絶においしかった。テルヤさんとさっくり打ち合わせのあと、ゆったりとカフェの空間に浸る。時折、戦闘機の爆音が時空を引き裂く。しばらくして三枝さんがみえて、近くの普天間の町もおもしろいですよ、と教えてくれた。リハーサルまでまだまだ時間があるので散歩に出掛けることにした。

カフェの横の空き地
カフェの一歩外は、溢れかえる光線が痛いくらい。一気に全身から汗が噴出した。無理だな、戻ろうかなと思いつつ歩いていると、「普天間洞穴」という文字が目に入り気持ちが引っ張られた。ふっと気付くと、僕は巫女さんに導かれて暗い洞穴へと入っていっていた。下からも上からもそびえる鍾乳石は表面が白くつややかでなまめかしくも若若しく、乙女のような印象だ。「絵をください」と拝んだ。

半月
洞窟を後にすると、僕は清清しい気持ちになり、すたすたと普天間の町を歩いていた。青空に、今日は半月が浮かんでいる。真半分の月だ。車道を車は時折通るが、歩道に人はほとんど見かけない。暑くて、この時間は皆身を潜めているのかな。この後の宴で出会う方達を描きたくなるかもしれないので、どこかで画用紙かスケッチブックを購入したいなと思って歩いていると、コクヨの大きな文字が目に。文房具店発見、様々な文具などが揃っているようだが、はるか以前から時が止まったような不思議な感覚がした。親父さんにスケッチブックはありますか?と訊く。 画用紙を80枚くらい綴じたものがあり700円で購入。レシートをお願いすると「いやあ、レシートはでないなあ、これ古いから」と親父さん言ってレジスターを見せてくれた。ドル用のものだそうだ。そういえば700.00と数字が出ている。前はレシートを打ち出せたそうだが、故障しても直す部品がもはや無く、処分しようかと思ったそうだが、みんながこれは貴重だからといって止めるので使い続けているとのこと。700ドルで画用紙帳を買った気分で通りへ出ると、さらに日の光が強まり辺り全体が銀色に光っていた。どこを見てもがしっと構図が決まり絵のようなので、デジカメのシャッターをむやみやたらと押した。歩道の日陰に夢のような小ささのおばあがふたり楽しそうに立ち話しているのが写っていた。
普天間夢のおばあ

そうこうしているとテルヤさんから、今どこですか? と電話が入り、すみませんすみません間もなく戻ります。先ほどの文具店のドルのレジスターを写真に写したくなり、もう一度行ってみたら、シャッターが降りていた。16:00。700ドルで画用紙も売れたし、今日は店仕舞というところか。

カフェに戻り、スタッフの方々がてきぱきとライヴペインティングの準備をしてくださり、F120カンバスをヨコイチに設置。この空白に、あと何時間後には絵が降りている、はず。新神戸アジトから送った段ボール箱一杯分の絵の具を適当に分類して並べておく。描く段取りなどは全く計画をしていない。とにかく、音が始まるその瞬間まではなにも考えないつもりだ。
空白のカンバス

17:30くらいになって、出演の皆さんが全員揃う。初めて会う方ばかりだ。そのままさちほさんを中心に音楽のリハーサルへ。おや? レナード・コーエンのハレルヤのフレーズが聞こえるが、演るのかな? うれしいな。 リハーサル中の3方をでっさん。パーカッションやウクレレのシカボンさん、ライア(シュタイナーが考案した竪琴)と歌声=小嶋さちほさん、さちほさんと故どんとさんの長男=ギターと三線のラキタさん。
リハーサル中さちほさん達のでっさん

その後、カフェの裏手の楽屋スペースでコーヒーをいただきながら簡単な打ち合わせ、というよりは初対面の雑談を。楽曲の順番が決まる、うんうん、うまくいきそうな感じだ、描けそうだ。カフェには次々とお客さんが入場していく。さちほさんの関係の方か、美しい南国的な衣装の女性がいっぱい。さ、いよいよはじまるなあ~(以下つづく)

▼ 大学→沖縄 今夜ライヴ!! ▼

いよいよ大学、後期授業が始まりました。まずは1年生対象のイラストレーション基礎技法。恒例の自己紹介型黒板ライヴドローイング大会で参加者全員のお手並みを拝見。つづいてゼミ。客人や新入りさんも含め相変わらず大勢で。ゼミ室9303のオリジナルキャラクター「くさおさん」も決まり(byマイミク=ポテ仔さん)、今日はみんなでキャラ描き練習もしました。大学授業も僕にとっては一期一会のライヴ、お祭のようにスリリングで愉快な時間を過ごしたい。(写真は黒板ライヴと9303キャラくさおさん)
黒板ライヴドローイング9303キャラ くさおさん
ゼミ後、神戸空港から沖縄へ。那覇空港に夜遅くに着いて、カフェユニゾン主宰三枝さんが迎えに来てくださり、国際通りのホテルにCI。そのまま三枝さんとさっそくdeepな酒場でオリオンビール、+マンボウの刺身だとか山羊のにぎり!だとか・・・明日がたのしみです。僕はお昼過ぎくらいから会場のカフェユニゾンにいさせていただく予定。夜はもちろん、ライヴです、さ、お祭だよ!


“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:\1,500+1dr(80名限定)/ 当日:\2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

小嶋さちほ こじまさちほ 
http://www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:
info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
ライヴフライヤー

2009年09月21日

▼ 楽市楽座『金魚姫と蛇ダンディー2009ファイナル』東京初日 ▼

いよいよ今日、楽市楽座東京公演の初日です。さっそく、僕も行ってみます! 曇天で、夜は冷え込むかもな~。 それから僕が昨日お送りしたメール配信ニュースで誤報がありました。会場での飲み物・食べ物の販売は今回無いそうです、たのしみにされていた方ごめんなさい! では、よろしければ吉祥寺・井の頭恩寵公園西園、ジブリ美術館の近く、楽市楽座公演会場でお会いしましょう~
チケット予約・問い合わせ=090-9056-7826
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/
ポスター

2009年09月14日

▼ 伊弉諾神宮参拝~スダチ狩り ▼

マダム・ムスタシュの御縁で、マダムと相生楼若女将と一緒に淡路島一之宮=伊弉諾神宮へ。ギャルリムスタシュ+花伝サロン+ミュージァムのこれまでの神恩への御礼と未来への祈願で、御祈祷をして頂く。四方が抜け、風の動きが自由な爽やかな拝殿。朗らかな変拍子が独特の御神楽。巫女舞も清清しい。その後、宮司様に興味深いお話をたっぷりと伺う。さらにその後、御縁を繋いでくださったKさんのお山へスダチ狩りに。たっぷりのスダチと清清しい気持ちを携えて帰神(神戸へ帰る)。
いざなぎ神宮空いざなぎ神宮拝殿前でお山のスダチ

2009年09月13日

▼ 兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会プログラム ▼

兵庫芸術文化センター管弦楽団プログラム9月号
佐渡裕さんが芸術監督をつとめておられる兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会プログラムの表紙に今月から僕が天使画を描かせていただいています。これからほぼ毎月、真新しい天使を描いて参ります。どうぞよろしくお願いします!
今日、定期演奏会を聴かせて頂いて来ました。僕の大好きなティンパニが大活躍でドヴォルザーク:交響曲第8番、圧倒的で酔い酔いでした。佐渡さんの動きから目が離せませんでした。

http://hpac-orc.jp/news/news2009082502.php

2009年09月10日

▼ ビートルズの新しいCD ▼

9・9、その日は先に書いたように「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと打ち上げがあり、夕刻銀座へ出掛けたのだが、その際にHMVへ立ち寄ってみた。話題のビートルズの新しいCDシリーズってどんなのかな?と。すると、多くの人が手に手にビートルズCDを何枚も握って右往左往していて、確かに盛り上がっていた。僕もふっと気付くとあれもこれもと握ってレジに並んでた・・・
かしわさんと会うなり、いきなりビートルズCDの話題になった。なんでもいくつかのCDショップでは夜中にカウントダウンで発売して大勢が並んだとか・・・。かしわさん曰く、「デジタルマスターはどうなんだろう? ぼくらが聞いてたあのもこっとした音のかたまり感ってなくなっちゃうんじゃないかな」。かしわさんは僕の11こ上で、ばっちり現役でビートルズ体験されている。ラジオから流れてきた「ツイストアンドシャウト」、全てがそれから始まったと言う。凄い衝撃だったと。なのでかしわさんは前期のロックンロールバンドビートルズがいちばん好きだそうだ。僕は、現役で間に合ったのが「レットイットビー」で、そこから逆に辿っていった、そのせいかどうかラバーソウル以降の8枚が馴染み深い。
で、翌日さっそく聴いてみたのだが、ううむ期待したほど音がよくなった気がしなかった。まあ画室のオーディオくらいではその差はわからないのかも、と思いつつ釈然としないまま。いや、そもそも神戸の画室で聴いていた時の音の方がよくはなかったか? 東京へ越してきてCDプレーヤーが壊れ、その際にアンプも買い換えたのだが前の方が暖かい音圧があったような気がしてきた。それで僕は倉庫の奥から古い方のアンプを引っ張り出してきてCDプレーヤー、スピーカーと繋いでみた。サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドを装填し再生するや ズボッ!!と世界が消滅するような爆音がして死に掛けた。ああびっくりした、あわててヴォリュームを絞りあれやこれやしてるうちにだんだんノイズが弱くなり、凄くいい音でルーシーインザスカイウィズダイヤモンドが鳴り始めた。が、ヴォリュームをいじる度にズガガガと言うし、ときどきぴたりと静かになり落ち着かない。この旧アンプの方が音質は確実にいいのだがやはりあきらめるか・・・と配線を戻す、が諦めきれずに今度はCDプレイヤーから旧アンプへ、そこから新アンプへと音を回して聴いてみると、ノイズが消えてかつ音が温かくずんと前に出てくる。何度も何度も配線を替えてルーシーンザスカイウィズダイヤモンドを聴き比べたがやはりダブルアンプ方式の方がよいことがわかった。ポールの朗らかなベースラインもよく目立つ。こうして聴いてみるとやぁ、新CDとってもいい音じゃないですか!と満足がいったが、よく考えるとそれはうちのオーディオ機器を組み替えたからでCDのせいではないかも・・・まあいいや、おかげで前から持ってたビートルズCDもいまやナイスサウンド。
画室のビートルズ

2009年09月09日

▼ たのしい夕べ ▼

犬のうなじナンヤネンの来た日
昨日今日、夕方からいそいそと街へ出掛けた。前にここでも紹介した装画を描かせていただいた本のお祝い会で、著者の方と、担当編集の方との呑み会!
昨日は、双葉社「犬のうなじ」著者の野中ともそさんと編集S町さんと池袋deepな地下へ。野中さんとは初対面。御自身イラストレーターなのに、前々から僕の装画を想ってくださってたのこと光栄の至り。小説内に僕も大好きなバンドのナンバーがさりげなく出てきたりしていたので、同世代かな~と思っていたのですが、ずばりそうでした。落ち着いた静かな語り口のお酒好きさん。NY在住。意気投合。
今日は、講談社「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと編集M岡さんと銀座deepな小路へ。かしわさんとは長いおつきあいにかかわらずゆっくり飲んだりするのは初回。今回の作品を書かれる際に僕の絵の絵葉書を見ながら、っておっしゃってたけれど、書斎前の壁の実証写真まで見せていただいて光栄至極。熱く、深く、鋭い語り口のお酒好きさん。僕の七福神の絵を見て浮かんだという真新しい物語を話してくださり、をを! これ絵本にしようってさっそく次回作へ向けてイメージの出航、たのしい夕べ。

芥川、太宰・・・遺されたテキストとのコラボレーションも深く、愉しい作業であるが、今、同じときに生きてるモン同士で、会って、飲んで、話して、肩たたきあって・・・そうして未来をいっしょに生み出していけるのは生きてるモン同士の生きてるモン冥利であることよなぁ・・・あの御方たちとも会って、飲んで、話して、肩たたきあって、みたかったなぁ・・・

2009年09月06日

▼ 堀内誠一「旅と絵本とデザインと」展 写楽「幻の肉筆画」展 ▼

会期が終了してしまうので慌ててお絵描きの隙間画室を飛び出し、5日は世田谷文学館へ堀内誠一「旅と絵本とデザイン」展を見に。懐かしい、お世話になった本・雑誌たちがいっぱいあった。絵本やマガジンハウスの印象が強かったが、10代の頃大好きで影響大だった沢渡朔「少女アリス」以下何冊かの写真集や、種村季弘「薔薇十字の魔法」なども堀内誠一氏の装丁だったのかといまさらながらに。薔薇十字の函の文字が憧れだった。薔薇十字の魔法
翌6日も諦めかけてた写楽の幻の肉筆画展、絵がはかどったので慌てて両国・江戸東京博物館まで見に。最終日なので覚悟してたが思いの外空いていてしっかり見学できた。目玉の写楽肉筆という扇面、うむ、と見詰めたが以前他のコレクションで見た役者大首版画ほどのオウラが無い。色色見て回っている北斎の肉筆は、物凄いオウラがある。写楽の有名な大首版画には北斎級の天才を感じる。僕は専門家でないから、単なる直感妄想でしかないが、大首の写楽と、後のシリーズの全身像の写楽は同一人物と思えない。今回の扇の絵に付けられた「五代目松本幸四郎」の文字も「四代目」の間違いとされているが、果たして故意ではないのだろうか? あいかわらず謎深い画家である。今回のコレクションの他の写楽大首は刷りがよくなくて、見栄えしなかった。菊川英山が美しかった。浮世絵ではないが、狩野山楽の牧馬図屏風が見応え充分。博物館の第2企画展示「ねこ特集」がとってもおもしろい。博物館から出るエスカレーターのトンネルがまるでタイムトンネルのようで、外に出るとお江戸から現代の東京へ迷い込んだ気がするのが洒落た演出だ。
写楽幻の肉筆画カタログ江戸から東京へ

2009年09月04日

▼ 夏をふりかえれば ▼

江森康之氏による寺門写真寺門による江森康之氏でっさん
ロキはすっかりとひんやりとしてしまい、夏が過ぎてしまった、とさびしい気持ち。沖縄はまだ夏なのだろうか? 26日にライヴペインティングのイベントがあるので、沖縄へ行けるのがたのしみだ。7~8月はそれまで以上の怒涛のスケジュールで連日あれやこれやと描いてきたが、ふりかえればこの夏はやはり、映画『人間失格』の絵画担当で、撮影現場へ通ったのが強烈に愉しかった。映画の中に出て来る絵を描かせていただいたのはもちろん刺激的だったが、撮影現場でキャストやスタッフの方がたをデッサンさせていただけたのも僕にとっては最高の愉楽だったなぁ~
それらの成果を、映画公開に合わせてなんらかのかたちで発表できるとよいなぁと思っています。

写真は、荒戸組の若き写真家=江森康之さんが撮ってくれた映画セットで絵を描いている僕。江森さんは、デッサンのとおり丸坊主・剃り眉の男前。

2009年08月12日

▼ 牧島如鳩展~神と仏の場所 ▼

8月10~11日と、また「人間失格」撮影現場へ。葉蔵が入院する脳病院・・・そこでも葉蔵は絵を描く設定なので、その分の絵を描いてきた。撮影中、急にセットに絵を描くよう言われたりして、現場の即興も愉しや。撮影現場には中島ノブユキ氏作曲のテーマ音楽が響き、完成映画への想いがいやましにつのる。うっとりしつつ、スタッフ、キャストをでっさんにつぐでっさん。東京にそれとは別に描かなくてはならない絵が堆積中なので、思いは残るが現場を後にした。

数日前に新聞記事で見てとても興味を抱き、昨夕は、三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーまで、「牧島如鳩展~神と仏の場所」を見に出掛けた。まきしま にょきゅう。1892~1975 とある。太宰より17年上だ。僕はこの画家を全く知らなかったが、新聞記事の小さな図版の「魚籃観音像」という絵がとても気になった。画家がその頃住んでいた小名浜の漁港の大漁を祈願して制作された絵で、今も小名浜漁業協同組合の部屋に海に向かって飾られているそうだ。実際に見ると、凄い迫力、大スペクタクル・・・観音・女神・天使・妖精・・・星座、そして漁業・・・僕の好きなモティフがまるで闇鍋のようにぐつぐつ混然と煮えたぎり、異様なまでのパワフルな画面を立ち上げている、が、同時に透明な祈りの光線が画面全体から発射されているように感じられる。まさに大漁祈願の聖画としかいいようがない。この絵の完成を祝って人々は幌なしトラックに絵を載せて町を練り歩いたという。実際にそれ以降しばらく小名浜港では大漁がつづいたそうだ。それくらい凄いパワーがこの絵にはあるし、絵は本来、そういうパワーを持ち得るモノだと僕は信じる。この他にも、弁財天や千手観音などが、全く独自の立ち上がり方で描かれていて、どれもがただならぬ光線を発していた。もともとはキリスト教の一派(ハリストス正教会)の伝教者としてイコン画家だったそうだが、仏教にも深く関係し思索をつづけ、「神も仏も一つ」という心境に達したそうだ。キリストが「空」の字の中に横たわるエスキースもあった。まだまだ受けた衝撃を整理できないが、凄い絵と出遭った興奮をお知らせします。
会期は23日の日曜日まで。
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

牧島如鳩展フライヤー表牧島如鳩展フライヤー裏

2009年08月05日

▼ コドモはオモシロイ ▼

七夕短冊
先日、大学へ通勤のため新神戸からいつもの地下鉄に一人で乗ったところ、七夕の催しで幼稚園のコドモたちが書いたらしい短冊が社内にたくさん掲示されていた。「こまなしでじてんしゃにのれるようになりますように」「いちりんしゃにのれるようになりますように」「ぱんやさんになれましように」などとかわいらしい願いが書かれている。「りずにーらんどへいきたいです」というのもほほえましいな~と読んでいくうちに

「りっぱなしょうがっこうになりたいです」

というのがあり、吹き出すのを抑え切れなかった。さらには、

「ゆうめいなサッカーボールになりますように」

というのがあり、ひくひく笑ってしまい不気味な客になってしまった。
コドモはシュール、コドモはやはりオモシロイ!
昨日はうちのコドモもオモシロかった。

牛乳を取り出そうと冷蔵庫を開いたところ、牛乳のとなりに地球を模ったスーパーボールが入っていた。これは小3の息子が一昨日、母親にもらったお土産だ。どうしてスーパーボールを冷蔵庫に入れるのか、コドモに問うたところ、「地球温暖化だから冷やした方がいいとおもって」とまじめに答えた。今日はそうめんのつゆの横で地球が冷えていた。
冷蔵庫で冷える地球

2009年07月21日

▼ パール兄弟の兄? 弟? ▼

友人の歌手・音楽家=サエキけんぞうさんが昨日の寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEへ来てくださったこと、御自身のブログに書いてくれています。サエキさんは、かつて大好きで聴いてたパール兄弟の 兄? 弟? 『パリを撃て』という新しく出たCDを頂戴しました。ゲンズブールやボリス・ヴィアンの曲も歌ってます。紙ジャケットのスシ頭のサエキさんが変カッコイイ。サエキさんはLEMONTREEのジュエリーも気に入ってくださった様子。

http://yaplog.jp/saeki/archive/854

昨日のミュは盟友音楽家=三宅純氏、映画『人間失格』音楽も担当されている中島ノブユキ氏と音楽家続々登場。

武道家の畏兄=日野晃氏も元(今も)ドラマー。氏も昨日のことを書いてくださっています。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=541525&log=20090721

2009年07月20日

▼ 絵の魔法 ▼

0719ミュージァム壁面10719ミュージァム壁面2
レセプション2日目も、次から次へと懐かしい人、新しい人が訪ねてくださり、愉しい時間がつづき、あっという間に終了。
僕は、 僕の絵 は、僕とだれかの間に降りて来る と思っていて、絵をはさんで僕と逆っかわに誰かの存在を感じるのだが、今回展示している数々の絵を中心に、その相手と再会したり、初会したり・・・それが絵の魔法。時や、事件のアマルガムの意図は、僕の側にはなくて、絵 にあると思えば楽。

もちろん、明日からも寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEは連日開館、11:00~20:00。どうぞお近くに見えたときにはお立ち寄りください。4階、5階で 絵 お待ちいたしております。

2009年07月19日

▼ 虹の祝福 ▼

虹1虹2虹3

寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEの開館1周年記念展
<光線>が今日オープンし、さっそくたくさんの懐かしい方、新しい方、たくさんの方がかわるがわるいらしてくださり、たのしい一日でした。夕刻、すっと空の光の色が鈍くなり、お客さんの歓声が。見ると窓の向こうにくっきりと異様なくらいに強い色の虹の輪が! 金属のようにつやつやと輝きながら。よくみると2重の虹だった。開館1周年への宇宙の祝福は色彩の光線!!!

興奮冷め遣らぬままに、ギャラリー・絵本・演劇ポスター関係のラストゲストお2人と近場で呑み。

明日も11:00~20:00 寺門、在館&ヂキシツドローイングカードスタンバイ中です。どうぞ皆様おいでください!!!

2009年07月16日

▼ 蛇 馬  ドリームタイム ▼

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暑いですね。昨日は夕方、大学で会議が終わって研究室に戻るとドア前に蛇の精霊が待っていた。入室してもらいしばしのテレパシー。今日は夕方、授業が終わって街場の古いビルにある小さなギャラリーへ行くと馬の精霊に迎えられる。次々と集まる馬の精霊。ドリームタイム・・・

それはそうと、次の日曜日から始まる寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEについてありがたい御紹介をいただきました、どうぞこちら。
http://blog.excite.co.jp/tap/11538468/

2009年07月04日

▼ 6・30~7・4ジェットコースター 荒戸組 ▼

太秦東映撮影所荒戸組プレート
6月29日、大学業務のため早朝ののぞみで神戸入り。今年は卒業研究担当のため中間発表・第一次審査展示の大掛かりな行事があり、今日がその展示日。順調に進行しほっとするやいなや、京都・太秦へ。大雨。大荷物。東映撮影所で監督・美術・撮影その他の皆様にいくつかの絵のチェックをしていただく。今回僕は主人公=大庭葉蔵の描く絵のほとんどを代筆(?)するため、自画像、風景画、似顔絵、イラストなど色色アイテムがありとっても愉しい、が、映画に写る(映る)ために様々な制約や独特の工夫が必要で、映画美術の巨匠I氏に細かくアドバイス頂戴しながらの制作。この日もいくつも気がつかなかったことを教えてもらった。女優Oさんの肖像デッサンは巨匠の皆さんに大好評だったので安心した。打ち合わせ後、荒戸監督と軽く呑み。撮影所すぐの飲み屋。撮影所の方々の溜り場。これこそ映画の中のような。虚構のために生きる=居切る人たちの素敵。監督の宿所の下の階で眠。と思いきやすぐに7月1日の夜明け、即宿を抜けて神戸へ。ぎりぎり間に合って卒研第一次審査会。順調に進行後、今度は特別講義へ。今日はミルキィ・イソベさんが来てくださった。「夜想」などで読者としてすっかりお世話になってきた、が、お会いするのは初めて! ゼッタイいつか会えるだろうと想っていたのだが、案外と時間がかかってしまった。なのでとっても嬉しい。特別講義ありがたや、だ。講義後の懇親会、ミルキィさん、戸田ツトムさんと僕にとっての往時の憧れスターを中心におおいに会話がはずみ、ジェットコースターからの光景のようにめまぐるしく話題がきらめき移って行く快感。アジトで眠。即2日朝が来て、ベッドを抜け大学へ。葉蔵自画像F30を業務の合間を見て油彩で加筆していたが、雨天で乾かないまま今日、太秦へ運ばなくてはならないため、それを入れる大きな紙箱を抱えて登校、地下鉄内でヒンシュクだ。第一次審査会二日目、今日は自分のゼミ生の発表も。色色思うことあるが、順調に予定消化。東映撮影所のN氏が車で来て下さり、葉蔵自画像を搬出。でっかいバスのようなハイエースにて。後、ビジュアルデザイン実習Bの授業。後、学科会議、延々。後、三宮で一人呑み。後、アジトで眠。即、3日の朝が来てベッドを抜け、大学へ。第一次審査会三日目、あれやこれや、終了。後、いくつか業務。後、元町へ出て必要なモノ調達。後、アジトで荷造り。後、新幹線にて東京へ。品川は雨。等々力も雨。〆切が迫る書籍装画を進め、眠。即、4日の朝が来たが、まあいいや、寝坊。そうもいかず装画進める。午後整体。自由が丘で明日の京都行きに必要なモノなど調達。後、等々力画室で制作、業務、現在にいたる。明日は早朝より京都・太秦へ。いよいよ撮影に参加。ぎゅん。写真は30日、雨の太秦東映撮影所、荒戸組プレート。

2009年06月24日

▼ 6・24 木内達朗さん特別講義 そしてケダモノノ夜 ▼

ああ速い速い 日日のめくれ!!! 多多並走する業務の際限がない!!
先週?24日の木内さんの特別講義、すばらしかったです。僕自身、絵のこと、イラストレーションのこと色色思い巡らせられました。学生達のたくさんの質問ひとつひとつに丁寧に応答くださった言葉がクールでワイズ。学生達にもとっても刺激になったのではと思います。多謝!

講義後、恒例の学科構成教員が特別講師を囲んでの食事会。後、新神戸アジトに近いホテルへ木内さんお送りした後、ケダモノノ気配が。アジト前で夜食をあさるイノシシ登場。ひさしぶりの遭遇。
夜のイノシシ

2009年06月14日

▼ 6・13 太宰の気配が流れる夜へ ▼

大魔神1大魔神2
6月13日の土曜は朝早くから起きて身支度し、調布の角川大映スタジオ・ワードローブへ。映画『人間失格』で重要な役どころの大女優Oさんをデッサンしに。クランク・インが間近に迫り、荒戸源次郎監督以下、スタッフの皆さんの目の光が金色へ変容していた。

夜は、荻窪の謎のスポット「6次元」で、gatta neraさんと朗読ライヴ。冒頭、gatta neraさんがうたう僕たちのテーマ曲に「long long time ago」と歌声が繰り返される・・・「long long time ago」「long long time ago」「long long time ago」・・・・・・・
ふと、「ムカシ ムカシノオ話ヨ」と、ダー様の御声がその歌に交じり重なるような、気が僕にした(ダー様とは、学生時分友達と太宰のことを呼んでいた符合、「様」付けで呼びたい気分だったのだった)。そして、そんな話からライヴが始まった。映画『人間失格』の話も。来週19日が桜桃忌であることも。と、6次元オーナーの中村さんが、この場所のすぐ近くに太宰が住んでいたのだと教えてくれた。窓の向こうで中央線の車両の光が銀河鉄道のように流れた。すっと太宰の気配が近くなる。うっかりと忘れていたことを思い出す。来週どころではない、今日13日こそ、太宰が入水した、あるいは(一説によれば)入水させられた日だったのだった。


濃い夢の様にライヴx2ステージ、4時間が6次元的に去り、終わった後でオーナーの中村さんがブルージーンズの尻ポケットから出して見せたのは新潮文庫の『人間失格』だった。懐かしい城所昌夫のモノクロームのドローイングの表紙。行きがけに偶然手に入れてなんとなく持って来られたそうだ。常連のお客さんはさっきの話のとは別のダー様の住んでいた建物の写真を携帯で見せてくれた。


映画とは別件で『走れメロス』もお絵描き中。生誕100年のダー様がおおいにはりきっている


それはそうと、6次元ライヴ愉しい時間でした! 来てくださった皆様、6次元の皆様、そしてますます素晴らしいハープと歌のgatta neraさんに感謝します。またいつか!
展覧会はまだ16日までやってます。18時~23時。

写真は角川大映スタジオで出迎えてくれる大魔神。

2009年05月21日

▼ 清水きよし「KAMEN」 ▼

楽市楽座主宰の長山現さんから次のようなメールいただいた。

*******************************
来週の21日に、武蔵野芸能劇場(JR三鷹駅そば)というところで、マイミストの清水きよし氏が作・演出・出演の仮面劇「KAMEN」を見にいきます。
おそらくスバラシイと思うんだけど、よかったら見ませんか?
http://www.mime-works.com/stage-jyouhou.html
ここでチケット申し込みがメールもしくは電話でできます。
私は昨日申し込んで、まだチケットがありました。

この劇は世界中で演じられていて、すでに130回以上になるそうです。
清水氏は、「ガラスの仮面」第2話のマイムのアドバイザー。
そのマイムを今年はじめて大阪で、2回見たのですが、もうスバラシイ!!
家族で2回見に行って、清水さんも覚えてくれて、9月の楽市には来てくれそうな感じです。

22日もあります。
もし時間があったら、ぜひ!

長山現
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その後も、かなり強く奨められたので、仕事をずんずん片付けて、21日夕方、三鷹駅前・武蔵野芸能劇場へ行って観て来た。
で、
素晴らしかったです!
・・・・・
素顔も相当にいかしているおじさんだが、その顔よりやや小さい二つの仮面を交互に着け、繰り広げられる6つの寸劇というか、パントマイムはそれぞれ僕を不思議なこれまで体験したことのない深みへと連れ去ってくれた。素舞台で、言葉もなく、ただ正確で魅力的な動作、カタチの連続を見ているだけで、背景が、状況が、瞬間瞬間更新されて行く。これは通常の劇でも、映画でも、小説でも再現不可能だろう。ダンスでは抽象化されすぎてしまう。もっとベタでわかりやすい日常そのままの動作が再構築、編集されて、全く未発見だった感情や思考のスポットへ正確に射抜いてて来る。とってもゆたかでふくよかで、鋭利な世界だった。
長山さん同様、僕も強くオススメします。
22日、今日の19:30~もあり、きっとまだ席あります。

上のHPに予約用携帯電話とか記載されているので、時間がある人はぜひ、三鷹へ!

2009年05月15日

▼ 太秦~ 「人間失格」始動 ▼

15日の金曜日は、大学ゼミの後、大急ぎで京都・太秦・東映撮影所へ。
いよいよ荒戸源次郎氏監督の角川映画『人間失格』の件が本格始動!
この映画に出て来る絵を担当します。主人公=大庭葉蔵は絵を描く人なのでけっこう絵がたくさん登場する予定です。映画初出演=初主演の生田斗真さんが演じるそうです。
荒戸さんからは前々から話しをされていたので、あれやこれや準備はしていたのですが、この日、関係スタッフが勢揃いされて、顔合わせと、僕の担当案件の確認。さあ、どんどん絵を降ろして来なくちゃ。
http://news.google.co.jp/news?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4RNWN_jaJP273JP273&q=%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%A4%B1%E6%A0%BC%E3%80%80%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%98%A0%E7%94%BB&um=1&ie=UTF-8&ei=fy4QSoLSD5SBkQXTra2pBA&sa=X&oi=news_group&ct=title&resnum=1

2009年04月30日

▼ 天井桟敷「レミング」~5・2ミュおたのしみ会 ▼

レミング・ステッカー
渋谷のユーロスペースで寺山修司映像詩展2009という特集上映が始まっていて、寺山修司主宰・演劇実験室◎天井桟敷の最後の公演「レミング~壁抜け男」の記録映像を見たくて行ってきた。1983年5月15日・横浜市教育文化ホールで収録とあるが、ということは氏が亡くなった直後の公演だ。それはともかくとして凄く面白かった。当時、観なかったのが悔やまれる。京都での「奴婢訓」は観たのだが、この「レミング」の方が好きだったかもしれない。映画「上海異人娼館」も未見なので観に行きたい。5月8日まで、連日色色なプログラムだ。すぐ近くのポスター・ハリス・ギャラリーでは寺山修司と天井桟敷◎全ポスター展をやっていて、こちらも圧巻! レミング、奴婢訓、観客席の戸田ツトム氏のポスターがかっこよすぎる。憬。

http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=200
http://shintoshokanlab.kobe-du.ac.jp/node/13597

gatta nera嬢
明日はモウ、メイ。5月2日は寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEでささやかなおたのしみ会をします。
14:00以降、先日の青山ブックセンターでのおたのしみ会で大好評だった gatta neraさんを再度お迎えして、彼女のハープと歌声に乗せて、寺門が絵本「ぼくらのオペラ」や、しばらく封印していた詩の朗読をちょこっとやってみます。お客様がいらしたら随時、という感じで特にタイムスケジュールはありません。狭い小さな空間ですので、うまく、時間帯がずれながらたくさんの方に三々五々、お集まりいただけたらなぁ~などと虫のいいことを願っています。ぜひぜひ!

5月4日の14:00~18:00も会場に寺門、いられると思います。
ゴールデンウィーク中、もしも表参道界隈へいらっしゃることあれば、ぜひ、LEMONTREEの階段を上ってみてください!

写真は、ポスターハリスギャラリーでゲットした「レミング」ステッカーをさっそくノートに貼りました、と、4・26にミュージァムに音あわせに来てくださったgatta nera嬢、それから ミュージァムで開催中「春のカノン」展DM。
春のカノンDM1春のカノンDM2

2009年04月29日

▼ 画室の午後~原宿ドールズ展覧会 ▼

429画室の午後1429画室の午後2画室のブライス
いい天気がつづきます。画室は昼間、光に溢れかえり至福。
窓際にミラーボールころがってるため、14時過ぎから部屋中に光の粒が散乱します。すると画室中の色色な生きてない動物や人形たちが生きはじめキラキラしてきます。
写真は、光るミラーボールとつかの間の生き物たち、天井に散乱する光の粒、町田康夫人がカスタムしたブライス達もお目覚めです!

そうそう、ブライスといえば、ラフォーレミュージアムでブライスをはじめとする人形勢揃いの「原宿ドールズ展覧会」が今日から始まっているはずです。僕が絵で色色参加させてもらった、北海道のメーカー=moofも参加されています。unaもlinoも大集合! そして、僕がunaを描かせて頂いた絵のポスターシリーズも特別販売されるとのことです。数種類あったと思うんですが、めったに手に入らないレア・アイテムです。僕ももう手元にほとんど無いなあ。この機会にぜひ! かわいいポスターですよ!
http://www.lapnet.jp/eventinfo/img/cm/lm/090429_dolls/about/index.html
http://www.unaweek.com/
http://www.linohouse.com/

画室の向こうは緑
画室の窓の向こうは燃え盛るジャングルの緑!

2009年04月19日

▼ 掲載 イラストノートNo.10 ▼

イラストノート掲載頁1イラストノート掲載頁2イラストノート掲載頁3
イラストレーションの専門季刊誌「イラストノート」最新号=No.10でたっぷりと僕のこと紹介くださっています。2005年春以降のお絵描き現場=東京ロキ画室も初公開。キャンバスを支持体にした制作過程や、書籍、演劇ポスターなども色色載りました。よかったら覗いてみてみてください~

http://illust-note.jp/

http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAX92018/

2009年04月18日

▼ 4・18 北斎忌 ▼

北斎忌掲示落語会北斎肖像
4月18日、久し振りに北斎忌に参加させていただいた。18年前、だと思うが、一度だけ参加させていただいて以来、毎年欠かさずお知らせをいただいていたのだが、どうしたことか、展覧会か神戸日程と重なり縁遠かった。今年はちょうど土曜日でぽっかりと日程が空いた。場所は、元浅草・誓教寺。北斎の墓碑がある。今年は北斎没160周年忌とのことだ。
ひっそりとしたお寺の様子は18年前のまま、広間でお茶と江戸前の桜餅がふるまわれるのもそのまま。北斎漫画の原本も手にとって見られるのも嬉しいことにそのまま。そして何より北斎最晩年90歳作「骸骨」の掛け軸も床の間に掛けられ間近に拝めるのもそのままだった。ゆっくり拝むのは後のおたのしみとして、2時の法要が始まるので本堂へ。既にたくさんの人が集まっている。補助席が用意され、なんと第一列の中央に座ることになってしまった。えへへ。お経の間、全員順番に焼香させていただく。前のときにも思ったものだが、すっかり北斎の親戚縁者になった気分になる。北斎の子孫が特におられないためこのように慕う者が誰でも法要に参加できるとのことで、ありがたい限りだ。住職さんのお話では、参列者の方のおばあさまはこのお寺に参る晩年の北斎自身を何度も見かけたことがある、とのこと。160年そこそこという時間が一気に筒となり、北斎の居る時空へと繋がってしまう。そう、ここ、この場所に北斎もいたんだ~! 法要の後、160年忌を記念して落語会となった。前座の若手さん入船亭遊一さんの色っぽいお妾さん噺の後、入船亭扇橋師匠登場。壁に掛かっている北斎像レリ-フになんだかよく似た渋い面長。延々2時間くらい、枕というのかよもやま話をぐるりぐるぐるし、噺をせぬままにお時間! しかし渋く、時としてつやめくその声色、藍色でときとして銀に輝く師匠の瞳、そして計算されてるのか3つ4つの綺麗な絵皿を粉々に砕いたカケラを順番に並べていくような不思議な話法に、すっかり僕は飲み込まれ(最前列だったしな)、後半はほとんど僕に話してくれているような幻覚を覚え、すっかりファンになってしまった。目の前に北斎がいるような気がした。落語?が終わって、広間に戻り、北斎漫画をゆっくりめくり、床の間の「骸骨」と正座対面。九十老人卍 のサインが余りにカッコイイ。前回に来たときには北斎研究の長老先生にこの絵について自分の意見を述べたりして、ああ、若気の至り・・・老先生は今は北斎サイドへ行かれているはず。外に出て、墓碑を詣でる。「画狂老人卍墓」とある。かっこよ過ぎ!側面には辞世の句。「飛登魂(ひとだま)で ゆくきさんじや 夏の原 行年九十」 ああ、かっこよ過ぎる~!!!
北斎遺作骸骨北斎墓碑

2009年04月04日

▼ 画室でレコード盤回転記念日 ▼

回るレコード盤1回るレコード盤2
ネットで注文していたVestax ポータブルターンテーブル handy traxが今朝ロキ画室に到着した。10年振りくらいに絵を描く傍らでレコード盤が回転。嬉しくてukare.jp。内蔵スピーカで鳴る音も気配があって実に風情良し。
このスグレモノ、先のピンポイントギャラリーでのスズキコージさんの「ブラッキンダー」展に教えられた。ギャラリー片隅にちょこんとあったこのかわいらしいターンテーブルとステキなレコード盤コレクション。自由にレコードを選んで自分でかけてよいという粋な演出。主(あるじ)のコージさんはおられなかったが雰囲気のある古そうなジャケットから盤を引き抜いて、回転させ針を突き立てるや、ヂャッ・ヂャッっと、麗しいタンゴがギャラリーに響いた! 凄く欲しくなった。

スズキコージさんこの「ブラッキンダー」で日本絵本大賞受賞されました! オメデトウゴザイマス!! 受賞を記念して今日から僕のところでもレコード回り始めましたよ!
ちなみに「ブラッキンダー」を作ったのは、「ぼくらのオペラ」を作ってくれた筒井氏です(イースト・プレス)!

写真は回るレコード盤。赤いのはアルメニア・バラエティ・オーケストラ、青いのはスタンリー・ブラックのコンチネンタル・タンゴ。獣ガオカでさっき1000円くらいで買ってきました。これからは神戸アジトから少しずつ盤を運んで来るのが愉しみです。

2009年04月02日

▼ ロキのジャングルのサクラ、花祭りの花飾り ▼

ジャングルのサクラ1夕陽に照るサクラ
あらあらと、もう4月だ。大したウソもつかぬままに2日になってしまった。おたのしみ会が終わってから、沖縄神戸東京神戸東京とあわただしく日日を飛ばして、明日も神戸だ。

昨夜は春雷がトドロキにもとどろいたのでいよいよ春かとたのしみにしていたが、起きてみると寒くてがっかり。それでも午後には日差しが濃くなり、昨日下見してきたロキ不動尊のサクラが今咲き零れつつあるのを感じて、夕刻出かけてみた。

夕陽のオレンジを真横から浴びて光る7分咲きのサクラがキレイ。ロキのジャングルは雑多な樹木が奔放に交じり合って、サクラも目立ち過ぎず野趣で、好ましい。

4月8日の花祭りにそなえて花飾りも完成していてかわいらしい。
大好きなあの世感がクレッシェンド・・・
花祭りの花飾り越してらぴか

2009年03月23日

▼ いきてないのに生きている ▼

おたのしみ会以来あれやこれや、あり過ぎて、書きたいことばかりなのですが、今日は大急ぎの件のみ。
犬のぬいぐるみ作家 DOG★GOD の展覧会「いきてないのに生きている」、荻窪で明日まで開催中。必見わんこ!
http://www24.big.or.jp/~ruca/
http://doggod.exblog.jp/

画室のサブとペルノ木彫りの小わんこDM
あれは5年くらい前だったろうか・・・縁あって、DOG★GODさんに僕の幼児期の友だった亡き犬=サブをイメージしてぬいぐるみを作っていただいた。その犬が届いたとき、なにか大切なことが僕に起って、ひとしきり温水が溢れた。不本意な別れをした犬への謝罪と、犬との和解のような、いやもっとちがうような・・・
おまけでついてきた白い犬にはペルノと名付け、2体は今も画室に棲んでいる。

DOG★GODさんの作る犬は、不思議な犬・・・としか言いようが無い。
タイトルそのまま、いきてないのに生きている。

展覧会に伺うのは初めてだった。すばらしい! ますます不思議さと、美しさを増したドリーム・ドッグ! 中にはまさしく死んでいるのか? 眠っているのか? 半眼で横たわる犬もいた。何を夢見ているのか・・・すごく気になる犬だ。連れて帰りたかったが、飼い主がもう決まっていました。

会場の6次元・・・僕の好きなものだけで出来上がったような最強の夢時空間。
毎日通いたい・・・たとえ 犬がいなくとも。

http://www.6jigen.com/index.html

写真は、サブとペルノ。今日ついてきてしまった木彫り小わんこ。DM。
展覧会明日まで!

2009年03月15日

▼ 3・15 祝! おたのしみ会 盛会! ▼

速い速い・・・おたのしみ会の日から速10日! 憶えているうちに少しでも走り書きを・・・

当日は100人を超える方々が御参集くださり、会場にはおたのしみ会神が膨張し、充満、直前のリハの時の小緊張は、皆さんに対面したとたんに吹き飛んでしまい、あっという間の愉しさでした。
来てくださった皆様に遅まきながら御礼申し上げます。終了後ご挨拶もできずに別れてしまった方がほとんどで、失礼いたしました。

第一幕の朗読会は、gatta neraさんのおかげで大満足の一発! gatta neraさんのハープと歌声の揺り籠に揺られ、僕はここぞという時にばぶばぶ言えばいいだけだったので、すっごく楽チン。DVDで出したらなんていう話も持ち上がり、この出し物はもう少しやってみたい!

第二幕では、すっかり愉しくなって公開トークというよりは小野さん、筒井さんの乳母車に乗せられて、ひっきりなしにばぶばぶばぶばぶ言うてしまいました、すみません。

僕自身にとってサプライズだったのは、小野さんが第6回日本グラフィック展のパンフレットを持参くださっていたこと。僕が大賞をいただき、フリーランスで絵の仕事をしていくきっかけになった公募展ですが、受賞当時の僕は僕自身について明確な自信が持てず、掲載されたインタビューもおたおたしていてがっかり、以後ほとんど封印、頁を開くこともなかったのです。小野さんはグラフィック展以降、ほとんど全ての時期の僕の仕事・展覧会を見続け、そのうえで今回「ぼくらのオペラ」で御一緒くださったのだが、その小野さんから「このインタビュー良かったよね! 何言ってるのかわかんなくて」と言っていただいたのがいちばん嬉しかったです。「最初に見たこの絵の印象は、その後一貫して存在している、それぞれの時期のそれぞれの手法をとっても、その印象は変わることなく、それは今回の絵本につらなっている」と言ってもらったことで、凄く、1985年あの時のおたおたした僕は安らぎ、力を得たことだろう。あれから2回り=24年。僕は倍の48歳。第三幕のサイン会のラストに、小野さんのそのパンフレットに署名をさせていただきました。「時」・・・「縁」・・・
グラフィック展パンフレットにサイン

客席には「桃太郎」、「納豆の大ドンブリ」それぞれの編集者も来て下さっていたのも嬉しいことでした。絵本について何も知らない僕は、1冊ごとに文字通り格闘しながら、作ったのでした。

それから、旧友や新友・・・ 子供を連れて来てくれた方も多く、なかにはその子供がわざわざ絵を描いてきて僕にプレゼントしてくれたり、それも最高に嬉しかったです。嬉しいなぁ。

終了後は、小野さん、筒井さんを中心にイキのいい絵本関連の方々に囲まれてあれやこれやわいわいと・・・。そのときの会話の中でのように、これからなにをしようか、なにを作ろうか・・・と夢想しているときがいちばん愉しく、実際にプロセスに入るとどっちかっていうと苦しいことが多くもなる。たいていのことは夢想しているよりも、実現したものは小さくなるものだが、実現したものの方が大きく豊かにならないんだったら作る価値なんてない。この愉しい愉しいおたのしみ会から、さて次にはどんな実が飛び出して来ることになるのか? それこそ 僕自身のおたのしみ・・・

2009年03月08日

▼ 3月8日のこと・・・ ▼

ツツイ氏とてらぴかgatta neraさんとてらぴか
8日は開店早々の青山ブックセンターへ。もちろん、15日のおたのしみ会の会場下見のため。主なるミッションは、一つ=僕のパソコンからの画像投影チェーック、二つ=gatta neraさんのハープと声と音響機器の接続チェーック。どちらもばっちりと決まり、当日の機器配置などや、場当たり、会場スタッフの方との手順段取りなども詰めて、いやましに本番への期待盛り上がる。写真は当日出演される編集担当=筒井氏、獣系妖精=gatta nera嬢と。当日はここに畏兄=小野明氏も加わってくださいます。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

2009年03月05日

▼ 3月5日のこと・・・ ▼

kinder playkinder play stage
3月5日、子供の学校でおたのしみ会があると聞いたので行って見る。
ひさしぶりに日の光が明るい雨上がり。
教室の机は、ちゃんと運び出され、ただ水色のカーテンと、ベニヤ板、段ボールなどでしつらえた質素な舞台には、ちゃんと「おたのしみ会神」が降臨し、ただならぬおたのしみ光に満ちていた。絵本「嵐の夜に」から子供たちが自分たちで翻案した劇を観た。これこそ「ぼくらのオペラ」!

夜に、青山ブックセンター本店のギャラリースペースに、「ぼくらのオペラ」原画モドキを展示しに。編集筒井さんとコツコツ作業。
先のピンポイントギャラリーで展示したものに、さらに追加して、というか倍以上の数になっています。絵本ができているのに、どうして原画をつくらなくちゃならないの?と思いつつ、こつこつこの日に向けて作業を積みました。

と、言うのは、実は「ぼくらのオペラ」はいくつもの種類の原画をパソコンでデジタル合成して絵を作ったので、絵本の絵そのものの原画が無いのです。ピンポイントギャラリーでの展覧会のために、絵本が出来てから、その見開きをイメージして原画のカケラを今度はコンピューターの外で、手作業で繋ぎ合わせて再構成して「原画モドキ」を作りました。これはこの展示でしか見られませんのでぜひ覗いてみてください!絵本と見比べていただくと、あれやこれや違いがあって面白いですよ。
19日まで展示中。
これらを作ったおかげで、本当の原画そのものは切り刻まれてなくなっちゃいました。

写真は「おたのしみ会神」が降臨していた子供たちの舞台。
と、切り刻まれた「ぼくらのオペラ」元原画素材の一部。
ぼくらのオペラ切り刻まれた原画
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

2009年03月03日

▼ 3月3日のこと・・・ ▼

僕にとって人生でいちばん愉しいことは何か? それは「おたのしみ会」ではないかと思う。もっと正確に言うならば、「おたのしみ会の準備」が愉しいベスト。小学生の頃、おたのしみ会が好きだった。机を片隅へ押しやるか、廊下へ出してしまって、なじみのありふれた教室になにか愉しげな気配が降りて来る。日常から非=日常へ、あっけなくもダイナミックな転換。コントや歌や、ダンスや手品や、ゲーム・・・そして人形劇、楽器演奏などなどなど・・・。
まだ小学校1年生だった頃だと思うが、一度だけ、自宅で盛大なおたのしみ会を催したことがあった。3月3日のひなまつり会・・・。言うまでも無く僕は男で、家ではひなまつりを祝ってもらったことはなく、ひな人形もなかった。端午の節句の祝いに小さな兜のツクリモノがあったが、全くそそられなかった。何段もある赤いひな壇にずらりと勢揃いする雛人形が欲しかった。憧れてならなかった。それで僕は、ひなまつり会を企画し、丘の上にすむ仲良しの女の子と毎日放課後に家でひな人形作りに励みだしたのだった。色紙や画用紙、段ボールなどを切ったり折ったり貼ったりしてかなり大掛かりに。それを床の間に飾ってもらって、3月3日当日には、どうしてそんなことになったのか記憶がないのだが、何十人というクラス内外の子供達(自分も子供だったのだが)が家に集結して、床の間の前で出し物を繰り広げた合った。僕はゴーフルの缶をたたいてドラマーになり、友達とブルーコメッツのまねをしたと思う。そんな会をしたのはそれっきりなかったが、後年、展覧会の折などにあまり展覧会自体とは関係ないような出し物を企画しようとする根っこは、この3月3日のひなまつり会ではないかと思う。
日常の中で、虎視眈々と非=日常の準備をして、当日「おたのしみ会神」を降ろし、迎える・・・そんなことがベストに愉しい、今でも僕は。

ひさしぶりのおたのしみ会を 3月15日15時から開催します。場所は青山ブックセンター本店内、カルチャーサロン。どうぞ御参集ください!
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html
おたのしみ会ポスター

2009年03月01日

▼ Project Nyx~宇野亜喜良さん「星の王子さま」 ▼

postar
22~28才までの住処だった町=阿佐ヶ谷へ久方振りに。宇野亜喜良さんが構成・美術を担当された「星の王子さま」を観に、ザムザ阿佐ヶ谷へ。チケット買いそびれていたので当日券ゲットのため正午前から並ぶ。桟敷の見切れ席ということでなんとチケットが半額だった。が、たしかに舞台上半分が見えなかった、あはは。しかし、せまい地下室の急階段状の座席に思い切り詰め込まれると、空気が不足し、もしも面白くなかったら気分が悪くなるだろう・・・と不安になったが、それは間も無く杞憂となる。宇野さんの絵からそのままこの場所へ滲み出したかのような衣装・メイクの登場人物が次々と現れて繰り広げられる世界は、どこか押し付けがましくなく、透明感があって朗らかだ。冒頭からラストまで、狂言回しをしてくれるヒツジ役=蘭妖子があの声で寺山テキストをささやくと時空が回転し始める。中盤、渚ようこ★フラワー・メグ★中山ラビ★野口和美★涌井歌織★の5星の揃い踏み、実人生を歌い上げる口上にぐっと来る。虚実が何重にも入れ子になって、観ている僕の視線が自分へとも向かう。中でも中山ラビのたたずまいに惚れる。終盤にきて、蘭妖子ヒツジが1968年初演の寺山演出ではここで屋台崩しとなって芝居を終えたことを告げる。もし寺山さんが生きていたら今、この芝居をどのように終えるだろう?「てらやまさ~ん、てらやまさ~ん」と呼ぶ蘭さんの声に僕の奥底から温水が湧き出る。「よんでも てらやまさんはこたえてはくれません。そこでわたしたちは、このあとにサンテグジュベリが描いたあの有名なシーンをもって、この芝居の最後とすることにしました」と告げ、星の王子さまと毒ヘビのシーンを精密な人形劇で演じてみせた。「現実と虚構の二重性はもはや現代人の習性となった」と宇野さんがパンフレットに書かれている。だからこそ、今、堅固な虚構を明確に形あるものとして示すことに賭けよう、と、かつて寺山修司とともにこの作品を世界に問うた宇野さんは静かに宣言されているように感じました。そして僕も、そうだ! そうだ!と賛同するのでした。
帰り際、宇野さんにお会いでき、また中山ラビさんに握手していただき、まだ明るいのが不思議な阿佐ヶ谷の町を久し振りに宛てなくさまよって、案の定迷路にはまりこみ、夜が・・・

帰って、amazonで中山ラビCDを速注文。

2009年02月27日

▼ イラストノート~東京ヴォードヴィルショー『見下ろしてごらん、夜の町を。』 ▼

今日は23日にひきつづき、「イラストノート」取材班の方々がロキ画室へ大集合、お昼過ぎから延々5時間以上、テッテ的に取材いただきました。「イラストノート」は季刊のイラストレーション専門誌で、毎号取り上げられるイラストレーターの方々の制作過程やアトリエの様子などがおそろしく詳細まで紹介されていてとても興味深く誌面を、特に写真を食い入るように見詰めていたのですが、僕についての取材もかなり念の入ったものだったので、誌面を見るのがたのしみのような、おそろしいような・・・神戸・北野坂のアトリエは「イラストレーション」誌はじめいくつかの書籍に写真が掲載されましたが、ロキ部屋はほとんど初公開となります。4月中旬発売予定、おたのしみに!

見下ろしてごらん、夜の町を。パンフB作さん似顔絵
取材がほぼ終わりほっとした頃合、B作さんからTel! 昨日下北沢の本多劇場で観せていただいた東京ヴォードヴィルショー新作公演『見下ろしてごらん、夜の町を。』!! いやぁ~スッバラシイ名舞台でした!!!
全編笑い通し、そして同時に泣き泣き泣き・・・そして笑い。B作さんはもちろんのことですが、団員の皆さん、そして客演の方々全てに美味しい見せ場が用意され、何よりも全編にわたり歌、歌、歌。何本も同時に掻き鳴らされるフォークギター・・・僕の小学生~中学生時代、フォークソングに憧れていた頃、見上げていた世界を思い重ね、笑いながらもずんずんと自分の立っていた場所へ想いが向かいました。
思えば、初めて佐藤B作さんと出会ったのも(TVですが)そんな時代のど真ん中、僕が小学?年生でかじりついて観ていたNHKの銀河テレビ小説の山田太一ドラマ(タイトル失念)。その中でB作さんは上野アメ横のバナナのたたき売りの青年役でした。その一度聴くと一生忘れられない声色と、明るいのか暗いのか、絶対に諦めないぞっというしぶとさと同時に、全てを諦め切ってるような切なさとを背負い込んだような、見たこともない存在感に小学生の僕は射抜かれ、すぐにその可笑しな名前をムネに刻み付けたのです。しかしまさか、御本人と後年お会いし、すっかりお世話になろうとはもちろん子供の僕にはうかがい知れない未来でした。1994年の初夏に初めてお目にかかって以来、ずっと、なにかと気に掛けてくださって・・・。御縁があるのだろうと思います。昨夏、家族で初めて高千穂を訪れ、予約していた民宿に到着、部屋へ通され宿の案内などが綴じられたファイルを開けるなり目に飛び込んで来たのはB作さんあめくさん御夫妻の写真! ロビーには御二人の色紙が。その他にも、あまりテレビを見なくなった今でも、ふとテレビを点けるとそこにB作さんがいることがしょっちゅう! 大活躍されているので当然なのかもしれませんが。

通路に補助席もみっちりの超満員、遠慮もあってご挨拶もせずに帰ってしまったのですが、「やぁ、昨日はごめんね、ゆっくり話もできないままで」などとお電話くださるB作さんに、恐縮しながらも、あの御声を聞くとなんだか愉しくなってしまいついつい僕はつまらないことをしゃべりすぎてしまいます。

『見下ろしてごらん、夜の町を。』見逃すと大損!!!
東京公演は3月1日まで。
その後、3月3日=広島=アステールプラザ大ホール
3月4日=大阪=シアターBRAVA!
3月7日=鹿児島=宝山ホール
大阪はまだ空席あるらしいですよ! そのほかも当日券並んででも必見です! それから、開演時間前から舞台では面白いことが始まっていますから、早めに行かれたほうがお得です!
詳細は劇団HPで~
http://www.vaudeville-show.com/index.html

写真は公演パンフレットと、高校生の頃?に描いたB作さん似顔絵。かなりアヴァンギャルドな表現です、が、こう描くしかないような凄いB作さんの面魂なのです!

2009年02月14日

▼ 寺門孝之おたのしみ会のお知らせです ▼

おたのしみ会ポスター
絵本「ぼくらのオペラ」はたいへん好評いただいているようで、嬉しいです。見てくださった方が、この本で「何かやろう」と想像・創造してくださることがナニヨリ嬉しいココロ。今日は、勤め先の大学の学長先生が「みんなでやりましょうよ! 全学生・全教員であれを歌いましょう!」と熱く言ってくださいました。「歌う」っていっても曲がないので可笑しかったですが、嬉しかったです。神戸・東京でたくさんの飲食店を展開している友人K氏は全社員の全子供たちに「ぼくらのオペラ」をプレゼントしたいと、50冊も一機に購入くださったそうです。太っ腹!涙ルイ!

僕の大好きな本屋さん青山ブックセンター本店も、愉しいコト思いついてださいました!!! 

3月15日の日曜日の午後3時、「ぼくらのオペラ」の発売記念イベントとして「寺門孝之おたのしみ会」を 青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山にて開催してくださることになりました!

題して

『ぼくらのオペラ~進行形』

第一部では「ぼくらのオペラ」原画画像を投影しながら僕が朗読します。
gatta neraさんがハープと歌声で特別出演してくださいます。
彼女のファンの皆さんも大集合してください!

第二部では装幀を担当いただいた小野明さん、編集担当くださった筒井大介さんを交え、「ぼくらのオペラ」のこと、絵本のこと、その他奔放に語り合います。その後サイン会もあり。

詳細は以下、青山ブックセンターホームパージにてご確認下さい。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

御予約は 青山ブックセンターに電話いただくか、上記ホームページでのオンラインチケットで お願いします。
2月17日の午前10時より予約受付開始! 03-5485-5511
入場料500円。席に限りがありますので是非御予約ください。

3月15日当日は 14時30分開場、15時開演~17時までの予定です。

また、このおたのしみ会をはさみ、3月6日~19日の期間、青山ブックセンター内ギャラリーにて、「ぼくらのオペラ」に関する作品の展示をしていただきます。あわせておたのしみいただければさいわいです。

たくさんの御来場ココロよりお待ち申し上げます。
皆さんとお会いできることたのしみにしています。

▼ 黒テント打ち合わせ~荒井良二展 ▼

おひるから渋谷で、黒テント(劇団)の方と打ち合わせ。昨年の公演「玉手箱」が新装大回転版となってこの春から全国を旅廻るそうで、その上東京ではテント公演の予定とあって、昨年の玉手箱宣伝美術班である名久井直子さんと僕が再度、タッグ組んで宣伝美術させていただきます。
名久井直子さんと僕とは誕生日が同じという最強コンビナート!

荒井良二展フライヤー荒井良二Tシャツ
その後、世田谷文学館で今日オープンの荒井良二さんの展覧会&ライヴコンサートへ。すごく気持ちのいい抜ケのある空間になっていて、さらに会期中進行形で進んで行くとのコト、また行かなくっちゃ。そしてライヴ!
昨年12・24のライヴについては前にも書いたですが、今日もまた違った趣向でぶっとばせてくださいました! うひゃあアヴァンギャルド!!
またまたムネがスカっとして会場を後にしました!
http://www.setabun.or.jp/exhibition/arai/

写真はナント! 封筒仕立てのフライヤー、とゲットしたかわいいTシャツです、おっさんにはかわい過ぎるですが。

2009年02月10日

▼ まもなく 満48歳 ▼

48歳直前てらぴか像
年が明けたばかりと思っていたのに、もう2月10日がやってきた。深夜1時くらいの生まれなので、まもなくまるまる48年を満ちて生きたことになる。だいぶん身体もまるまるとしてきました。あんなに痩せていることを恥ずかしく思っていたのになぁ。好きなことばかりしてここまで生かせてくれてありがとうございます(誰に言っているのか?)
年男、牛の歩みで、なかなか前へ進みませんが、それでも少しでも精進してこれからは、もっとおもしろい絵を描きたいと思っています。
これまで応援してくださった皆様、ありがとうございます、これからもどうぞ御贔屓に何卒宜しくお願いモウしあげます。
写真は、子供が描いた48歳直前てらぴか。身体のしわがやばいです。

2009年02月06日

▼ 表参道1.2.3 ▼

表参道1.17:00。表参道ヒルズの喫茶店で挿画打ち合わせ。平成23年度の国語の教科書の中のひとつのお話しに絵を描かせていただくことに。デザインはかつて町田康さんの著書で何回もお世話になった緒方修一さん。お会いするのは今日が初めてで嬉しい。編集の方含めて和気藹々と相談。〆切は近いので、速攻モードに入らなくては・・・

表参道2.18:00。久々ミュージァムへ。開館以来お世話になってきたLEMONTREEの店長さんが横浜ランドマークのルナディミエレへ移られることになり、このビルでのお勤めは明日までとのこと。昨夏に突如4・5フロアがミュージァム化し、戸惑われることも多かったと思いますが、ほんとに良くしてくださって大感謝でした! おかげさまで、すこしずつこの場所も定着してきて、毎日新しい御客様、リピーターの方が階段を上ってくださっています。

寺門賞天使ブロック
表参道3.19:00。スパイラル。リキテックス・ビエンナーレ表彰式。今回初めて審査員に加えていただき、昨秋、2度に渡る審査をしました。1000点以上のたくさんの作品に対峙し、他の審査員の皆さんと意見を交換しながら受賞者を絞っていったのですが、嬉しかったのは、好きだなぁと思った絵がみんな上位入賞したことです。大賞、特別賞、奨励賞の他に審査員賞というのもあり、それは個人的に気に入った作品を選んでよいということで、僕は、sieという不思議な筆名の方の絵を選びました。奨励賞とのダブル受賞になります。なんとも自由でのびやかで、内側から発光してくるような不思議な絵で気に入りました。自由に賞品をあげてよいというので、昨夜から手製の盾というか木のブロックに天使画を描いたものを作り、今日夕方ぎりぎりまでかかってなんとか無事完成させ持参しました。sieさんは近々、個展をされます。タイトルは「野辺」だそうで、これまた良いタイトルだなぁ!
sieさんdm
GALLERY TRINITY
http://www.g-trinity.com
http://www.k2.dion.ne.jp/~sie/

日中、日差しは春めいて、頼もしく感じますが、やっぱりまだ寒いですね、調子に乗って薄着してしまいました。

2009年01月23日

▼ 1・24 在廊予報 ▼

いま神戸からロキへ戻りました、大学業務ノンストップ~
ああ、あまり画廊に行けないままにもう明日、最終日!!
17:00で終了ですので 御気をつけください!
その後 撤収作業、また神戸へ向かいます。日曜の入試のための前のり。

というわけで 明日1・24は
11:00~17:00 フルでピンポイントギャラリーにて
皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2009年01月21日

▼ 1・21 在廊予報 ▼

オバマ就任式を観ていたら夜中になってしまいました、また寝不足・・・

本日21日、15:00~18:30 ピンポイントギャラリーに在 予定です。
明日からはまた神戸。
では 後ほど ピンポイでお会いしましょう~

2009年01月19日

▼ 「ぼくらのオペラ」関連記事 ▼

坂井直樹氏肖像
今日はピンポイントギャラリー、静かな一日でしたが、その分いらした方とゆっくりお話し出来て愉しかったです。子ども時代からの憧れ=宇野亜喜良氏とも!!! 宇野さん、来年の結城座公演で写し絵・人形デザイン一切合財を担当される御予定、今からたのしみです! 乱歩だそうですよ~~

さて「ぼくらのオペラ」そろそろ全国書店に並び始めているでしょうか? ぼくはこのところ書店へ行けてなくってまだ「ぼくらのオペラ」の並ぶ姿見ていないのですが・・・
ネット上に嬉しい関連記事が出ていますのでご紹介します。

色色とお世話になっているウルトラ!コンセプターの坂井直樹さんが連載されている“デザインのチカラ”というコラムで、開催中の展覧会と絵本「ぼくらのオペラ」のことを取り上げてくださっています。
http://www.j-cast.com/mono/2009/01/15033706.html

それから、1・17付け神戸新聞に「ぼくらのオペラ」についての取材記事が掲載されたそうで、そのnet版が以下でお読みいただけます。これも嬉しい記事です。
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0001659457.shtml

ありがとうございました! 嬉しいです。
写真は 勝手に描いてしまった 坂井直樹氏肖像。

2009年01月18日

▼ レオナール・フジタ展、童画の世界、キバノロ ▼

レオナール・フジタ展フジタ展カタログ
早起きして、レオナール・フジタ展最終日のオープン前に上野の森美術館に駆けつける。大琳派展のときにも最終日開館30分前に着いたが既に長蛇の列だったので、今日も心配だったが、思いの外人は少なめで、じっくりと観ることができた。
1920~30年代の作品が多く嬉しかった。初揃い公開の「争闘」「構図」巨大画面x4は圧巻。
1991年の初パリでいくつかフジタ原画に接して以来、秋田、広島、東京などに原画を追っかけ、絶版本を集め、仏版カタログレゾネなど画集を取り寄せて私淑していたフジタ。日本での回顧展はまずムリとの風評だったはずなのに、その後、2度にわたりこんなに大規模な展覧会を観ることがかない、ありがたい。
前回は図録が気に入らず、購入控えたが、今回はデザインも編集も力作で即買。絵葉書も暴れ買い。

気を良くして、国際子ども図書館へまわり「童画の世界~絵雑誌とその画家たち」見学。作品点数は少ないがインデックスとしては興味深い企画。現在日本の特異な絵本の発展の基礎となる豊かな地層の広がり。

小鳥剥製1小鳥剥製2
さらに科学博物館へまわり、いつもの剥製達に再会。しかし、こんなかわいい小鹿みたいな動物に牙があるのは、奇妙なアート作品のよう。本当にいるのだろうか? 「キバノロ」・・・というらしいが・・・
キバノロ

2009年01月17日

▼ 1・17 ▼

2009年のこの日は、センター入試の試験監督の一人として、勤務地に近い大学へ出掛け、問題用紙や答案用紙を配ったり、集めたり、突っ立っていたり、てくてく歩行したり、座ったりした。昨年来2度目の体験だが、ほとんど何もしていないに近いのに疲労困憊する。

1・17
14年・・・この歳月の窯で熔変した思いやヴィジョンが
絵本「ぼくらのオペラ」に成った。
歳月・・・
合掌。
そして合唱・・・小磯良平の「コーラス」という絵、神戸で子供時代から好きな身近な絵だったが、1・17が巡って来る度この絵のヴィジョンをなぜか想い浮かべてしまう

2009年01月11日

▼ 「猫とねずみとぼくらのオペラ」展 準備完了! 明日11:00START! ▼

猫とねずみとぼくらのオペラDM
11日11時からピンポイントギャラリー「猫とねずみとぼくらのオペラ」展展示作業。僕自身は完全にへろへろで呆け切っていましたが、それをものともしない強力なギャラリーオーナー&スタッフ様、及び2作の新絵本のそれぞれの担当編集様、家族友人のジャムセッションチームワークにより、もりもりと会場は作られて、目出度く完成! 素敵空間出来上がりました!
明日12日、11:00STARTです。夕方からはささやかながら宴もします。どうぞ皆様、新しい絵本と、新しい絵、見比べて見てください!

「猫とねずみのともぐらし」の製本が遅れています。会場では予約販売となるかもしれません。御了承ください、すみません。
「ぼくらのオペラ」はたっぷり届いています! おたのしみに!

それから、3日から「テラカド・ジャポネスク~宝船が行く」展開催中の寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEは、ピンポイントギャラリーから徒歩5分くらいの距離です。ぜひ、はしごしてみてください~ よろしくお願いいたします。

明日12日、寺門は、自分の整備が整い次第、ピンポイントギャラリーにてお待ち申し上げます。
13:30~入りを目指します、予定ですが・・・

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寺門孝之展「猫とねずみとぼくらのオペラ」
2009年1月12日(月)~1月24日(土)
11:00~19:00(★土曜日は~17:00まで。★日曜日休廊です。御注意ください)
初日夕刻レセプションあり。
会場:ピンポイントギャラリー
東京都港区南青山5-10-1 二葉ビルB1
03-3409-8268
http://www.pinpointgallery.com/

2冊の絵本が刊行されます。
・「猫とねずみのともぐらし」 文・町田康  絵・寺門孝之  (フェリシモ出版)
フェリシモとメリーゴーランドの共同企画で発刊がつづいている小さな絵本のシリーズ「おはなしのたからばこ」の最終刊行の1冊として、グリム童話を元に町田康さんが書かれたテキストに、寺門が絵を描きました。フェリシモの通販での販売で一般書店での販売はありません。会場で予約販売いたします。

・「ぼくらのオペラ」 文・絵・寺門孝之 (イーストプレス)
1995年の阪神大震災体験以来、寺門が長年あたためてきた想いがついに絵本の形になります。日々の暮らしと森羅万象を歌い上げる「ぼくらのオペラ」。ながらく封印してきたデジタル手法も導入の真新しい画面でお届けします。会場で販売いたします。

展覧会では、以上2点の絵本原画及び、関連した新しい作品を展示、一部販売いたします。

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寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEの2009年幕開けは
<テラカド・ジャポネスク―宝船が行く>
2009年1月3日(土)~2月3日(火)
11:00~20:00 (無休)
寺門の描く「和」の風味のある作品を集めての展覧会です。ちょっとおかしなメンバーが集う宝船をはじめ、奇想天外なモティーフが初春を愉快に彩ります。

会場:寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
〒107-0061 東京都港区北青山3-5-19
LEMONTREE OMOTESANDO BLDG. 4/5F
Phone: 03-5771-5201
Open: 11:00~20:00  会期中無休
Acesse: 地下鉄表参道駅A-3出口から徒歩1分 青山通りに面した建物です。
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両展の作家在廊在館日については、各会場へ直接お問い合わせいただくか、HP“てらぴかのえんがわ”内ブログ“Today’s Terapika”、mixi内コミュ“ 寺門孝之てらぴか倶楽部”でも御確認
いただけます。

2009年01月10日

▼ 激調? 早くもフル稼働 ▼

画室の黒猫ちゃん画室のケロちゃん
年末年始、色色とあって12日スタートの展覧会の準備ががが遅れている。7日夜通しでDM発送準備作業、そのまま新幹線に駆け込んで大学初登校。大学の提供で作っているラジオ関西の番組に出演、のための収録。アジトの額縁を必要分、ロキへ発送、そのまま新幹線で帰宅。思い浮かんで、指まで来ている展覧会用の新しい絵を、描き進める。10日は卒業研究の提出日なのでまた大学日帰り。帰宅後、明日の搬入めざして行けるところまで・・・
写真は、お正月から画室に仲間入りした黒猫ちゃんと、前からいるケロちゃん。どちらも新作に登場・・・なるか?

2009年01月02日

▼ てらぴかフォント宇宙文字「調」 ▼

そうそう忘れておった
てらぴかフォント宇宙文字で書いた「調」はこうです。
宇宙文字「調」

2009年01月01日

▼ 謹賀新年「調」丑年 ▼

調の字1
新年明けましておめでとう御座居ます
神戸・垂水区の両親宅で迎えた2009年元旦は大晦日よりはぐっと冷え込みましたが、清清しい光の射す穏やかな一日でした。夕刻の瀬戸内上空に頼りになりそうな三日月の笑顔、そのの下に大粒ダイヤのような金星がぽちっと。さてと、今年はどんな年になりましょうか?

2008年は「愉快」と金文字を書き、愉快な一年を願いました。結果ジェットコースターに乗って振り回されている感はありましたが、全くもって愉快な年だったと思います。しかしぶっとばし過ぎて、少々あちこちほころびのようなものも見て取れたため、新しい年にはこんな金文字を書きました。

「調」

・ととのえる
・しらべる
・しらべ

画家生活に大学教員の仕事が加わって3年。とにかく人体実験!と割り切って全力走してきましたが今年はぢっくり、工夫も凝らして、東京時間と神戸時間の関係を調えられたら、と願います。
知りたいことや、発見したいこと・・・そのための気侭な時間を調えて、きちんと調べ物したり、散歩したり、寄り道したり・・・そんな調子を取り戻したい、と願います。
通例の展覧会活動に昨夏からは常設ミュージァム活動が加わり、また創作絵本の魅力にもはまり込み、さらに作りたい本も沢山・・・挑戦したい画題もtoo many・・・どんどん広がるのはよいけれどとっ散らかっても行くようないくつもの作業を、今年は少しおおらかに眺めやって、各活動が響き合って調和していくように、ハーモニーを響かせられれば、と願います。

調の字2
な~んて願いながらもまた「乱調」も愉快!

昨年来の愉快な気分を通底音に 響かせつつ、丑男、もうもう牛歩で邁進します。
何卒、本年もどうぞ御贔屓にお願いモウしあげます。モウモウ。

皆様 よい初夢を! Good Night! Good Dream!

2008年12月31日

▼ まもなく丑年牛男 ▼

あれよあれよと本年も過ぎ、もうじき新しい年を迎えます。
お世話になった皆様、今年もありがとうございました。「愉快」な年になればいいな、とお正月に思ったのでしたが、全く愉快な一年となりました。さて、新しい年はどんなでしょう?
僕は丑男年男なので、もうもう 歩んで行きたいと思っています。
では皆様、よいオトシヲ!

2008年12月26日

▼ Better Days ▼

大久保裕文氏肖像大久保裕文氏肖像middium up大久保裕文氏肖像up
ミュージァムのクリスマス展示「Meet Your Angel!」を終え、26日は新年の企画展「テラカド・ジャポネスク~宝船が行く」への展示替え作業。マダム・ムスタシュ指揮のもとヨウコちゃん、アミさん、LEMONTREEの若様の活躍によりミュージァムは新年の装いにチェンジ! 2009年は1月3日より、無休で開館いたします。3日午後には僕も在館します。お近くへお出ましの際にはぜひお立ち寄りください!

で、作業終了後、Better Daysのオフィスへ、マダム+ヨウコちゃん+アミさんと一緒に押しかけて、打ち上げ。しかし今年も大久保裕文氏+Better Daysの皆様には大変なお世話をかけました。例年の楽市楽座宣伝美術に加え、伊勢丹展のDM+ポスター、そして極めつけはミュージァム開館に伴う一切合財のグラフィックアイテム、そのうえフェリシモのプチ絵本「おはなしのたからばこ」シリーズの『猫とねずみのともぐらし』ブックデザイン・・・ そしてまた何度酒場で共に夜を明かしたことでしょか・・・

写真は、感謝の気持ちを込めまくって急遽描き上げた大久保氏の肖像。
大久保さん、来年も何卒よろしく!

2008年12月24日

▼ クリスマス・イヴ~「ぼくらのオペラ」誕生 ▼

ぼくらのオペラぼくらのオペラup
昨年来ずっと準備をつづけてきた絵本「ぼくらのオペラ」の見本がついに出来上がって来た。予定よりも一日早く、クリスマス・イヴの日に届いた。一緒に作ってきた版元イースト・プレスの筒井大介氏からデキタテの「ぼくらのオペラ」を手渡されたのは、エホン族の酋長、(のように僕には見える)スズキ・コージ氏の大展覧会場。壁全面をスズキ・コージ氏の絵で埋め尽くされた大きな深く長い洞窟の奥底のような場所だ。そのうえその日はエホン世界のウルトラ・エッヂを飄々と速く深く熱く切り裂きながら走り続けるスーパースター=荒井良二氏のライヴコンサートがあって、物凄い数の人がみっしりと洞窟に集結している。もちろん「ぼくらのオペラ」のデザインでもすっかりお世話になった小野明氏も。昨年「納豆の大ドンブリ」でお世話になった岩崎書店の堀内氏も。その他にも懐かしい人や、お世話になっている人や、会いたかった人や、いっぱいだ。スズキ・コージ氏は「ウッドストックみたい!」と言い、荒井氏は「唐組のテントの中みたい」と言っていた、そんな場所は僕にとっても、なんだか最高に居心地の良い洞窟だったのだ。セツ・モードセミナーの入学式のときにもこんな心地よさを感じたものだった。「さあついにはじまったぞ!」と思ったことを、思い出していた。荒井さんの力強い歌。第一部があっというマに終わり休憩の時間、舞台から降りて来た荒井さんと僕はひさしぶりに会ったのだが、その瞬間、荒井さんからなにか言葉にならない熱くて鋭いブーメランのようなモノが飛んで来て、僕の中にスポっと入ったんだ。それはとっても熱く力強いナニカだった。僕の内側の底の方から嬉しさがどんどん湧いて出て来た。第二部の荒井さんの歌は圧巻だった。特にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞式で歌ったというアストリッドへの歌は凄かった。物凄かった。嬉しかった。そんな素晴らしく愉しい洞窟の宴の後、トドロキの画室へ帰って本になった「ぼくらのオペラ」をようやく開いた。嬉しさがこみ上げ、僕は強い気持ちになった。ゼロから構想し、文も自分で書いた初めての絵本「ぼくらのオペラ」は、新年1月17日 全国書店で発売予定です。ぜひ手にとって御覧ください。

2008年12月22日

▼ 人魚姫としての渡辺えり像 ▼

えり人魚姫えり人魚姫ややアップえり人魚姫アップ
ミュージァムに立ち寄った後、渡辺えりさんのリサイタル“My Room”をみせて頂きにスパイラルホールへ。暗転~激しいドラミングとともにすぐに凄い衣装のえりさん登場! ジュリー「ストリッパー」で幕開け。御揃い衣装の明星真由美さんを迎えてピンクレディ「UFO」、井上陽水「東へ西へ」など僕の世代には嬉しい楽曲が繰り出される。後半も、ニルソン「Without You」、ロバータ・フラック「やさしく歌って」、キャロル・キング「You've Got A Friend」、エリック・カルメン「All By Myself」など僕も大好きな歌を次々とオリジナルの訳詩で歌ってくれた。

ベッド・ミドラーの「Rose」を歌ってもらいながら、ふっと僕が20代前半だった頃、芝居小屋で光り輝いていた役者のことを思い出した。その後すぐにバイク事故で亡くなってしまったその人は映画「Rose」が大好きだったと聞いた。話したことはなかったが僕にとってすぐ近い場所にいたその人を通して、僕は自分の世代の来るべき新しい時代をみていた、一時があった。四半世紀が過ぎて、渡辺えりさんの強く響く声の近くに、すぐ近くにその人の気配と、その人がいた時間が寄り添っているように感じた。

ちょうど一年前みせて頂いた劇「りぼん」の後の席で渡辺えりさんは御自身の芝居について「死者のために作っている、死者とともに作っている」とはっきりとおっしゃっていた。今日のリサイタルも、明るく華やかで、なごやかな進行の中、特に後半に選ばれたアメリカの楽曲のいくつかはここにいない人へ向けられた思いの歌だった。

いない人がいる、いないはずの人と出くわす、
えりさんの芝居にはいつもそんな場面があり、「えっ」と声を上げそうになるがその「えっ」は、いつも言うように僕にとっての「絵」と同じものだ。だから渡辺えりさんの世界は僕にとっていつも懐かしく、あたたかく、おそろしい。

写真は、一年前に約束しながらずっと果たせないままだった昨年秋のえりさん作・演出の結城座公演「森の中の海」に登場したえりさん似の人魚を発展させた人魚姫としての渡辺えり像。ようやく完成し、今日のステージ後にお渡しすることがかないました。安堵。

2008年12月05日

▼ 雷鳴 雨の音 雲ちぎれ 夕光 明日は ▼

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神戸。雨の音で目覚める。一度雷鳴も。
大学。イラストレーション基礎技法の冒頭の10分間トレーニングのお題は「雨の音」にした。絵から音が聞こえるには?

授業を終えて夕刻、外に出ると厚い雲が裂けてちぎれて、うすい青が爽やかに覗く。夕方の光が真横に射す。

移動。東京。

明日はミュージァムのクリスマス展「MEET YOUR ANGEL!」オープニング。11:00~20:00 在館予定です。ぜひ御参集ください!
MEET YOUR ANGEL DM
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寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
冬の展覧会
MEET YOUR ANGEL!

会期 2008年12月6日(土)~12月25日(木)
11:00~20:00

オープニングレセプション 12月6日(土)終日

クリスマスへと装いを深める表参道にテラカド・エンジェルズが大集合致します!
新しい年へのエナジーを与えてくれるかのような、和やかで彩り豊かな天使をモティフとした作品をライン・アップします。是非、御清覧下さいませ。

東京都港区北青山3-5-19 LEMONTREE OMOTESANDO BLDG.4・5F
03-5771-5201
OPEN: 11:00~20:00
会期中無休 会期前後も常設展示として開館しています。
地下鉄表参道駅 A3出口から徒歩1分
青山通りに面した建物です。表参道バス亭前。

*作家来廊日につきましては、ここToday's Terapika、あるいは
MIXI“てらぴか倶楽部”でお知らせします。
もしくは寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE(03-5771-5201)に直接お問い合わせ下さい。

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2008年12月04日

▼ 天晴れ 筆さばき ▼

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勤め先の大学の高くひろい空に、今日も見事な筆さばき。
さて ここで ディティルを描き込みたいぞ。

表参道では今頃、天使画展示作業で大童。僕が居なくて申し訳ない。

2008年11月27日

▼ 江原さんと ▼

11月25日 大阪天満宮表門前の料亭・相生楼で開催された花伝サロン。
今回はプロデュースを担当しています美術画廊ギャルリ・ムスタシュの20周年も記念しての特別講演会として、江原啓之さんの御登場。花伝サロンへは2年ぶり3度目の御目見えでした。

マダム・ムスタシュのお計らいで、前夜、打合せを兼ねての夕食会から、当日昼夜2回の講演の前後含めてフルタイム、ご一緒させていただきました。江原さんとじっくりお話しするのは初対面の「スピリチュアル夢百科」対談以来のこと。数々の荒波の中、最高速で力泳を続けておられる江原さんは、ますます逞しく、迫力に満ち、御苦労も多いと思うのですが天真爛漫さに一片の曇りもなく、天晴れです! 秋以降のハードな日程にネを上げかけていた僕ですが、「移動って神戸と東京でしょう?」と一笑にふされ、そうだよにゃあ~江原さんに比べたらまだまだぜんぜん働き足りないにゃあ! と疲れ気分が木っ端微塵に吹き飛びました。合掌。
オペラ歌手としても着々とキャリアを積み重ねておられる江原さんと、夢のプロジェクトを固く約束。合唱。

講演には、日野晃御夫妻、ミュージァムでお世話になっていますレモンツリー平田社長御夫妻、先日デッサンサロンでお世話になったジョルジォ・アルマーニ神戸店店長氏はじめ お世話になっているすばらしい方々がたくさんいらして、相生楼の風格ありながらも親密な雰囲気に包まれ、ここでしか味わえない愉快で濃密な時間が嬉しかったです。
世阿弥の「花と珍しきと面白きこと、これ三つは同じ心なり」を基本精神としてスタートして5年、「花伝サロン」は大阪の懐の深さを体現する貴重な時空に間違いなく育って来ています。

次回は新春、川端康成生誕110年を記念しての講演会を 女優・岸惠子様をお招きして開催予定、とのことです。これも凄いことになりそうです。

2008年11月03日

▼ 霊柩車中で寝る ▼

一昨日はほとんど起きていられなかった、絵本の本画をほぼ描き終え、どっと疲れが出てしまったのか、寝ても覚めても寝た。
昨日は絵本の最後の1枚を準備しつつ、午後からミュージァムへ。1日からマダムムスタシュ在館。
ベルリンから帰国中のK代さんがベルリンでの元同僚で今は東京でカメラマンをされている方と御来館、しばしたわいない話で盛り上がった。

その後、霊柩車に乗り、少しの間寝た・・・
・・・と、いうのは
マダムに誘われて、ミュージァムのすぐ近くで開催中の、宮本亜門さんと松堂今日太さんのユニットでの展覧会へ出掛けたのですが、テーマが「メメントモリ」「死を思う」ということになっていて、様々な創意を凝らしたオブジェが展示されていた。その中心に、豪華立派なあの霊柩車が設置され、希望者はその中に入ることができる。実際はどうなっているのか知らないがこの霊柩車には紫のほどよいクッションのベッドがしつらえてあって、入って扉も閉じてもらうとほどよい暗さで余りの寝心地のよさに瞬間あの世移動。ずっとそうしていたかったのが、次の希望者のためすぐにトビラは開いてしまった。
亜門氏&今日太氏御本人による作品解説もたっぷりとあり、豪華不思議な体験でした。3日の今日もやっています。よろしければ、皆様もミュージァムとはしごでいかがでしょう?

青山スタジオ 渋谷区神宮前3・9・9
03・3404・8221
http://www.aoyamastudios.com
12:00~19:00
お2人による作品解説は 13:00~ と17:00~(予定)

深夜までお絵描きし、今朝は寝坊していたが電話に起こされる。麻布の墓地の勧誘だった、ぎゃふん
霊柩車に寝たのがいけなかったろうか・・・
気を取り直し、今日もお絵描きだ。

2008年10月11日

▼ 在廊速報10・11~楽市楽座2夜目 ▼

所用を済ませ次第ギャルリ・ムスタシュへ向かいます。
13:30着を目指します。
16:30までは在廊予定です。その後、ラフレシアヘ~

寿ぎの梅寿ぎの松
昨夜初日が開けた楽市楽座2008年公演「金魚姫と姫ダンディー」
さっそく魅せて頂いてきました!
あどけなさかわいらしさ増した金魚姫、さらにフェロモンパワー・アップの蛇ダンディー、かっこよい(?)エンドン、出ただけでびっくり!「新」土蜘蛛親分、銀河宇宙少女「鉈」、歌が上手、まるい「うさぎ」師匠、カッコイイゾ!若い衆「ダンゴムシ」「コガネムシ」「ケムシ」、僕のお気に入りステキな「梅」「松」、私も貝になりたい「タニシ」「カタツムリ」、、、そして今回の極めつけ、これぞ「死神」必見!・・・と、出てくるだけではっとし、おもしろい、すてきなおかしなイキモノたちに祝杯!
僕が紙に勝手に描き出した絵達が、目の前に、本物になって揃っていました!  ああびっくり!

本日2夜目! ぜひとも御覧ください! 予約でお席の確保をお願いします!
楽市楽座チケット問い合わせ 090-9056-7826
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2008年10月09日

▼ ラフレシアでお会いしましょう! 初日 ▼

楽市楽座ポスター
いよいよ明日10日 楽市楽座公演「金魚姫と蛇ダンディー」初日です。
大阪城公園 太陽の広場 特設野外円形劇場ラフレシア
明日は開場 18:00 開演 19:00
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

昨日、衣装の仕上げのため、ラフレシアを訪ねました。すでに舞台は出来上がっていて、例の仕掛けも万全! 円い舞台はすーっと音もなく廻っていました。
昨日は何人かゼミの学生が手伝いに来てくれたのですが、皆、初めて見る不思議世界に呆然としていました。練習も少しだけ見せていただきましたが、ああ、こうやって丁寧に丁寧にあの世界を創り上げていくんだなぁとココロ撃たれました。

まだ一度も見たこと無い人にも、何度も既に体験済みの人にも、今年の金蛇はまたまた進化・変容していて 前代未聞の体験となることでしょう。

僕は明日も大学授業なので なんとかぎりぎり駆けつけたいと思っています。
ラフレシアでお目にかかりましょう~ どうぞお気軽に声掛けてください!

ギャルリ・ムスタシュでの秋の新作展もどうぞよろしく!
東京の皆様、寺門孝之ミュージァムは連日開館しています! そちらもよろしく!
http://www.terapika.com/files/exhibition_files/exhibitiontop.html

2008年10月02日

▼ 青空 ▼

いい天気だなぁ~ 1年に一度 秋口にこういう日があるのだが、今年はいつもより1週間くらい早くにやって来たような気がする。@神戸です。
ギャルリ・ムスタシュ、昨夜展示完了とのこと、明日がたのしみです。
ムスタシュでの展覧会はいつも、絵をお渡しすると、飾りつけは全てギャルリの方でしてくださるのが恒例で、僕自身も当日まで展示の様子がわからないので。自分で並べる通常の展示とは違った感覚で絵が見えてくることも多々あり、たのしみなのです。

明日は、終日大学で授業があるので、そのあとに駆けつける予定。
レセプションの始まりぎりぎりになっちゃうかなぁ

どうぞ皆様 お気軽においでください~
ワインなどいただきながら、ギャラリートークなども随時しつつ、皆さんと愉しい秋の夜を過ごしたいと思っています。
“Angel Ship Marine west 2008”いよいよ明日12:00スタートです!
ギャルリムスタシュでお会いしましょう~
http://www.terapika.com/files/exhibition_files/exhibitiontop.html

2008年09月30日

▼ 展覧会チラシ届いた ▼

ANGEL SHIP MARINE WEST2008チラシ
9月もいっちゃいますね~
いよいよ間近にせまる“Angel Ship Marine West 2008”展、連日、新作を含む出展作をギャルリ・ムスタシュへ梱包・発送、しつつ絵本の原画に明け暮れ夜更ける。
遅れていた展覧会チラシ、届く。今回は、BetterDays大久保裕文氏AD+新井大輔氏D、楽市楽座情宣チームによるデザインで、A4微妙な変型サイズでおしゃれです。今回は僕の方からのチラシ発送はないので、ぜひ会場でゲットしてください。送付ご希望の方はギャルリ・ムスタシュへお問い合わせください。
http://www.galerie-moustache.com/

2008年09月18日

▼ 悲母観音に会いに ▼

芳崖展チケット悲母観音
久し振りに上野公園。東京藝術大学美術館へ「狩野芳崖・悲母観音への軌跡」展へ。ミレイのオフィーリア同様、この絵も書籍図版などで若い頃から憧れの絵のひとつ。ついに原画と対面。第一展示室には芳崖若い時代の作品など。第二展示室中央にいよいよ悲母観音様が。圧倒的! 印刷では絶対に見ることができないような精妙で神秘的な輝き。この絵に至るまでの下書きや前段階作品などの展示もあって興味深い。準備段階のものから最後のこの作品の間に凄いジャンプが。完成直前で息絶え、最後の背景の金を弟子に託したという絶筆! 確かにこの世を超えた奇跡感漂う。ミレイのオフィーリアは画家がまだ若い頃の奇跡の一作、芳崖は人生最後の奇跡の一作。ううむ・・・

2008年09月17日

▼ 彩雲? ▼

彩雲1彩雲2
夕方何時くらいだったろう? 画室で作業中、バケツの水も換え、下書きをし終えたカンバスを机に載せ、使う色絵の具もピックアップし、さ、描き始めようという段で、ふっと外へ出たくなる。間合いが合わない、というか、たんなる逃避なのか、僕にはよくあるこういうこと。さっさと描き進めればよいのだが、訳も無くぐずぐずしてしまう。で、冷蔵庫からジュースの紙パックを取り出してベランダに出て、空を見上げると見上げたところの雲片がちょっと変・・・目を凝らすと、淡く虹色に染まっている。他の雲はそうなっていなくて、真上のその雲だけが虹色なのだ。色は薄くなったり、また濃くなったり。慌ててカメラを取って戻ると、かなり色は薄れてしまったが、それでもなんとか撮れた。このあと、他の部分の雲がどんどん広がって、虹色の雲は溶けて消えてしまった。これが「彩雲」という現象だろうか? とても儚く神秘的夢的・・・なにかの兆しだろうか?

2008年09月12日

▼ オフィーリアに会いに ▼

ミレイ展チケットミレイ描くオフィーリア
ジョン・エヴァレット・ミレイの描いたオフィーリアに会いに、渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアムへ。オフィーリア原画に会うのは3度目。1度目はロンドン、テートギャラリーで。思いの外小さな絵だったのでびっくり。2度目はなんと当時住んでいたすぐ近くまでオフィーリアが会いに来てくれた(兵庫県立近代美術館で)。何度観ても絵の奇跡を感じずにおれないすごい絵だ。(しかし、ミレイ展のその外の絵にはそんな奇跡を感じられなかった。画家一生に一度の奇跡だったのかなぁ? それとも外にも隠れた名作があるのかな?) 1996年だったと思うが同じ構図でオフィーリアを真似して描いてみた。当時初めてバリ島へ行ったばかりだったせいで、オフィーリアは熱帯樹林の中の温かそうな水溜りに、浮かびながら踊っている。その胸には花々ではなく、熱帯の青い鳥が群がっている。「赤道のオフィーリア」。この夏に開設していただいた寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE 5Fに現在展示中。ミレイのオフィーリアを御覧になられた帰りにでも、ぜひお立ち寄りください~
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2008/07/

赤道のオフィーリア

ミレイ展鑑賞後、シネマライズへ。阪本順治監督作品「闇の子供たち」! ううう・・・ををを、必見!
http://www.yami-kodomo.jp/

2008年09月05日

▼ COW PARADE式典 神保町 パソコン ▼

こないだ完成させた全身天使に覆われた牛像“ANGELS COW”もいよいよ丸の内の街の只中に設置され、COW PARADEが始まった。5日はそのオープニングセレモニーに出席するため昨日にひきつづき丸の内へ。丸ビルの1Fにステージが設置されて、僕の牛も白幕をかぶされている。タレントのしょこたん=中川翔子さん、アートディレクターの浅葉克己さん、青木克憲さんと一緒に除幕式に参加させていただいた。 たくさんの人が見ていて、記者の方々のカメラに取り囲まれた。カウントダウンで白幕を剥いで、銀のテープが天から降ってきた。僕の牛も僕も、晴れがましくてぽかんとしてしまった。10月19日までCOW PARADEやっています。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/06/CowParade/index.html

僕の牛は、三菱UFJ信託銀行本店、仲通沿い新丸ビル側B1Fの敷地内に展示されてるはずです。よかったら見てみてください。
http://www.cowparade-tokyo.com/

式典後、神保町へ移動しイーストプレスのZZ井氏と落ち合って、制作中の絵本のデータを渡す。16年の封印を解いて、今回の絵本はコンピューターを使って画面を作り始めました。さぁて どうなることでしょう。思い返すと、20年以上前、僕がコンピューターで絵を描くことにのめり込んだ事、そして16年前、コンピューターをやめた事、それには浅葉克己さんの言葉が関係していたのでした。この日、式典で久し振りに浅葉さんにお目にかかれたのも何か運命的なことよなぁ、としみじみしました。
ノートパソコン
画室のテーブルの上で、いつもの画材にノートパソコンが参加し始めました。

2008年08月26日

▼ soup ▼

スープ
家庭の事情で、料理をする機会には恵まれている。料理をするのは嫌いではない、否 好きだ。冷蔵庫を引っ掻き回して残り物から、即興で作る。足りないものは買いに行くこともあるが。この夏はスープを何度も作った。隣のジャングルで汲んだ湧き水に、冷蔵庫中の野菜と肉を放り込み、戸棚に絵の具のように並ぶ香辛料から瞬間的に選んでは振り掛ける。一昼夜煮続けると、自ずと美味しくなっている。魔法のスープ。毎日ご飯にかけて、飽きてきたらカレーにする。

2008年08月24日

▼ ANGELS COW完成 ▼

朝、買い換えた冷蔵庫が届くが、本棚が邪魔して廊下を通れないことが判明。出直し。
ANGELS COW完成全身ANGELS COW頭部
午後、ゆりかもめに乗って、僕の牛のところへ。最後の仕上げ。ANGELS COW完了。
僕の牛は、9月5日~10月19日 丸の内の三菱UFJ信託銀行本店、仲通沿い新丸ビル側B1Fの敷
地内に展示されることとなりました。よかったら見てみてください。
http://www.cowparade-tokyo.com/
フェリー
帰りのゆりかもめの車窓から見えたフェリーぼうっと。

2008年08月23日

▼ 大道あや展 ▼

大道あや展チラシ大道あや展パンフレット
松涛美術館へ大道あや展を観に行く。大道あやを教えてくれたのは神戸の畏友・絵巻物師(ポトゥア)の東野健一さん。知り合って間もなく大道あやの絵本「あたごの浦」を「てらかどはんの世界に通じるとこあると思うでぇ」と。すぐに入手、確かに魅せられた。翌年震災直後の2月、東野さんと博多天神でこの「あたごの浦」の絵を僕のバージョンで描き大きな絵本を仕立て、東野さんがその絵本をめくりながら物語を物語るという出し物もやったっけ。その後古書店で「へくそ花も花盛り 大道あや聞き書き一代記とその絵の世界」という本を入手し、大道さんの他の絵を見て、その迫力に圧倒されるとともに壮絶な人生模様にも押し倒されました。今回初めて原画を観られるということで絶対見逃さない意気込みで松涛へ。雨が降ったり上がったり。空が暗くなったり明るくなったり。Rを描く松涛美術館の広い壁に思いの外大きな画面の絵が並び壮観!なんとも言えず濃く、ぎゅいーんと磁力を放つ画面は画集から予想していたとおりのすばらしい密度と、おおらかさもありやはり大好きでした。絵本の原画も含めどれもこれもよかったですが、特に「草芽姫祭」という絵は、楽市楽座の「金魚姫と蛇ダンディー」の一場面を思い起こさせるような雰囲気で、僕の遺伝子にぐっと深く信号を伝えてくるものがありました。
9月21日まで。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20080805.html

大道あや「草芽姫祭」
これが「草芽姫祭」という題の絵。楽市楽座の芝居のようでしょう?
楽市楽座の今年の公演もあと1ヶ月ちょいに迫って来ました。2008年版「金魚姫と蛇ダンディー」台本も上がったようですし、僕のデザインによる衣装化粧の準備も着着と進んでいるようです。おたのしみに!

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2008年08月22日

▼ エアコンディショナー付け替え 絵本打ち合わせ ▼

家族は葉山へ遊びに行った。
壊れたエアコンディショナーを新しいものと付け替える工事、朝から夕方まで。
イーストプレスの絵本編集者ZZ井氏来。来年新春に刊行予定の絵本の打ち合わせ。今回は僕にとってこれまでにない制作方法にチャレンジすることにしていて、今日はその第一弾の原画を渡す。さて、うまくいくだろうか

エアコンが新しくなり、びゅうびゅう冷気が部屋に送り込まれてくるが、昨日までの暑さはすっかりおさまってしまい肌寒い外気、今晩はエアコン出番無しだ。

2008年08月21日

▼ COW 順調 ▼

8月21日のてらぴか牛
COWのつづき。牛の表面積は思いのほか広く、うねうねとしていて、普段の絵の感覚でいうと軽く展覧会一回分くらいの数の天使を描くことになる。周りのあちこちで他の参加者たちが思い思いに牛を塗ったり、改造したりしているのをときおり眺めながら、僕の牛を天使で覆っていく・・・