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2008年01月31日

▼ “ANGEL SHIP MARINE” ▼

速くも一月が終了~新年に入ってから映画の日記ばかり書いてますが、今年も色色なお絵描きプロジェクトが既に進行中で、はやくもあぷあぷし始めています○○◎

エストの本年度画も制作スタート、やっと絵が降りて来始めました、そろそろモデルちゃん達を集めなくては・・・
昨秋の日本文化デザイン会議=兵庫の準備をきっかけに降りて来て、12月のCAP HOUSEのイベントで皆さんと一緒にお絵描きした「ぼくらのオペラ」の世界も、さらにじっくり育ててつつ絵本として出版に向けて本格的にスタート。次の1・17までには刊行を目指します。
他にもいくつか本が進行中、装画もいくつか進行中…そうそう……

「桃太郎」展、「納豆の大ドンブリ」展などながきに渡ってお世話になっている南青山=ピンポイントギャラリーの20周年記念の企画展《100葉の賢治展》~100人のイラストレーターが描く宮澤賢治の世界~にも参加させていただきます。2月12日~23日。またちかづいたら詳細お知らせします。ううむ、宮澤賢治… どうもむつかしい…

4月9日~15日 伊勢丹新宿本店5階=アートギャラリーで開催される個展のタイトル決めました!

『ANGEL SHIP MARINE』

てらぴかオペラ号、春の海へさらに航海を続けます~ 新しいイメージ満載で出航! はやくもお馴染みとなった七福神宝船もまたまた新しい乗組員を乗せて出航! 海~天使~船… というような展覧会にしたいと思ってます!

2008年01月21日

▼ 草間彌生~わたし大好き~ ▼

草間彌生わたし大好きフライヤー1月21日、前衛芸術家=草間彌生に肉迫したドキュメンタリー映画『草間彌生~わたし大好き~』の完成披露試写会を観にに六本木ヒルズへ行って来ました。監督の松本貴子さんとは奇妙な御縁で結ばれており、山の奥地や都会の道端でスレチガイざまにちょっと立ち話をする仲。
映画は圧倒的な面白さで=それは草間彌生氏が圧倒的な面白さ、ということでした。インタビュアー=監督が発する質問が全てハラハラもので、それに対する草間彌生氏のリアクションとが絶妙のスリルと、ユーモアを全編に醸し出しています。フライヤーのコピーに「天才は見飽きない。」と謳われてますが、まっさにそのとおり!と思いました。
暮れに観た唐十郎氏のドキュメンタリー『シアトリカル』も唐十郎氏の天才がキラキラのおっき過ぎる宝石ダマのようなスリルと可笑しさを放っていたのとおんなじでした。
映画鑑賞後にはナマ草間彌生様が登壇され御挨拶されましたが、「ひとりでも多くの人にわたしの作品をみてもらいたい、わたしの芸術活動を知ってもらいたい」というまっすぐな気持ちがこれでもかこれでもかと迫ってきて、胸に響いて熱くなった。
もう20年以上前になるが、実は僕は草間彌生様とチークダンスを踊ったことがあって…ぎゅい~ん!!!

映画はそろそろ渋谷のライズXでロードショー! 大阪や神戸での上映もあるそうなのでぜひ御覧ください!
http://www.kusama-loveforever.com

2008年01月20日

▼ 光の中のお婆さん ▼

光の中のお婆さん
僕は江原啓之さんを含むかなりの多人数で日本旅館のようなところへ泊まりに来ている。佐藤B作さんも来ていて江原さんとなんだかボケとツッコミみたいに面白い会話をしていた(内容もよく覚えているのだが、これはしゃべりでないと伝わらないなぁ)。僕は江原さんとやや左斜めに対面しているような位置で、江原さんが「寺門さん、今ね、そこに」と言いかけるのを僕は遮って「待って! ちょっと待って、見えてます見えてます!」
僕の右斜め前方の宙空にまあるい窓のように、春の穏やかな海の水面が陽光を細かく反射しているような光の粒がきらきらきらきらと光るのが見え、その中に薄鼠色の着物を着た銀髪のお婆さんが正座して真正面を向いて僕を見ている、のがくっきりと見えている。お婆さんはちょっとはにかんだような微笑をして、両手をひざの前について僕にお辞儀をするように少し頭を垂れた。こんなにはっきり見えるのか…江原さんはいつもこんな風に見えてるんだなぁ~などと思っていた。
「寺門さん、見える? その人はねぇ……」江原さんはその人が僕にとってどういう人だか、なにか言ってくれているようだったが、僕はまばゆい光の中の、上品な薄い影のようなお婆さんが見えていることにすっかり気を取られて、話しを聞きそびれてしまった。やがてゆっくりと光の粒の円窓は薄れ、お婆さんは見えなくなった。そして目覚めた。垂水の実家に泊まった1月20日の朝の夢。

そとは冷たい雨が降り始め、僕は大学業務の一環で初めてセンター試験の試験監督をした。受験生に負けないくらい、緊張。

2008年01月19日

▼ スウィーニー・トッド ▼

1・19『スウィーニー・トッド』初日にさっそく参観。うむう~ 面白いところもあったが…たとえ見逃したとしても後悔はしないかなぁ(…見逃すと後悔するかしないか判断できないのではあるのだが…)
血はいっぱい出て、絵金の芝居絵の如し。
最後に、ジョニー・デップが立ち上がって、荒戸源次郎氏のように映画の中から客席にお辞儀してくれたら、拍手喝采したんだけれど残念だ。
四谷怪談でも歌舞伎では最後にもう一度幕が開いて、役者が頭を垂れている、そんな仕掛けが映画にもあればもっと感動したと思う。

『ジャーマン+雨』! こちらは文句無くオススメです!

2008年01月15日

▼ 映画映画映画映画… ▼

あっという間に新年も2週間過ぎてしまった。去年が忙し過ぎたので、今年は出来るだけゆっくりとした時間を過ごそうと、散らかったままのロキ画室を片付けたり、溜まりに溜まった資料の整理をしたり、カレー料理を作るなどいい感じで過ごしてきたが、むずむず映画を観たく思う。正月早々に『転々』も観たし、まあゆっくりと家で過ごそう何事も最初が肝心、ゆっくり静かな日日の日常…と我慢するうちに遂に今週に入りぶち切れ、13日に池袋=新文芸坐で『ショウほど素敵な商売はない』『紳士は金髪がお好き』、渋谷へ移動しシネ・アミューズで『ジプシー・キャラバン』、さらにユーロスペースへ『ジャーマン+雨』、終映後横浜聡子監督+大森立嗣監督+新井浩文氏のトークイベントがあり、終了後皆さんと呑み。仕掛けはリトルモア社長。翌14日再び新文芸坐へ赴き『大脱走』『荒野の七人』、そして今日15日は新宿・伊勢丹で次回展の打ち合わせ後、渋谷で東學墨画展をポスターハリスギャラリーで観、外苑前に移動ギャラリーハウスマヤで木内達朗個展を観、有楽町マリオンへ移動、丸の内ピカデリー1で『ライラの冒険~黄金の羅針盤』試写を観る。どの映画も素晴らしく、それぞれについて書きたいことがたくさんあるが、いずれ書けたら。週末にはティム・バートン+ジョニー・デップ+ヘレナ・ボナム・カーター『スウィーニー・トッド』も始まってしまう嗚呼。
新文芸坐魅惑のシネマクラシックス→
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#d0112
ジプシーキャラバン→
http://www.uplink.co.jp/gypsycaravan/
ジャーマン+雨→
http://www.german-ame.net/flash.html
ライラの冒険~黄金の羅針盤→
http://lyra.gyao.jp/?cid=google_gaga_lyra

2008年01月06日

▼ シアトリカル~氷~転々 ▼

有馬の氷1有馬の氷2
晦日から三賀日まで神戸で過ごし、4日=東京へ戻って来ました。
年末~年始、神戸は強い冷え込みで、空気も光もシャーベットのようにシャリシャリ、2日に有馬温泉へ行ったのですが、池には3cmくらいの厚さの氷が張っていて、石を投げると硬い宇宙の果てのような音を立てます。妻が割り取った氷板で記念撮影。

年の瀬に「てらぴか映画日誌」という本が出て、かなりマニアックな作りでもあり果たして???と不安もあったのですが、存外な好評を頂いていて、原宿展「そして船は行く」でも映画画・ピンナップ画の評判がすこぶる良くて嬉しい限り。
僕のお絵描きのルーツのひとつが「似顔絵」であることは極極身内しか知らないと思いますが、実はそうなので、好きな映画や映画俳優を描くのは僕にとってホント童心に戻れる愉しい遊戯なのでした。

昨年の映画見納めは、渋谷=シアターイメージフォーラムのレイトショーで『シアトリカル』。これは副題に「唐十郎と劇団唐組の記録」とあるように僕の大好きな唐さんと唐組の皆さんが総出演しているため、とても映画として客観的に観ることは出来ず、ただただ唐十郎+唐組放射能を浴びて御機嫌で映画館を後にした。
http://www.theatrical-kara.jp

今日は新年初映画鑑賞、渋谷=アミューズCQNへ「転々」を観に。オダギリ・ジョー目当て。前に『ゆれる』を観たのもこの劇場だったような。全く呼び知識無しで観たが、当り!だった。オダギリ・ジョーが三浦友和と延々東京の街を歩いていく映画なのだが、奇妙な設定や次次と現れる奇天烈な登場人物も、何故かオダギリ・ジョーのナレーションが入り、オダギリ・ジョーの存在のフィルターがかかると全てがまろやかに繋がり、切々と僕になにかが伝わり出す…凄いことだなぁ~
はじめは違和感を覚えた三浦友和も中盤からはすっかり馴染んで、小泉今日子が出てきた頃にはこの映画から覚めたくなくなってしまった。愉快で、切なく温かく、キリリと一本筋が通ったお気に入りの一本となりました。初めて出遭った吉高由里子という娘が凄い存在! 要注意女優だ! ようし、今年は映画観まくるぞう~
http://tokyosanpo.jp/indexp.html

2008年01月01日

▼ 新年愉快に明けました御出目とうございます! ▼

書初め愉快1書初め愉快2
あれよあれよ、という間に間に、新年明けました、
旧年中は皆様、お世話になりました、ありがとうございました。
「そして船は行く」展へもたくさんのご来場、感謝申し上げます。
旧年ラストとなってしまった日記の詩は1994年夏に降って湧いて出た「そして船は行く」という詩です。1994年は妙に高揚した気分で、詩の直後、ラフォーレミュージアムエスパスで「かごめドリーム」展を開催しました。1995年、震災があり色色があり、1994年的な高揚感やその詩の気分や、僕はぐっとココロ奥底に封印してしまっていたように思います。それから一巡り時を進めて、昨年は1994年~1995年あたりの日日のことを想うことが多かったです、またそういう役目の仕事も巡ってきました。色色と大変な一年でしたが、そうした想いを重ねることで、今再び1994年的な高揚感が復活し、同時になにか重い重い碇の重さを実感しつつその碇を上げて出航した、そんな気分で年が改まりました。新年、今年もますます「絵」を描いて参ります、どうぞ御支援賜りますよう深くお願い申し上げます。

さっそく暗闇に金で書初めいたしました、今年のテーマは「愉快」です。
愉快なことだけに集中して行きたい所存です! 通常文字と、テラピカ・フォント宇宙文字で書いてみました。

さっそくですが次回展覧会が決定しました。
4月9日(水)~15日(火)
伊勢丹 新宿本店5階 アートギャラリーにて新作展!
乞うご期待! 詳細は追ってお知らせいたします。
「そして船は行く」の続編的な展開を予定しています。

本年もどうぞ御贔屓に宜しくお願い申し上げます。